大船山

2015年4月11日


雨の晴れ間の土曜日。職場の先輩に甘え、休日出勤をパスしての山行。
沢水から立中山経由で大船山へ向かうことにした。

曇り空の下、歩き始める。くたみ分かれから鍋割坂を経て佐渡窪を通過。
鉾立峠ではこの春初めてのアセビを撮影した。
全く展望のない立中山を通過し、泥だらけになりながら坊がつるからのルートと合流。
段原で小休止しているとガスが薄れ山頂が見えた。だが再びガス。
山頂に着く頃には青空が広がってきた。
山頂で昼食を食べながらガスが晴れるのを待つ。
食べ終わる頃、ようやく久住山方面が姿を現した。
坊がつるへと下り、2度目のコーヒータイム。
アセビを撮影し、鉾立峠へと向かう。
ずいぶん疲れを感じながらくたみ分かれへと下った。

6:10レゾネイトクラブくじゅう第3駐車場→6:45くたみ分かれ→7:30鍋割峠→8:05~8:35鉾立峠
→8:45立中山→9:40坊がつるルートに合流→10:25段原→10:55~12:20大船山(昼食)
→12:35段原→13:30~14:20坊がつる→14:50鉾立峠→15:25鍋割峠→16:10くたみ分かれ→16:30駐車場




年度が改まり、忙しい日々が再び始まった。
私の今年度の担当は昨年度とほぼ同じ。
ということは忙しさもほぼ同じということだが、
昨年度は初めての職場でのとまどいが多く、気苦労が絶えなかった。
今年は2年目なので、その分多少なりとも心の余裕がある。

このところ雨が続いている。「菜種梅雨」というのか、週間予報も雨マークだらけ。
そんな中、土曜日に晴れマークがついた。しかも降水確率0%!これは行くしかない。
今週末は土日とも休日出勤の予定だったのだが、
一緒に担当しているT先輩のおかげで山行できることになった。
前日の金曜日は職場の宴会だが、こんなときはビール少々で我慢だ。

土曜日なので多少の無理ができる。そこで大船山をめざすことにした。
大船山へ向かうとき、最近は吉部や今水から入山することが多かった。
久しぶりに沢水から入山してみよう。
前回このコースを歩いたのは2013年4月14日。2年ぶりである。


レゾネイトクラブくじゅうの第3駐車場に車を置き、歩き始める。
以前は沢水展望台に置いていたのだが、そちらはアップダウンがある。
くたみ分かれまでの時間は似たようなものだが、帰りを考えるとこちらが楽だ。



くたみ分かれの手前にはヤマザクラの林が広がる。
花の時期なら家族連れのピクニックに最適だろう。



くたみ分かれに到着し小休憩。


ここからは杉林の中を歩く。



やがて大土石流の後を横切る。
この谷筋は何度もこんな土石流が発生しているようだ。
そういえばくたみ分かれまでに2つの新しい砂防ダムができていたな。



やがてゆるやかな登りとなる。



この坂は鍋割坂。
その昔、土鍋をうっかり落としてしまって割ったのだろうか。
その日のメニューはどうなったのか気になるなあ。
などととりとめのないことを考えながら登る。



石仏に向かって手を合わせた。



ここは鍋割峠。
ここから少し下れば佐渡窪だ。



佐渡窪に下り、木道を歩く。
周囲は深いガスだ。



鉾立峠に到着。
晴れていればこの標識の向こうに立中山が見えるはずなのだが。
ここからは昨夜の雨のしずくを避けるべく、雨合羽を着る。



さて、と腰をあげるとアセビの花を見つけた。
アセビは私の好きな花。これは撮影しなければ。





立中山は大船山に比べれば丘のようなもの。
なだらかな斜面を歩いていく。



鉾立峠からわずか10分で山頂に到着。
ガスで周囲が見えないのでは長居してもしかたがない。
そのまま通過した。



ここからは周囲の木々が迫ってきて歩きにくくなる。
しかも下るにつれてぬかるみ、水がたまっているところも多い。
足回りは泥だらけになってしまった。



ここは鉢窪の北端あたり。
ルートはこの先から左に折れて進む。



左に折れるポイントには小さな標識があった。



ようやく坊がつるからのルートに合流した。



ここからは歩き慣れたルートだ。



段原に到着したが、周囲は深いガスで、まったく展望がない。
雨合羽を脱ぎながら、「いったい降水確率0%はどこにいったんだ?」とつぶやいた。

すると、そのつぶやきが聞こえたのか。



一瞬だけガスが晴れ、大船山頂が姿を現した。

これはこの後晴れるということに違いない。
よし、山頂までもうひと頑張りだ。



山頂が近づくと、周囲はガスのままだが、
山頂の上空には青空が広がってきた。



ようやく山頂に到着。なんと、4時間45分もかかってしまった。
鉾立峠で長く休憩したのを考慮しても4時間30分ほど。
2年前は4時間10分。その差、20分。これはやはり年のせいだろうか。
だが、2年前のページを見てみると、5合目で「もう今日はここでやめよう、と思った」とある。
それに比べれば今日は疲れはもちろんあるが、限界だとは感じなかった。
私もまだ大丈夫ということかな。


展望が開けないため、食事をつくりながらガスが晴れるのを待つことにした。



今日の食材。



具だくさんのチャンポンが完成。
デザートは甘夏。


展望がないのが残念だ。



昼食を食べている間に少しずつガスが薄れ、久住山方面が見えてきた。
そのたびに食事を中断しカメラを構える。



もう少しで一気に晴れそうだ。



ようやく久住山方面の山々を見渡せた。


食事を終え、いつものように風景を眺めながらのコーヒータイム。



もっとすっきりと晴れると思っていたのだが、まあよしとしよう。
この写真を最後に、下山することにした。



段原より大船山頂を振り返る。



段原から1時間ほどで坊がつるに下ってきた。
野焼き後の坊がつるより三俣山を望む。



今日はここで2回目のコーヒータイム。


コーヒーを飲み干し、アセビを探す。



咲き始めたアセビを撮影。
これで今日のねらいは達成した。


ザックを背負い、歩き始める。



橋の上でアセビと三俣山のコラボを撮影。



木道越しに大船山と平治岳を振り返った。



法華院山荘前を左に折れ、鉾立峠へ向かう。



鉾立峠にて、青空と立中山を見上げる。

ベンチに腰掛け小休憩。「下りたくないな」と感じた。
それは「下るのがもったいない」という意味ではない。
これからくたみ分かれまでの長い下りを思い浮かべただけのことだ。
だが、登ってきたからには下らなければならない。
しかたがない、腰を上げよう。



鍋割峠を通過。



鍋割坂を下っていく。



登路脇に小さな春を見つけた。
ハルトラノオだ。



やれやれ、ようやくくたみ分かれだ。



駐車場に下って振り返ると、気持ちよい青空が広がっていた。


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