天狗が城・中岳

2013年11月30日


九重連山に雪が降った直後の土曜日、天気予報は晴れ。絶好の雪山日よりである。
朝駆けも考えたのだが、今期最初の雪山ということもあり、明るくなってから入山することにした。

6時半に牧の戸から入山。沓掛山はやはり霧氷で真っ白。この冬初めての霧氷を撮影。
沓掛展望台にあがるとガス。まあそのうち晴れるはずと歩き始める。
沓掛の岩場を過ぎ、周囲の雪景色と霧氷を眺めながら歩く。
扇ケ鼻分岐を過ぎるころからようやくガスが晴れる気配が感じられるようになり、星生山が見えてきた。
やはり青空の下の霧氷はたまらない。最高の気分で歩いていく。
星生崎を越えるとすばらしい青空が迎えてくれた。
いつものように天狗が城に向かう。天狗が城山頂で周囲の風景を撮影後、中岳へ。
中岳で大船山を霧氷越しに見ながら昼食。コーヒーを飲んで下山。
全面凍結した御池を渡り、さらに下る。
西千里浜からガスの中となり、淡々と牧の戸へと下った。

6:35牧の戸→7:00沓掛展望台→7:55扇ケ鼻分岐→8:35久住分かれ→9:10天狗が城
→9:35〜10:55中岳(昼食)→11:05御池→11:30久住分かれ→11:55扇ケ鼻分岐→12:40沓掛展望台→12:55牧の戸




ここ数日寒い日が続き、職場にストーブが登場した。
九重連山には木曜から金曜にかけて雪が降ったようである。
ネットカメラで見てみると、牧の戸駐車場にも雪が積もっている。
しかも土曜日の予報は晴れ。絶好の雪山日よりである。
心おきなく山行できるよう、自宅でもパソコンに向かって文書作成に励む。
おかげで金曜の夕方には来週の仕事のめどが立った。よし、山行決定。


山頂は雪と霧氷で真っ白のはずで、朝駆けもいいかもしれない。
だが今回はこの冬初めての本格的な雪山。
暗い中を登っていくより、明るい山々を眺めながら歩きたい。
そこで前回と同じく牧の戸からの入山となった。


雪の季節となると心配なのは登山道ではなく車道。
久しぶりにチェーンを巻くかもと思っていたが、路面の雪はそれほどでもなかった。
慎重に運転して、無事に牧の戸駐車場に到着した。



明るくなるのを待ち、6時半に入山。



コンクリート道に積もった新雪を踏みながら登っていく。



沓掛山は予想通り霧氷に覆われていた。



バックに何もないにもかかわらず、思わずこの冬初めての霧氷にカメラを向けた。



沓掛展望台から望む山々にはガスがかかっている。
だが今日の天気図から考えて、必ず晴れるはず。



雪の積もった鍋谷をアップで捉えてみた。
モノクロの風景がいい。



この冬何度となく通るであろう霧氷のトンネル。



沓掛の岩場でこれから向かう登山道を俯瞰。



沓掛を過ぎて振り返ると、阿蘇方面が朝日を受けて赤く染まっていた。
もし今日朝駆けしていたら、美しいモルゲンロートを見られたかもしれない。
まあ、それはこの冬の宿題としよう。


周囲の雪景色と見事な霧氷を眺めながら歩いていく。
ガスが晴れる気配は一向にない。



扇ケ鼻分岐が近づき、星生山の西壁と対面したとき、
その上空にわずかに青空が覗き、ようやく晴れる気配となった。



扇ケ鼻分岐に着くと、晴れ始めたガスの向こうに星生山が見えた。



霧氷越しに望む星生山。



やっぱり霧氷には青空が似合うと実感。



今までのガスが嘘だったような青空のもと、西千里浜を歩いていく。



星生崎の手前より。久住高原には雲海。



霧氷越しに星生崎を見上げる。
純白の霧氷と紺碧の空のコントラストがたまらない。




久住山避難小屋を見下ろす。
雲一つない青空が広がる。



久住分かれを通過。
三俣山にはガスがかかっている。



やがてそのガスも晴れた。



いつものように天狗が城に向かう。
霧氷をまとった天狗が城はいつもとは違って圧倒的な存在感を示している。



一頑張りで誰もいない天狗が城山頂に到着。
山頂標識には立派なエビのしっぽがびっしり。


早速周囲の撮影をする。



まずは御池を見下ろす。
予想通り全面結氷していた。


歩いてきた星生山・西千里浜方面。
西千里浜から向こう側はガスに覆われている。
そうか、扇ケ鼻分岐でガスが晴れたと思ったのは間違いで、
ガスの中から抜け出したのだとこのときようやく気づいた。



純白の霧氷原の向こうにガスかかる三俣山を望む。
う〜ん、やっぱりここのモルゲンをいつか見なければ。



続いて中岳へ向かう。



ようこそ九重連山へ」のN氏が「定点観測」している岩の上より。



鞍部より中岳と大船山を望む。



中岳山頂直下はまさに厳冬。
これを見ると九重連山に本格的な冬が訪れたのだと実感する。



中岳に到着。
ここも私一人。



山頂より霧氷原の向こうに大船山を望む。
この大船山を表現するのに出てきたのは「神々しい」という言葉だった。
今日はこの風景を見たくてここまで歩いてきた。

大船山(890KB)


この風景を眺めながら昼食とする。



鶏肉と卵、野菜を入れたうどん。
そういえば先週もここで昼食を食べたっけ。
確か先週はチャンポンだったはず。



だがチャンポンとうどんの違い以上に、今日のシチュエーションはすばらしい。
それに寒いので温かいうどんがやけにおいしい。



さらに今日はデザートも冬バージョンに衣替え。



バナナヨーグルトのストロベリーソース。
作り方は簡単。バナナを切ってヨーグルトを加え、
温めたのち、ストロベリーソースをかけて完成。
やはり寒い冬には温かいデザートがいい。


食後のコーヒーを飲みながら周囲の風景を眺める。



霧氷越しに三俣山を望む。
ちょうどガスがいい感じにからんでいる。


今回も山頂に到着してから1時間以上が経った。
そろそろ下山することにしよう。



これから向かう御池方面を眺め、山頂を後にする。



完全結氷した御池を見下ろす。
湖畔では2人の方が風をよけて昼食中だった。



霧氷越しに撮影したが、霧氷が早くも落ち始めていた。
この季節、厳冬期に比べれば温かいため、陽が射すと霧氷はすぐに融けてしまう。



御池の氷の上を歩く。
今日はアイゼンを着けているので転ぶ心配はない。
それに石がほとんど投げられておらず、きれいなのがいい。


御池を過ぎれば淡々と下るのみ。



西千里浜まで下ってきた。
星生山を境にしてその向こうには巨大なガス。



霧氷が並び、まるで純白の花が咲いたようだ。



扇ケ鼻分岐まで下ると、完全にガスの中に入ってしまった。
実は今日は、もう一つ見ておきたい絶景があったのだが、このガスでは無理。
この冬の宿題がもう一つできた。



沓掛の岩場で歩いてきた道を振り返った。



御池を過ぎてからはアイゼンをはずしていたのだが、
この下りはやはり着けた方が安心だ。
「転ばぬ先のアイゼン」である。


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