平治岳・大船山
2014年5月30日
休日出勤が続き山行できない日々。
そこで今回は有給休暇を取得しての平日山行。
ねらいはミヤマキリシマの咲き始めた平治岳である。
5時過ぎに吉部から入山。ゆっくりと登っていく。
大窓で小休憩し平治岳北峰に到着。
北峰は3分咲きから4分咲きといったところ。
撮影しながらのんびりと休憩。
南峰を経由して大戸越に下り、大船山へ向かう。
日頃の運動不足がたたったのか、ようやく山頂に到着。
それでも久しぶりの絶景に満足した。
疲れた体をもてあましつつ、淡々と吉部へと下った。
5:15吉部→5:50大船林道合流→5:554号路分岐→6:05平治岳北登路入口→6:40大窓
→7:35~8:20平治岳北峰→8:45南峰→9:00~9:10大戸越→10:15北大船山→10:25段原
→10:55~12:05大船山(昼食)→12:30段原→13:25坊がつる→暮雨の滝ルート→15:00吉部
前回の山行以降、3週間山行できない日々が続いた。
5月10日(土)は大分市で集会に出席し、11日(日)は休日出勤。
5月19日(月)はその前日に行われた職場の行事の振替休日。
大曲に到着したが雨、おまけに体調がすぐれず山行を断念した。
同じく振替休日の5月20日(火)は雨で山行できなかった。
5月24日(土)と25日(日)は休日出勤。午後も職場に残った。
今週末(5月31日と6月1日)も休日出勤が決まっている。
どうにも動きがとれない。しかしネットにUPされた情報によると、
平治岳のミヤマキリシマが咲き始めているという。う~む・・・。
天気予報は今週末までは晴れだが、来週は雨模様。行くとすれば今しかない。
そこで、めったに取らない有給休暇を取得して山行することにした。
職場を異動したが「趣味は九重登山」と言い続けたためか、
はたまた日頃の勤務態度がよいからか(笑)、すんなりとOKが出た。
今日は長丁場の山行となる予定。こんなときは早めの入山に限る。
明るくなったばかりの5時前に吉部の300円駐車場に滑り込み、5時過ぎに出発。
川向こうのルートを上る予定だったが、なんと通行止め。
通行止めの理由がわからないが、とりあえず通行はできない。
そこで橋までもどり、手前のルートを登ることにした。
このルートは以前よく歩いたルートだ。
タイミンガサの傘が大きく広がっている。
前回の山行から3週間も経っている。自然の移ろいの速さを感じる。
大船林道に合流し、やがて左に分岐する4号集材路へと進む。
やがて左側に平治岳北登山道を示す標識が見えてきた。
はしご場の直後にある急登。
今日は晴れが続いているため楽に登れたが、雨の日や雨の直後は厳しい。
このルートの一番の難所だ。
難所をクリアし、大窓で小休憩。
今日は黄砂が飛来するという予報。
そのせいだろう、右端に見える由布岳は霞んでいた。
足下には今年初めて出会うミヤマキリシマが咲いている。
咲き始めたシロドウダンも撮影。
花の撮影を終え、腰を下ろして行動食を食べる。
大窓から平治の尾まではわずかな距離。
一気に視界が開け、平治岳が見えた。
ミヤマキリシマ越しに平治岳を望む。
ところがきれいに咲いている株はわずか。
多くは虫害のため茶色く変色している。
その株をよく見るとシャクトリムシを見つけた。
虫害は自然の為すこととはいえ、どうにかならないものかと思ってしまう。
クロボクの滑りやすい登路だが、晴天の続いた今日は問題なし。
平治岳北峰に到着。山頂には私を含めてわずか3人。
まずはミヤマキリシマ越しに撮影。青空が最高だ。
しかも人影も映っていないのは平日山行ならでは。
3分から4分咲きといったところだろうか。
来週末あたりが見頃だと思われる。
今日は時間に余裕がある。そこで花の間を下っていくことにした。
斜面を眺めながら休憩。長丁場なので腹ごしらえ。
コンビニでカレーパンを買ったのだが、
いざ食べるときになって、やっぱりあんパンにするんだったと後悔した。
今度持ってくるときにはあんパンにしよう。
まだ早朝のため太陽の角度がイマイチ。
