天狗が城

2014年12月21日


今回は実に久しぶりの朝駆け。

3時過ぎに牧ノ戸に到着し、急いで出発。
登路脇には新雪が積もっているが、しっかりとトレースがある。
久住山避難小屋で小休憩の後、池の小屋へ向かう。
池の小屋で時間調整し、東の空が明るくなったのを見て天狗が城へ。
いくつもの三脚の横で黎明を撮影。幸い、日の出も撮影できた。
しかしその後はガス。晴れそうにないので、池の小屋へ下って朝食。
コーヒーを飲み終える頃には小屋は登山者で一杯。
ガスは晴れる気配がない。中岳はあきらめて下山した。

3:20牧ノ戸→3:40沓掛展望台→4:25扇ガ鼻分岐→4:45~5:00久住山避難小屋→5:25御池
→5:30~6:05池の小屋→6:20~7:45天狗が城→7:55~9:15池の小屋(朝食)→9:20御池
→9:45久住山避難小屋→10:15扇ガ鼻分岐→11:00沓掛展望台→11:10牧ノ戸




金曜日は別府にて職場の忘年会。ビールを実においしく飲んだ。
当然翌日は山行できるはずもなし。幸い雨だったのでのんびり佐伯市にもどった。
日曜日はいつもの休日出勤だったが、先輩のおかげで山行できることになった。感謝。

どこをどう歩こうかと思案し、久しぶりの朝駆けに決定。
もうすぐやってくる新年。初登山は朝駆けの予定。
そこでその予行演習のつもりである。
朝駆けはいつ以来かと調べてみると、
2013年12月14日以来。1年ぶりである。


早朝3時過ぎに牧ノ戸に到着し、急いで出発。
今日の予報は深夜から午前中まで晴れ、午後はくもり。夜には雨(雪)。
気象庁の天気分布予報では、午前中は広範囲で晴れなのに、
6時から12時までは九重連山あたりだけくもりとなっている。
どうかその予報が外れますようにと願いつつ入山した。

昨日の雨は山では雪だったようで、登路脇には新雪が積もっている。
トレースがしっかり残っており、10人以上の方が朝駆けしているのだろうと予想した。
沓掛の岩場で前方を見ると、2、3人のライトがかなり遠くに見える。
歩いていくうち、少しずつそのライトが近づき、久住山避難小屋にほぼ同時に到着。
入ってみると、「九重連山のひよっこ」「~くじゅうを山歩~」のNさん親子と連れの方だった。
しばらく情報を聞きながら休憩。朝駆けのことならNさんの方がはるかに経験者だ。
Nさんたちはここから天狗が城に直行するというので、私は池の小屋へ向かった。

池の小屋では私を含め8人が夜明けまでの時間調整。
そのうち外を見てみると東の空が明るくなっている。
これは急がなければ。天狗が城に向かう。


山頂ではすでに4人ほどの方が三脚を立てている。
狭い山頂では三脚を立てる場所があまりない。
なんとか端に立て、黎明を撮影。



久しぶりの黎明。
オレンジ色から紺色に変化するグラデーションがたまらない。



ところがきれいに晴れていたはずが、大船山の裾野にガスが忍び寄ってきた。



山々がガスに飲み込まれていく・・・。なんてことだ・・・。
そのうち周囲は真っ白になってしまった。



ガスが晴れるのを待つみなさん。

今日は新しい防寒具の使い始め。
mont-bellの厚手のフード付きジャケット。
「朝駆け用に」と昨冬シーズンに購入したのだが、
朝駆けすることなく今に至っていた。
今日着てみてその効果を実感。


ガスはなかなか晴れない。そのうち周囲が明るくなり、日の出が近いことがわかる。
Nさんは「晴れるはず。きっと晴れる!」と言っているが・・・



東の空が明るくなる頃、Nさんの言う通りガスが薄れ始めた。



ガスが一気に晴れた。
中岳の向こうにもうすぐ日が昇る。



まもなく荘厳な夜明けを迎えた。



ガスは断続的にやってくる。
大船山がガスの上に浮かんでいた。



ピンクに染まる霧氷を撮影しようと思ったが、思うように染まってくれなかった。
私のカメラの技術が未熟なのか。
それともカメラを構える場所の問題かもしれない。



その代わり、朝日に染まるガスを撮影。



夜明けの撮影に一息つき、御池を見下ろす。



朝日に染まる山頂標識越しに久住山を望む。


日の出を撮影できた安堵感に浸っていると、周囲が再びガスに覆われてしまった。
しばらく待ったものの、晴れそうにない。

そこで、池の小屋に下ることにした。



今日2回目の訪問となる池の小屋。



早速朝食づくりにとりかかる。
今日は野菜たっぷりの鮭雑炊。
野菜は大根・人参・白菜・椎茸・しめじ・白ネギ。



焼鮭をたっぷり入れた鮭雑炊の完成。


雑炊を食べ終える頃、Nさんたちが小屋に入ってきた。
中岳に行ってきたが、ガスで何も見えなかったそうだ。

Nさんにスノーシューの具合を聞いてみた。
やはり暖かいそうで、山頂で足踏みすることがなくなったとのこと。
う~ん、ますます欲しくなってきた。


食後のコーヒーをゆっくり味わう。
小屋の入り口から外を眺めたが、ガスは晴れそうにない。
そこで、中岳はあきらめ下山することにした。
前回と違い、夜明けを撮影できているので決断は早かった。



ここは御池のほとり。
氷の上を登山者が歩いてくる。



久住分かれ手前の吹きだまりには
しっかりとトレースができていた。



霧氷越しに星生崎を見上げる。
この風景をこの冬何度見上げることだろう。



ガスの中、西千里浜を下る。
星生山は全く見えない。

そんな状況でも登山者とすれ違う。



どうやら今日の天気は予報通りのようだと思いつつ、ケルンの横を下っていく。



私を追い越したグループが足早に下っていく。



登路脇に立ち止まって防寒着を着替えていると、
Nさんたちに追い越された。



前方が賑やかなので何かと思えば、
若い女性を含むグループが大きな雪だるまと一緒に記念撮影。



若い女性が「かわいい~」とはしゃいでいた。
確かに顔はかわいい。だが・・・
お腹の辺りに差しているバナナは余計だ(笑)。



もしやと思い、登りに撮影した画像をチェックしてみた。
やはりバナナは刺さっていない。
だれだ、バナナなんて差したやつは~!(笑)



ガスの中、沓掛の岩場で振り返ると、
Nさんたちが下山してくるところだった。


ガスばかりか粉雪まで舞い始めた中、牧ノ戸へと下った。


山行記録にもどる

inserted by FC2 system