三俣山

2015年1月12日


成人の日を含む3連休だが諸般の事情により祝日である月曜日に山行。
ここのところ晴れの日が続き雪はかなり融けているはず。
とりあえず大曲から三俣山をめざすことにして出発した。
すがもり越に着いたもののガス。しばらく思案する。
このガスは晴れないだろうと考え、法華院に下ることにした。
ところが北千里浜を歩いていくうちに青空が広がってきた。
そこですがもり越に引き返し、改めて西峰に取り付く。
やがて気持ちよい青空が広がってきた。
だが青空が広がったのはほんのひとときだけ。
すぐに曇り空に戻ってしまった。しかもガスも広がりはじめた。
南峰に到着しいつものテラスへ向かい、展望のない中での昼食。
風が弱いのが幸いだが、やはり寒い。食べ終えてすぐに下山。
すがもり越で風を避けながらコーヒータイム。
そのうち粉雪が舞ってきたので早々に下山した。

7:10大曲→8:00~8:15すがもり越→北千里浜→9:05すがもり越→9:45三俣山西峰
→10:15本峰→10:25~11:15南峰(昼食)→11:55~12:20すがもり越→12:55大曲




お気づきの方がおられるかどうかわからないが、HPを変更した。
と言っても今まで使っていた「FC2」は変わらないし、アドレスも変わらない。
では何を変更したかというと、「無料版」から「有料版」へと変更した。
私のHPは今までの山行記録を(最初の1年を除き)ほぼすべて紹介している。
FC2無料版は容量が1GBだが足りなくなり、数年前に2つめのアカウントを取った。
その後、2つめのアカウントも容量が一杯になり、最近3つめのアカウントも取った。
私自身は特に不自由を感じなかったのだが、先日、過去の山行記録をたまたま見ると、
でかい広告が実に見苦しく表示されている。2つめのアカウントをほったらかしにしたためのようだ。
広告が出ないようにするにはどうすればいいか思案する日々・・・。
そこで以前から考えていた有料版にグレードアップすることにした次第。
有料版の容量は10GB。今のところ約.2.1GBを使用している。
1年間の容量は多くても400MB程度なので、残り7.9GBを使いきるにはなんと20年!
私は70才を越えている(笑)。まさかそこまで登山を続けているとはとても思えないが、
これからは広告の全く表示されない気持ちのいい状態でHPを運営していく予定である。




さて、今回の山行。
月曜日の成人の日を含む3連休。初日の土曜日はいつもの休日出勤。
日曜日は晴れ。絶好の登山日和だが、私の住む佐伯市はこの日に成人式が行われる。
末娘が大分市から帰郷し、晴れ着を着て成人式に出席するという。
そんな日に山に登っていたとなれば、後々どんなことを言われるかわかったものではない。
そこでおとなしく自宅で過ごし、晴れ着姿の娘を撮影し父親のつとめを果たした。


明けて月曜日の天気予報は「午前中晴れ午後くもり。ところによって昼頃に雪か雨」というもの。
どうやら下り坂のようだがなんとか午前中青空が広がればと期待した。
さて、どこからどこをめざそうかと考える。ここのところ晴天が続き雪はかなり融けているはず。
そうなるとどこをねらいにすればよいのか・・・。結局お手軽に大曲からの三俣山に決定。



7時前に大曲に到着し三俣山を見上げると、上空には一面に雲が広がっている。
「午前中晴れ」はどこに行ったのだろう?



やはり雪はほとんど融けていた。



順調にすがもり越に到着したが、見上げる三俣山西峰はガスの中。


さてどうしようか。ガスは晴れそうにない。
このガスでは展望はなく、それでは登っても楽しくない。
そこで北千里浜を歩き法華院に下ることにした。

たまには山頂をめざさずにのんびり歩くのもいいだろう。



すがもり越から北千里浜へと下る途中に撮影。
中央に小さく見える標識は久住山・法華院・長者原を指し示している。
正面に向かえば久住山方面へ。
左に向かえば法華院に下る。


北千里浜を歩くのは久しぶり。
いったいいつ以来だろうと山行記録を調べてみると、前回は去年の3月31日のようだ。

周囲のガスを見上げながら、淡々と法華院へと歩いていく。
やがて大船山が見える東端へとやって来ると・・・



青空が見えてきた。
だがまだ晴れ間はわずか。このまま晴れるのか、それとも晴れ間はこの一瞬か。
さてどうしたものだろう。法華院に下るかそれとも引き返すか、悩ましい。
悩みつつ、北千里浜を行ったり来たり。決断力のなさが露呈してしまった(笑)。

そのうち、悩んでいる私を笑うように晴れ間が広がってきた。
晴れることはないと予想してここまで来たのだが、晴れるとなれば話は別だ。
法華院に下るのをやめてすがもり越に引き返す。



