大船山

2014年10月11日


今日は3連休の初日の土曜日。台風が近づいてきており日・月は荒れ模様。
そこでまだ雨にならない初日に山行することにした。
ねらいはもちろん大船山頂直下、御池の紅葉である。

6時に吉部から入山。坊がつるに着くと大船山は完全にガスの中。
管理休憩舎で一息つき、取り付く。
段原にたどり着くと山頂はやはりガスの中。
山頂に着いても周囲の展望は全くない。そこですぐに御池に下る。
紅葉はガスの向こうでほとんど見えない。
ここはじっくり待つしかない。昼食を作りながら待つことにした。
時折ガスが晴れ、始まったばかりの紅葉が見える。
そのうち青空も広がってきた。だが再びガス。
昼食を食べ、コーヒーを飲み、山頂に戻る。
山頂で一瞬見えた御池を撮影し、下山。

久しぶりに暮雨の滝に下り、しばし撮影。
その後慎重に吉部へと下った。

6:05吉部→6:50暮雨の滝(通過)→7:40坊がつる→7:50大船山取り付き→9:05段原
→9:25~10:50大船山・御池(昼食)→11:10段原→12:20~13:20坊がつる→14:05~14:35暮雨の滝→15:10吉部




大船山の直下にある御池の紅葉が気になって仕方がない。
まだピークを迎えてはいないのではと予想していたが、それでも自分の目で確認しておきたい。
3連休だが、あいにく台風19号が接近中。その影響で日・月は荒れ模様の予報。
となれば山行できるのは土曜日しかないのだが、その土曜日はいつもの休日出勤。
そこで、休日出勤を一緒に担当している先輩に頼み、山行できることになった。
なお、この4月に職場を異動しているので、以前の職場で何度となくお世話になったN先輩とは別の方である。


いつも通り早朝に起床しネットで天気情報を確認。
気象衛星の画像を見ると、台風の外側の雲が大分県中部にまで広がってきている。
これではすっきりとした青空は無理なようだ。


まだ薄暗い6時に吉部から入山。
車を出ると肌寒さを感じたが、上着を着ずに出発。
杉林の直登を登ると体が温まってきた。



夜が明けて明るくなった登路を歩いていく。
周囲にはガスが広がっている。



坊がつるが近づいてきた。



坊がつるの北端に到着すると、ひときわ赤い紅葉が見えた。
だがその遙か向こうに見えるはずの大船山は深いガスに包まれている。



周囲の山頂はどこもガスに覆われていると思っていたが、
意外にも久住山方面にガスはなかった。
上空の雲は衛星画像で見た、台風の外側の雲だろう。
薄雲でわずかながら青空も見える。
これなら雨の心配はなさそうだ。


それより気になるのは大船山にかかっている深いガス。
もしかすると、登っても御池の紅葉がガスで見えないのではと心配だ。
どうしたものか・・・と悩んでいるとき、単独男性が私に追いついてきた。
「これからどこに行かれますか?」と訪ねられたので、
「大船に行こうかどうしようか迷ってるんです」と言うと、
「御池のガスは流れていくから、きっと青空になるよ。それに天気予報は晴れだし」
と、この方は超のつく楽天家のよう。おかげで決心がついた。


坊がつるの管理休憩舎で先ほどの男性と一緒に小休憩。
「ご一緒しませんか」と誘われたが、丁重にお断りした。
なにせ私は超のつくスローペース。単独の方が気が楽というものだ。



男性より一足先に休憩舎を出て大船山に取り付く。
ここから段原へのきつい登りが待っている。
気合いを入れて(だがマイペースで)登り始めた。



案の定、すぐに先ほどの男性に追い越された。
さらに2人、私を追い越していく。
それでも急ぐことはない。一歩一歩踏みしめて登る。



ようやく五合目に到着。
テラス状の場所でザックを下ろして休憩。


段原まではまだずいぶんある。
「もうそろそろだろう」という思いを振り切りながら登っていく。



ようやく段原に到着。
すぐに新しい標識に気がついた。



これで大船と大戸越の読み方を間違うことはないだろう。


すぐに大船山頂へと向かう。



紅葉したドウダンを撮影。
山頂はもうすぐだ。



山頂に到着した。
吉部より3時間20分。
坊がつるの取り付きから1時間35分。
登山地図のコースタイムとほぼ同じだ。


当然ながら周囲の展望は全くない上、風が強く、寒い。
山頂にいても仕方がないので、早速御池に下ることにする。


御池のほとりには休憩舎で一緒だった方と、もう一人の男性がカメラを構えていた。
肝心の紅葉は・・・と目を対岸に向けると、やはり予想通りガスで霞んでいて見えない。
先着の2人も「ガスが晴れそうで晴れないんですよ」と苦笑。



とりあえず今の状況はこんな感じ。


ガスが晴れるのを期待して待つしかない。
何もせずに待つのはつらいので、昼食を作ることにした。
2人には「もう昼食ですか?早いですね」と言われた。、
確かに早いが、「朝食は4時半だったので・・・」と答えた。



今日の食材。
今回はちょっとぜいたくにいろんな食材を持ってきた。
野菜は白菜・シメジ・ニンジン・長ネギ。
豚肉にシーフードミックス。
今回初めて持ってきたうずらの卵。
撮影し忘れた「パーポー」。


豚肉を炒め始めると、「すごいリッチですね」との声。
もう一人は「こんなに持ってくるのは面倒じゃない?」
「でも、これをやりたくて登ってるんですよ」と私。


ところが調理している最中にガスが晴れ、青空が広がってきた。
そうなると昼食どころではない。急いでカメラを構える。



ようやく見えた御池の紅葉。
紅葉のピークにはまだ数日かかりそうだが、
今日はこの景色を見ることができて満足だ。



お二人も熱心に撮影中。
「ね、言った通り晴れたでしょ」とは休憩舎で一緒だった右側の男性。
3人ともいい笑顔である。


再びガスがやってきたので調理にもどる。



中華丼の完成。



昼食を終え、コーヒーを飲む。
次第に人が訪れるようになり、多少にぎやかになってきた。


山頂到着後、1時間以上が経った。
すっきり晴れることはなさそうなので、下ることにした。



一旦山頂にもどり、ガスの晴れ間の御池を見下ろす。



段原より久住山方面を望む。
段原にはガスがかかっていない。
振り返ると大船山頂はまだガスの中だった。


ここからは淡々と下るのみ。


坊がつるに到着。
あちこちにリンドウが咲いている。





このまま下るのはもったいないので、今日2回目のコーヒータイム。
草の上に腰を下ろし、近くのリンドウを眺めながら草大福を食べる。


コーヒーを飲みながらのんびり過ごした。
さて、そろそろ下山するとしようか。



ススキ越しに大船山を見上げる。
やはり山頂にはガスがかかっていた。


往路と同じ暮雨の滝ルートを下る。



朝は見つけられなかったタンナトリカブト。


今日はまだ時間がある。
そこで久しぶりに暮雨の滝に下ってみることにした。



秋色の暮雨の滝を撮影。




構図を変えたりカメラの設定をいじって撮影したり・・・。
気がつけば30分ほどが経っていた。
そろそろ吉部へ下ろう。


急な下りを慎重に慎重に・・・。



吉部登山口にたどり着くと、小さい秋が転がっていた。


来週末は大船山や三俣山の紅葉がピークを迎える頃だと予想しているが、
土日とも終日休日出勤が決まっている。
どこかで山行できればいいのだが・・・。


山行記録にもどる

inserted by FC2 system