御池

2014年2月9日

再び九重連山に雪が降った。これでは山行せずにおれない。
だが天気は今ひとつ。そこで牧の戸から御池をめざすことにした。

7時前に入山。沓掛の岩場を越えて歩いていく。
雲間から朝日が一瞬覗いたが、晴れることはなかった。
凍結した御池を越えて池の小屋へ転がり込む。
早めの昼食を終えてもガスが晴れる様子はない。
ガスが次第に濃くなる中、多くの方とすれ違いながら牧の戸へと下った。

6:50牧の戸→7:10沓掛展望台→8:10扇ケ鼻分岐→8:30久住山避難小屋→8:40久住分かれ→8:55御池
→9:00〜9:55池の小屋(昼食)→10:00御池→10:20久住分かれ→10:45扇ケ鼻分岐→11:30沓掛展望台→11:40牧の戸




南岸低気圧のせいで太平洋側は大雪となった。特に関東では半世紀ぶりの大雪だという。
事故やケガ人も出ているそうだし、飛行機も軒並み休航だそうで大混乱している。
そんな最中に不謹慎かもしれないが、再び雪の積もった九重連山は大歓迎だ。
土曜日の午前中はいつもの休日出勤。午後も職場に残って来週に向けて仕事に励んだ。
翌日に山行を控えると仕事がはかどる。鼻先に人参をぶら下げられた馬と似たようなものだ。

明けて日曜日の天気予報はくもり。しかも午後からは降水確率が40%と高くなっている。
もし晴れるとすれば午前中だが、多分晴れないだろう(笑)。
そこで、御池までの往復と割り切って登ることにした。まあ、気分は雪中散歩というところか。



7時前に入山し、半ば凍ったコンクリート道を登っていく。
駐車場には全く雪がなかったため、アイゼンを着けていない。
凍っているところは慎重に慎重に・・・。


報道によると、関東では凍った道で転んでケガをした人が多いそうだ。
普段凍った道など歩かないだろうし、ましてアイゼンを持っている人などほぼ皆無だろう。



沓掛展望台に上がると、霧氷の向こうに阿蘇五岳が見えた。



霧氷のトンネルをくぐる。この冬、あと何回くぐれるだろう。



沓掛の岩場にてこれから向かう尾根道を俯瞰する。
山頂付近はガスに覆われている。まあそうだろうな・・・。


岩場を過ぎ、周囲の霧氷と雪景色を眺めながら歩いていく。
登路はガチガチに凍っており、油断すると滑って危険だ。
そこで、転んでケガをする前にアイゼンを装着することにした。



やがていつも休憩するポイントに到着。
するとガスの切れ間から朝日が覗き、周囲の山が見えた。
だがそれもほんの一瞬。すぐにまたガスに覆われてしまった。まあそうだろうな・・・。



雪の上に突き出た枝先に愛着を感じてシャッターを切った。
その向こうに見えるのはガスに煙る星生山の西壁である。



こんなガスの中だが、歩いているのは私だけではない。



扇ケ鼻分岐を通過。



西千里浜を歩いていく。
前にも後ろにも人影は見えなかった。



星生崎の岩場を通過。



一旦久住山避難小屋に入ることにした。

この小屋は九重連山でもっとも人気のある久住山の名前を冠した小屋。
この小屋で休憩する人は多いことだろう。その中にはもちろん他県の人も多いはず。
だがこの小屋の中は湿っぽく、とてもくつろげる状態ではない。
坊がつるにある管理休憩舎ほどではなくとも、せめて池の小屋程度には整備してもらいたいものである。


小休憩の後、御池をめざして小屋を出た。



ガスに煙る霧氷原の中を歩いていく。
心の中では左に天狗が城が見えているのだが・・・。



やがて凍結した御池に到着。



氷の上に伸びるトレース。
なぜかこのトレース、途中から岸辺に向けてカーブしており、直進した跡は見えない。
まさかこの先の氷が薄いなんてことはないと思うが、以前氷が割れてボチャンした身。
無理せずトレースをたどることにした。



御池を渡り終えたところにある標識には、立派なつららができていた。



このガスでは池の小屋に転がり込むしかない。まあそれも予定通りなのだが(笑)。


中ではご夫婦が昼食(?)の準備中。
私も早めの昼食作りにとりかかることにした。



今日の食材。
左上の野菜はキャベツ・白ネギ・椎茸。
右下は初お目見えのシーフードミックス。

実は以前から、チャンポンにシーフードを入れたいと思っていた。
だが少量ずつ買うことはできず、いつもあきらめていた。
ところが前日スーパーで食材を物色中、シーフードミックスを発見!
我が家では使ったことがないため、これまでこの存在を思いつかなかった。
今は極寒なので、傷むこともなく持ってくることができた。



具だくさんのチャンポンが完成!


食べ終えてコーヒーを入れているとき、ご夫婦が小屋を出発し、ただ一人小屋に残された。



そこで小屋の中を撮影してみた。私が好んで座るのはこの位置。
快適な(寒いけど)小屋の中でのんびりとコーヒーを味わった。


入口から外を眺めたが、ガスの晴れる気配はない。
そこで潔く下山することにした。


小屋を出ると若者が2人、小屋に到着したところ。「中岳はどの方向ですか?」と尋ねてきた。
「この方向です」と真っ白なガスの中を指し示す。その直後ふと思い直し、「ルートはこっちです」と教えた。
ガスの中だと方向感覚がわかりにくくなる。果たして無事にたどり着けただろうか。



池の小屋から御池へと下っていく。



御池を過ぎ、霧氷原の中を下る。



ガスに煙る星生崎を霧氷越しに見上げた。



ガスは登ってきた時より濃くなったような気がする。
そんな中でも次々と登山者とすれ違う。

それほど皆さんが九重連山に雪が降るのを待っていたということだろう。



扇ケ鼻分岐を過ぎたところで、40人ほどの大グループとすれ違った。
立ち止まって通り過ぎるのを待つ間、あいさつするのが大変だった・・・。



沓掛山が見えてくる頃、粉雪が舞い始めた。


最近、天気予報がよくあたるような気がすると思いながら牧の戸へと下った。




なお、次週末は家庭の都合で山行できない。
体力と天気次第では11日の休日に山行できればと思っているが、果たしてどうなることやら。


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