天狗が城・中岳
2014年3月1日
先々週、先週と2週続いて山行できなかった。
今週もまた見送れば、丸1ヶ月山行しないことになってしまう。
そこで、天気がいまひとつだが行くことにした。
夜が明けて薄明るくなった6時過ぎに入山。
沓掛の岩場で尾根道を見てもほとんど見えないほどの深いガス。
これでは晴れないだろうと思ったが、歩いていくうちにガスが徐々に薄れてきた。
上空は曇りだが、ガスで見えないよりははるかにいい。
久住分かれを過ぎ、いつものように天狗が城をめざす。
天狗が城山頂に到着して周囲を撮影し、中岳へ向かう。
中岳山頂では楽しい出会いがあった。
一人になった山頂で昼食を食べ、御池に下る。
こんな天気でもいくつかのグループが登ってくる。
さすが牧の戸ルートだと感じながら下った。
6:20牧の戸→6:40沓掛展望台→7:50扇ヶ鼻分岐→8:20久住分かれ→8:50天狗が城
→9:15~10:20中岳(昼食)→10:35御池→10:55久住分かれ→11:25扇ヶ鼻分岐→12:15沓掛展望台→12:30牧の戸
先々週は以前から家庭の予定が入っており山行できなかった。まあこれは仕方がない。
先週は週末に合わせたように大雪が降り、しかも晴天の予報。
「これはいいぞ」と思っていた金曜日、どうも体がしんどい。
ブログ「晴れときどき九重連山」に書いたように、インフルエンザの宣告。
まさに「泣く子とインフルエンザには勝てぬ」のである。
抗ウイルス薬のおかげですぐに熱は引いたのだが、
日曜日、熱の引いた体を持て余しつつ、窓の外の青空を切なく見つめた・・・。(T_T)
さらに「うつされては困るから」と上司から勤務禁止の指示が来た。
近隣の職場ではインフルエンザの患者がいるようだが、私の職場では私が第1号。
法的にもこの処置は仕方のないことである。
家でじっとしていると暇でどうしようもない。
そこで、いつかしなければと思っていた作業をすることにした。
それは使い慣れたWindowsXPからWindows7へとOSを変更すること。
Amazonで注文し、届くまでの間にデータのバックアップ作業を済ませ、無事更新。
ついでにHP作成ソフト「ホームページビルダー」も最新のものにした。
山行後、すっきりとしたパソコンで新たな気分で更新、のはずだったのだが、
画像処理ソフトや画像圧縮ソフトなども更新となって、微妙に使い勝手がよくない。
もし前回までのページと違和感があればそういう事情なのでご了承願いたい。
閑散とした牧の戸駐車場(高感度撮影)。写真中央が私の愛車。
6時前に到着した牧の戸駐車場には車がわずか数台のみ。理由はすぐに理解できた。
雪山を愛する方々は、まず間違いなく先週の九重連山を堪能したことだろう。
今週は天気がよく暖かい日が続いたため、雪はかなり融けたはず。
しかも今日は「くもり昼ごろから雨」というあいにくの予報で、
「先週満喫したから今週はお休みにしよ~っと」と考えるのが当然である。
私だって、先週インフルエンザなんかにかかっていなければ、今週末は家でのんびりしていたに違いない。
夜が明け始めた6時20分に入山した。
上空には予想通りガス。「午前中はくもり」との予報なのでこれは織り込み済み。
最悪の場合は池の小屋までの往復となるかもと思っていた。
沓掛の岩場で尾根道を見ると、いつもにも増して深いガス。
今日の予報は下り坂ということなので、このガスが晴れることはないだろう。
池の小屋までの往復となることを覚悟した。
ここは天気がよければ三俣山が見えるポイントだが、
あいにくのガスで全く見えない。
しかも気温が高く、雪が融けて土が現れたところはすでに泥濘状態である。
泥濘の泥が付いた靴で歩くため、登路の雪は黒ずんでしまっている。
「先週は一面純白だっただろうな」と心の中で愚痴ってしまう。
