大船山

2013年1月11日

今日は三連休の初日。久しぶりの大船山に行くことにした。

まだ暗い7時前にヘッドライトを点けて吉部から入山。
坊がつるに到着し管理休憩舎で小休憩。やがて大船山にとりつく。
5合目を越えたところで上空に青空が見え始めた。だがすっきり晴れるには時間がかかりそうだ。
段原ではうれしい出会いがあった。みなさんが下るのを見て山頂へ向かう。
山頂に到着したが展望はすぐれない。そこで御池に下って昼食を食べながら待つことにした。
完全凍結した御池のほとりで昼食を食べコーヒーを飲む。時折上空に青空が広がる。
山頂にもどるとガスはほとんど晴れていた。周囲の景色を撮影。
これでもっとすっきり晴れればと思うがそれは贅沢だ。
坊がつるまで下り、小休憩。純白の大船山を振り返った。

6:45吉部→7:30〜7:50暮雨の滝→8:10大船林道合流→8:30〜8:55坊がつる→8:55大船山とりつき→10:10〜10:25段原
→10:55〜12:40大船山頂・御池(昼食)→13:00段原→13:50〜14:10坊がつる→14:30大船林道分岐→14:50暮雨の滝(通過)→15:15吉部




今日は三連休の初日。いつもの休日出勤が日曜日になったため、何もない土曜日。
天気予報を見ると、「くもり昼頃から晴れ」。日本列島には再び強い寒気が訪れている。
天気図を見ると高気圧に覆われるようで、これなら朝はガスかもしれないが必ず晴れるはず。
そこで久しぶりの大船山に行くことにした。
去年の12月22日に坊がつるで断念したのでそのリベンジである。

路肩には雪が残るものの、チェーンを巻くことなく吉部の300円駐車場に到着。
まだ暗い6:45、ヘッドライトを点けて入山した。



急登にはうっすらと積もった雪の上にわずかな踏み跡が残っている。
なおこの写真はISO感度を思いっきり上げて撮影したもの。



ここのところ雪はほとんど降っていないはずで、積雪はわずか。
しかも先行者のトレースがしっかりと残っている。

今日は前回(12月22日)のようなことにはならないだろう。



ここまで順調なので、暮雨の滝に下ってみることにした。



雪景色の中の滝はやはりかっこいい。



前回のときよりも氷柱が大きいような気がする。


ルートにもどり坊がつるをめざす。



前回は深い雪に難儀した場所だが、今日はトレースがあるおかげで何の苦労もない。


実にあっけなく坊がつるの北端に到着した。



見上げる三俣山には深いガスがかかっている。向こうの久住山方面も同様だ。
まあこれは予想していたこと。昼頃まではこの状態が続くかもしれない。



湿原の中の道を歩いていく。晴れていれば左前方に大船山が見えるはずだが、こちらも深いガスの中だ。



まだ8時半、このガスでは急いで登ることはない。
そこで管理休憩舎に入り、小休憩することにした。


誰もいない小屋の中で行動食を食べる。
9時前になった。さてそろそろ出発しようか。
管理休憩舎のすぐそばが大船山のとりつきである。



上はガスなので焦る必要はない。ゆっくりと登っていく。



5合目付近から周囲に霧氷が見えるようになった。



ここは5合目のテラス。展望は全くなかった。



段原が近づいてきた。もう一息だ。



うれしいことに、時折上空に青空が広がるようになった。
急に元気が出てくるから不思議だ。



ようやく段原に到着。
誰もいないと思っていたのに、10名ほどの方が寒空の中、佇んでいた。


その中の一人と目があった。朝駆けしたときにお会いする九重逍遙のOさんだった。
ここにいる方々は、いつも池の小屋を本拠地とし、中岳や天狗が城に出陣している「朝駆け隊」のみなさん。
今日はみんな一緒に大船山へ出張。吉部を深夜1時に(!)出発してやってきたそうである。
「夜明けはどうでしたか」と尋ねると、「撃沈でした」との答えが返ってきた。
夜明け前から今まで、山頂やここ段原で晴れるのを待っているのだからすごい根性だ。


Oさんの助言に従い、ザックから雨具を取り出して着る。
くじゅうを山歩」のNさんと新年のごあいさつを交わし、
九重連山のひよっこ」のNさんとも情報交換。山頂では1枚の写真も撮らなかったそうだ。

やがてみなさんは段原から下山していった。



あきらめきれないのか、山頂方面を眺める2人。
一声掛けて山頂へ向かう。



尾根道は雪が嵩上げし、木々の枝がその分低くなっている。
この写真は普通に立って撮影したもの。ちょうど顔の高さあたりに枝がある。
中腰になって歩かなければならないのでこれはしんどい。



立ち止まって顔を上げるとガスが薄れて山頂が見えた。
びっしりと霧氷をまとった姿にはまさに「極寒」という言葉がふさわしい。
この山頂に立てるのだと思うとうれしくなる。


山頂が近づくにつれて雪が深くなってきた。



息を継ぎながら霧氷越しに段原を撮影。



ようやく山頂に到着した。


残念ながら展望はほとんどない。山頂の岩から御池がようやく見える程度。
しかも強風が吹き抜ける山頂は寒く、ここで長時間待つなどということは私にはできない。
そこで御池に下ることにした。



だれもいない御池に下ってきた。


ここでも風が吹いているが、山頂よりはマシ。そこで昼食づくりにとりかかる。



今日の食材。ポイントは中央のコチュジャンと、写真には写っていないが味覇(ウエイパー)。

メニューは「中華風雑炊」。ただしコチュジャンは中華ではないけれど・・・。
そこは中華「風」ということで(笑)。



ピリ辛の雑炊のできあがり。



食べている間に、ガスが流れ青空が広がるようになってきた。
コーヒーを飲んで山頂に戻ることにする。



山頂に戻る途中、霧氷越しに御池を見下ろした。
青空が広がる。これは最高だ。



山頂に戻り、九重連山を望む。
山々にかかるガスがちぎれて大船山へ流れてくる。




霧氷越しに段原を見下ろす。


この季節に撮影したいアングルがある。そこで山頂下の台地に下る。



山頂下の台地より、一面の霧氷越しに九重連山を望む。
これで山々がもっとすっきり見えていれば言うことないのだが。



再び山頂に戻り、この1枚を撮影して下ることにする。



段原まで下り、山頂を振り返る。


段原から坊がつるまでは淡々と下るのみ。
だが、山頂での風景を心のなかで振り返りながらの下山は全く苦にならなかった。



坊がつるに下り、野営場の石に腰を下ろして小休憩。
目の前の三俣山を見ながら草大福を食べる。


そのうちふと思い出し、立ち上がって後ろを振り返る。



するとそこには、純白の大船山があった。
つい1時間ほど前、あの山頂に立っていたんだ・・・。



去年の12月22日に残念な思いで眺めた風景を、
今日は満足の中、振り返った。


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