青空が一気に広がる中、今歩いてきた北千里浜をもどる。
ちなみに正面に見えるのは硫黄山である。



すがもり越に戻り、すっきりと晴れた三俣山西峰を見上げる。
ずいぶん時間が下がってしまったな。



登りながら振り返ると、久住山方面のガスが晴れるところだった。


見る見るうちにガスが晴れていく。



ほんの数分でガスがすっきりと晴れた。


こんなに晴れるとは思わなかった。いい気分で歩いていく。



西峰山頂に到着。



久住山方面の山々を眺める。
雪はずいぶん融けたようだが、この風景を見ることができて満足だ。



周囲の木々にはわずかに霧氷がついている。
ささやかではあるが、前回はほとんど見られなかったのでうれしい。


ところが再び雲が広がってきた。



本峰西壁には一面に霧氷が広がっている。
だが青空がなければ霧氷は映えない。



霧氷越しにⅣ峰を見上げる。


歩いていくうち、徐々に曇り空からガスに変わってきてしまった。
展望がないことを承知で本峰へ向かう。



本峰に到着したが、やはり展望はない。
すぐに南峰へ向かう。



ガスの中、本峰から南峰との鞍部へと下っていく。



途中、ガスが薄れ南峰が見えた。
これは晴れるかもしれない。



鞍部に下ったとき、単独登山の男性に南峰へのルートを聞かれた。
以前西峰までは来たことがあるとのこと。
南峰まではわずか。私が先導することにした。



一面に広がる霧氷の中を登っていく。



南峰へ到着。やがて男性も到着した。
南峰は初めてという男性をテラスまで案内する。
南峰に来てテラスに行かなければ何のために南峰に来たのかわからない。



テラスに到着し、男性と並んで坊がつるを見下ろす。
大船山がガスで見えないのが残念だ。



男性は長崎から来たというTさん。
この3連休、法華院温泉に2泊だそうだ。
うらやましい。きっと九重連山を満喫したことだろう。


長者原へ下るというTさんを見送り、私は昼食づくり。



今日の食材。
ポイントはうどんスープとカレールー。



具だくさんのカレーうどんの完成。



展望がない中での昼食。
風はほとんどないが、それでも寒い。
こんな状況でうどんを食べている自分を冷静に振り返ってみた。
さすがに物好きだと思う(笑)。


うどんを食べ終え、撤収。
寒い上に展望がないのでは下るしかない。



ここはⅣ峰へと向かう途中。
左上に向かえばⅣ峰。だがこのガスでは行っても展望はない。
そこで右へ進む。こちらは本峰とⅣ峰の鞍部へと向かう。


ガスの中を淡々と下る。



すがもり越に近づくと、まだ小屋が見えないときから、さんざめく声が聞こえてきた。



すがもり越では若者8人が昼食休憩中でにぎやかだ。
私も風を避けて腰を下ろし、コーヒータイム。


コーヒーを飲んでいるうち、粉雪まで舞い始めた。



わずかに粉雪が舞う中、ガレ場を下っていく。



右にあるはずの三俣山が見えるはずもなく、
振り返りもせずに大曲へと下った。


さて、温泉につかり佐伯市の我が家に帰宅して新聞を開くと、投書欄に次の投書があった。

山の遭難事故に少々怒りも
                            教師   菅 淳 57 (大分県佐伯市)
 山の遭難事故のニュースに心を痛めるとともに当事者には申し訳ないが少々怒りも感じている。それは、かつて山男と呼ばれる学生や若者に限られていた岩場や雪山、2000メートル超級の山に、今や熟年層や女性が大勢入山し、結果としてそういう人たちの遭難が目立つためだ。
 登山は日常を離れ大自然を味わえる。しかも自分のペースで達成感を味わうことができる生涯スポーツではあるだろう。
 しかし、趣味として老若男女誰もが簡単に立ち入ることができる場所と条件は登山者自らが自身の能力に応じて限定すべきだろう。
 登山者は自身の身体能力と経験、技量等とに見合った山を選ぶべきで、なおかつ天候など急変する自然現象への予知と対応能力が必須だ。
 不幸な遭難の再発防止のために、言葉は悪いが、登山者はまず身の程を知り時期と山とを選ぶことだ。
(2015年1月12日 毎日新聞投書欄より転載)  


まさにその通り、と思える内容なので、ここに転載させていただく。
私自身は岩場にも2000メートル超級の山にも行かないが、一応雪山に来ている。
毎回装備をしっかり確認し、天候も事前に確認した上で九重連山の四季を楽しんでいる。
山という非日常の世界に来る以上、それが最低限のルールと思えるからだ。
そして、無理をせず自分の技量に応じた登山をする。
天候が悪ければ引き返す。「山は逃げない」。また天気のいい時に来ればいい。
この投書にそんなことを改めて確認させてもらった。


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