どうしても自分の影が映り込んでしまうのだ。
でもこの青空だ、文句は言えない。
休憩を終え、北峰山頂にもどることにする。
山頂にもどり、次に南峰に向かう。
ミヤマキリシマ越しに黒岳を望む。
南峰まではわずかの距離。すぐに到着し、斜面を見下ろす。
こちらの方はまだ2分咲きといったところだろうか。
岩の上で休憩している人がいる。
あそこまで行ってみよう。
岩に着いて話かけると、この男性は写真をスマホでフェイスブックにUPしているところだった。
周囲のミヤマキリシマはまだまばらにしか咲いていない。
その男性は私に「あの端っこにある株だけはきれいに咲いとる。
あそこまで降りてうんと近づくと、まさに満開っていう写真が撮れるよ」と言う。
おまけに「見せてあげよう」と言って撮ったばかりの画像を見せてくれた。
ここには2人しかおらず、男性はまだ移動する様子はない。
せっかくのご厚意を断るわけにはいかず、そのお勧めのアングルで撮影することにした。
その写真がこれ。
男性にお礼を言って山頂にもどる。
大戸越を見下ろすポイントの先まで行って撮影し、この後のルートを目で確認する。
大戸越しに下って左上にわずかに見える大船山に向かい、
右に見える坊がつるに下る予定。ずいぶん長い距離だ。
大戸越までの斜面を下っていく。
下りながら、ずいぶん疲れているのを感じた。
今日はこれからまだ長いというのに、大丈夫だろうか。
日頃の運動不足のせいか、それとも最近の激務の疲れがたまっているのか。
もしかすると昨夜の睡眠不足も関係しているかもしれない。
「もう年だからだよ」とは言われたくないな・・・。
大戸越に下り、平治岳を見上げる。
登ってきたグループの歓声を聞きながら小休憩。
さて、大船山に向かうとするか。
このルートはガレ場が続いて歩きにくい。
一歩一歩、慎重にゆっくり登っていく。
尾根が近づくと、足下にイワカガミがちらほら。
「もう少しだからがんばって」と励まされている気がした。
ようやく尾根付近まで登り、平治岳を振り返る。
これから尾根づたいに大船山へ向かう。
こちらのミヤマキリシマが見頃になるのはまだ先になりそうだ。
北大船山に到着。
ミヤマキリシマ越しに九重連山を一望する。
満開ではないが、青空に映えて美しい。
北大船山からほどなく段原に到着。
緑濃い大船山を見上げる。
疲れているが、もう一頑張りだ。
ツクシドウダンにも励まされた。
やっとのことで山頂にたどり着いた。やれやれ・・・。
まずはお湯を沸かしアルファ米に注ぐ。
ご飯ができあがるまでの間に周囲の撮影。
この風景をもう何度見たことだろう。
段原を振り返る。
その向こうには先ほどまでいた平治岳が見える。
岩の上に立ち、御池を見下ろす。
霧氷の頃の御池ももちろんいいが、緑濃い御池もいい。
さて、周囲の撮影を終えた。食事づくりにとりかかろう。
今日の食材。
アルファ米に、ちょっとどんぶり。
鶏肉・卵・タマネギ、フリーズドライのみそ汁。
至ってシンプルな親子丼が完成。
食事を食べ終え、コーヒーを飲みながら周囲の絶景を眺める。
幸せな時間を過ごしつつ、そう言えば今日は平日だったと思い出した。
山頂到着後、1時間が過ぎた。そろそろ下山しようか。
かなり疲れていて動きたくないが、登ってきたからには下らなくてはならない。
段原までの尾根道でもう一つのねらいの花を探したが、まだつぼみだった。
しかたがない、次回に期待しよう。
段原を過ぎ、淡々と下っていく。
ようやく下ってきた坊がつる。
咲き乱れるハルリンドウがねぎらってくれた。
坊がつるの緑もずいぶん濃くなった。
鳴子川越しに遠く大船山を眺め、吉部へと下っていく。
花を撮影しながら下ろうと思い、暮雨の滝ルートを選んだが、
疲れがピークに達し撮影することなくただ下るのみ。
最後の急坂を慎重に下った。
ようやく登山口にたどりついた・・・とほっとした私の目に飛び込んできたのは
怪しげな姿のギンリョウソウだった。
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