三俣山

2014年2月1日

最近急に暖かくなってきた。今週末、九重連山の雪はほとんど融けているはず。
この季節、雪も霧氷もない山は単調だ。そこでお手軽な大曲からの三俣山に決定。

夜が明けた7時に入山。多少風があるがほとんど寒さを感じない。
雪がわずかに残る山々を見回しながらすがもり越に到着。小休憩ののち西峰に取りつく。
西峰を経由して本峰へ。さらに南峰のいつものテラスへ向かう。
のんびりと昼食を取り、早めの下山。やはり雪も花もない山は単調だった。

大曲に下山後、車を走らせて花散策へと向かった。

6:55大曲→7:50〜8:00すがもり越→8:25三俣山西峰→8:55本峰→9:20〜10:25南峰(昼食)→11:10〜11:20すがもり越→11:55大曲→花散策




先週から急に暖かくなってきた。冬は冬らしく寒くあってほしいが、天気はどうしようもない。
おまけに先週末は天気予報が今ひとつで、山行する意欲がわかなかった。
土日とも休日出勤したが、こんなときには仕事もはかどらない。不完全燃焼の週末を過ごした。

今週は日曜日が雨の予報なので、山行するとなれば土曜日しかない。
またもいつもの先輩の厚意に甘えて山行することにした。
めざすは今年まだ登っていない三俣山。



まだ暗い6時半に大曲に到着し、明るくなった7時前に入山。
大曲から見上げる三俣山の上空には青空が広がっている。


風はあるものの、気温が高く寒さを感じない。
わずかに融け残った雪や氷を踏みながら登っていく。
そのうち暑くなり、中に来ていたセーターを脱いだ。



硫黄山道路の脇に残る雪越しに三俣山を望む。



日陰にはまだ雪が残っていた。



誰もいないすがもり越に到着し、ベンチに腰掛けて小休憩。



朝日を浴びた西峰に取りつく。



西峰に到着。



山頂より久住山方面を撮影。
山々に残る雪は冬の装いだが、手前の西峰山頂はとても2月初旬とは思えない。



黒岩山・泉水山を見下ろす。奥に湧蓋山が見える。
地平線あたりの雲が黒いのは、やはりPM2.5のためだろうか。



山頂に佇み、これから向かう本峰と南峰を眺める。
さて、本峰へ向かおう。


ところが本峰への斜面が妙にきつい。
たった1週さぼった(笑)だけなのに、もう体がなまってしまったのか。



本峰に到着。



北峰と大鍋を見下ろす。



由布岳の双耳峰が雲に霞んでいた。


次は南峰だ。



本峰と南峰の鞍部へと下る斜面は雪で覆われている。
トレースもなく、フラットな急斜面。これだと登山靴では下れそうにない。
そこでアイゼンを着けることにした。



本峰に登る登山者とすれ違った。
当然この方もアイゼンを装着していた。



雪の吹きだまった南峰への登路。
雪は適当に締まっている。



山頂に到着。すぐにいつものテラスへ。



テラスに到着。いつものように、この写真の右端に腰を下ろした。


あるとき、「九重連山でどこが一番好きですか?」と尋ねられた。
この問いに即答するのは難しい。
ここもいい、あそこも好きだし、あの場所も捨てがたい・・・。
悩んだ末、私が選んだのは次の3つ。


天狗が城直下の御池のほとり。(星生山が見える草の上)
大船山頂(坊がつるを見下ろす岩の上)
三俣山南峰(坊がつるを見下ろすテラス)

この3カ所は私にとって至上の場所である。
だがもちろん、あそこもここも・・・と好きな場所を数え上げればきりがない。


今日はそのうちの1つのお気に入りの場所で昼食。



食材はこれ。
野菜は白菜・人参・白ネギ・椎茸・シメジ。



具だくさんのカレーうどんが完成。



今日のデザートは新メニュー。
上は酒粕。しかしこの酒粕、ただ者ではない。
豊後大野市緒方町にある鷹来屋の逸品。



私は基本辛党で、普段甘いものを食べることはない。
それどころか、間食することさえまれである。
そんな私が作った、初めての甘酒。
甘さを抑え(使った砂糖は2g)、わずかに甘い甘酒を味わった。


食後のコーヒーを飲みながら周囲の景色を眺める。



黒々とした大船山。これが2月初旬の風景とはとても思えない。



さて、下山しようか。



南峰山頂に戻って久住山方面を撮影。
強めの風が吹き抜けるが、寒さをそれほど感じない。
むしろ心地よいくらいである。



今日はW峰に行かず、本峰との鞍部を通って下山する。


いくつかのグループとすれ違いながら下っていく。



西峰の肩まで下ってきてケルン越しに振り返る。
ケルンに詰まれた石にピンクのリボンがかけてある。
これはきっと九重の女神へのプレゼントなのだろう。



すがもり越まで下ると、ちょうどグループが記念撮影中だった。



今下ってきたばかりの西峰を見上げながら小休憩。


すると近くの単独男性が携帯で通話を始めた。
私とその男性以外には誰もおらず静かな中、男性の話を聞くともなしに聞くことになった。
至って普通の会話なのだが、気になってしまった。再現するとこんな感じ。

「うん、さっき通じるかと思うてメール送ったら通じたけん」(ズルズル)
「暖かばい、雪も融けてしもうとる」(ズルズル)
「さっき山頂におったばってん、風が強うて食べられんかった」(ズルズル)
「そんで今、すがもり峠っちゅうところでたべよるんよ」(ズルズル)


私にまで聞こえる、ラーメンをすする音。

だが相手はそんな音が聞こえることさえ気にせずにすむ心を許せる人なのだろう。

温かさを感じたのは気温のせいだけではなかった。



残雪を踏みながら大曲へと下る。


大曲到着12時。こんなに早く下ったのには理由がある。
もしかすると、最近の暖かさで春の訪れを告げる花が咲いているかもしれないと思ってのこと。

大曲から車で某所へ向かう。


果たして咲いているだろうか。



期待通り、わずかに1株だけが見事なパラボラを開いていた。


福寿草 三輪ほどの 暖かさ


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