歩いていくうち、意外にも徐々にガスが薄れ、向かう山々の姿が見えてきた。
周囲の木々に霧氷はない。気温が高いから当然なのだが、あ~あ・・・。
扇ヶ鼻分岐が近づいてくると、星生山が見えてきた。
西壁の雪もかなり消えてしまったたようだ。
扇ヶ鼻分岐で小休憩。
途中、私を追い越した男性に追いついた。
広島から高速で4時間以上かけて来たというYさんと会話。
中国地方には大山があるが、冬は雪が深く、夏は熊が出るそうである。
「くじゅうはいいですねえ。こんないい山に毎週登れるなんてうらやましい」
私は今日、先週登れなかった悔しさを感じながらここまで歩いていたのだが、
Yさんのこの一言で大いに反省した。
天狗が城と中岳をめざすというYさんに、「ではまた後ほど」と声を掛け、
気持ちも新たに出発した。
雪の消えた西千里浜を歩く。
残雪の向こうに久住山が見えてきた。
久住分かれにて。
久住山の向こうに阿蘇五岳が見える。
今日は思いのほか空気が澄んでいるようだ。
同じく久住分かれより三俣山を望む。
遠くに由布岳の双耳峰が見えている。
久住分かれから中岳へ向かうルートは雪の吹きだまりのできるところ。
1週間後の今日でさえこの状況。先週はさぞ大変だったことだろう。
天狗が城の斜面も雪が深い。
しっかりと残るトレースをたどってゆっくりと登っていく。
今日の雪は固く締まっているが、先週のこの斜面は一体どんな状況だったのだろう。
誰もいない山頂に到着した。
雪がすっかり消えたしまった山頂から星生山を望む。
久住山と御池、左に稲星山。その向こうに遠く祖母傾山系が見える。
御池はガチガチに凍っているように見えるが、よく見ると登山者が湖畔を周回している。
山頂の残雪越しに三俣山を望む。
中岳と大船山。
撮影を終えて中岳へ。
ほどなく中岳山頂に到着。
ここにも誰もいなかったが、しばらくすると扇ヶ鼻分岐で会ったYさんが到着した。
2人並んで大船山を眺めながら話をする。
雪の大船山のことやカメラのこと。九重連山に咲く花のこと。
そして私のHPのこと。
おかげで楽しい時間を過ごすことができた。
一足先に中岳から下るYさんを見送る。
再び一人になった山頂で昼食づくり。
具のたっぷり入ったチャンポンの完成。
冬はやはり温かい麺類に限る。
食後のデザートは、2日後のひなまつりを前に、2回目の甘酒。
ほんのりと甘い甘酒を味わった。
さて、周囲の風景の撮影をしようか。
まずは食事しながら眺めた大船山を撮影。
雪も霧氷もないが、ガスで見えないのとは雲泥の差。
由布岳をアップで捉えてみた。
墨絵のようなこんな風景がいい。
次いで稲星山。
祖母傾山系が雲海の上に浮かんでいる。
御池・久住山方面。
阿蘇五岳。
今日の予報は昼ごろから雨。そろそろ天気が気になってきた。下ることにしよう。
中岳から下り始めた直後、雨がぱらついてきた。
「早くも降り始めたか」と焦ったが、すぐに止んで助かった。
御池を見下ろす岩の上より。
畔に降りて湖面を見る。
渡ってみたいが、見ただけでは氷の状況はわからない。
誰かが渡っていれば安心して渡れるのだが、1グループが湖畔を周回してくる。
以前氷が割れて散々な目にあっているので無理はせず、
私も湖畔を周回することにした。
御池と中岳を振り返る。
星生崎を見上げる。こんなところにトレースが残っている。
星生山を右に見ながら淡々と下っていく。
いくつかのグループとすれ違う。
午後は雨という予報だが、大丈夫かと心配になってしまった。
朝はガスで見えなかった三俣山が姿を見せた。
ガスが晴れた尾根道を振り返る。
朝、一面に立ち込めていたガスを思えば、今日は予想の外れた1日となった。
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