久住山・中岳・天狗が城

2015年7月25日


週末に雨が続き3週間山行できなかった。
ようやくすっきり晴れそうな予報なので、山行決定。

早朝5時過ぎに牧ノ戸から入山。上空は青空。
1ヶ月のブランクがあるため、のんびり歩いていく。
何人もの方に追い越されたが焦ることはない。マイペースで歩く。
久住山避難小屋前で小休憩。空気の透明度がすばらしいので久住山に向かう。
久住山頂から絶景を眺めながら休憩。雲仙普賢岳も見える。
神明水から池の小屋経由で中岳に向かい、山頂で昼食。
食後のコーヒーを飲んで天狗が城へ。
花を撮影しながら牧ノ戸へと下った。

5:10牧ノ戸→5:35沓掛展望台→6:45扇ガ鼻分岐→7:30久住山避難小屋前→8:00~8:25久住山
→8:40神明水→8:55池の小屋→9:10~10:25中岳(昼食)→10:40~10:50天狗が城→11:10久住分かれ
→11:50扇ガ鼻分岐→12:55沓掛展望台→13:10牧ノ戸





週末に雨が続き思うように山行できず、気がつけば前回の山行から1ヶ月。
その間、雨の週末は休日出勤を心置きなく(?)することができた。
しかも、体調がすぐれず風邪症状にも悩まされる日々。
熱はすぐに下がったものの、なかなか咳が止まらない。
それでも晴れるとあれば山行したいのは当然のこと。
そこで無理せず牧ノ戸から入山し、体力と相談しながら歩くことにした。



早朝5時過ぎに牧ノ戸から入山。
上空は雲一つない青空。今日は絶好の登山日和。
台風12号が沖縄付近を通過中で影響を心配していたが、大丈夫のようだ。


前回の山行から1ヶ月。その間トレーニングなど皆無の状況。
体力・筋力とも不安がある。そこでいつものようにゆっくりと登っていく。
すぐに私の倍くらいのスピードで歩く男性に追い越された。
きっと急ぐ理由があるのだろう。だが私は急ぐ必要がない。
マイペースでコンクリート道を上っていく。



第1展望台に上がると三俣山の向こうの空が明るく染まっていた。



わずかな風に揺れるイブキトラノオ越しに沓掛山を見上げる。



登りながら西を見ると黒岩山に朝日が差したところだった。
裏焼けが美しい。



沓掛展望台に上がり阿蘇五岳を撮影。
今日は青空というだけでなく、空気の透明度がすばらしい。



沓掛の岩場を通過しているとき、三俣山から朝日が差した。
朝靄に浮かぶ由布岳のシルエットがいい。


岩場を下り、ここからは初夏の花を探しながら歩く。



まずはシライトソウ。
今日はこの花を撮影したかったのでうれしい。



チダケザシ(だと思われる)



ヤマブキショウマはまだ咲き始めたばかり。



風に揺れ続けるコバギボウシ
マクロレンズでねらったが、ピントが合わずこれが限界・・・。



ヤマアジサイ。深い青色がなんとも言えずきれいだ。



扇ガ鼻分岐に到着し星生山を望む。


西千里浜を歩いていく。
私が足を止め花の撮影をしていると、男女5人ほどのグループが下山してきた。
その辺りに咲く花の名前を聞いてくるので教えることになってしまった。



まずはこれ。ホソバシュロソウ。
覚えにくいのか、何度もつぶやいている。


ほかにはワレモコウやノハナショウブ、イヨフウロ、シモツケソウ(つぼみ)。ただしどれも撮影しづらかった。
「この季節に来たことがないからわからないのよね~」とのこと。

みなさんと別れ、再び歩き始める。



正面に久住山が見えてきた。



久住山避難小屋前の石の上に腰を下ろし、久住山を見上げながら小休憩。
行動食の「羽衣あられ」をポロポリと食べる。



久住分かれにて三俣山を撮影し、久住山へと登っていく。



久住山へ登る途中の斜面は、一面ノリウツギの白い花で彩られていた。



久住山頂に到着。


岩に腰を下ろし、山頂からの風景を眺める。



まずは阿蘇山。今日の空気の透明度はすばらしい。
遙か遠く、写真の中央やや右に雲仙普賢岳が見える。



阿蘇五岳を拡大した。
中岳の噴煙が見える。
噴火は今、収まっているようだ。



次に祖母・傾山系。
この開放感は久住山ならではのものだ。


この絶景とさわやかな風を十分に味わった。
さて、中岳に向かうとしよう。


今までは登ってきたルートを引き返して御池に向かうことがほとんどだったのだが、
今日はいつもとは違うルートを歩きたくなった。
そこで稲星山との鞍部である神明水に下り、池の小屋経由で中岳に向かうことにした。



東千里浜を見下ろすポイントで、今から歩くルートを確認した。
右が稲星山。その手前の鞍部が神明水。
そこから東千里浜に向かい、その途中から斜面を登って池の小屋へというルートである。



神明水に下ってきた。右が稲星山、左奥は中岳。

私の前を歩いていた男性と私を追い越した男性がともに稲星山へ向かった。
思わず私も稲星山に行こうかと思ったが、予定通り東千里浜へ向かう。


このルートは以前一度だけ歩いたことがある。記録を見ると2007年7月23日だ。8年ぶりである。
まだ九重連山に登り始めて4年目の頃で、初めてのルートで多少の不安を感じながら歩いたのを思い出す。



池の小屋の前で御池を見下ろし、中岳に向かう。



ノリウツギ越しに中岳山頂を見上げる。



やがて中岳山頂に到着。


ここでも周囲の撮影を。



まずは大船山と平治岳。



続いて久住山方面。
久住山からここまでのルートを目でたどった。


まだ9時過ぎだがお腹がすいた。少し早いが昼食準備にとりかかる。



食材。右下は鶏肉(もも)、その左はタマネギのみじん切り。


フライパンに油をひき、タマネギを炒める。その後、鶏肉を入れてさらに炒める。

そのタイミングで男性2人組に声を掛けられた。「焼きめしですか?」
「いえ違うんです」と私。「今日は鶏肉のトマト煮丼です」
すぐにはわからなかったようなので、簡単に説明した。
「フライパンで鶏肉のトマト煮を作って、アルファ米にかけてどんぶりにしようと思うんです」

実はこの「鶏肉のトマト煮」は、私が以前、家で夕食を作っていた頃の自信作。
もちろんキッチンで作る場合は手抜きなどしない。
ニンニクを効かせたオリーブオイルでタマネギを丁寧に炒め、トマト缶を入れて煮込み、
塩で味を調えてからバジルで香りを付け、トマトソースを作る。
軽く塩こしょうした鶏肉を炒め、トマトソースと合わせ、煮込んで完成。
時には、溶けるチーズを載せてオーブンで・・・ということもあった。
子どもたちにはもちろん、大人にも人気のメニューだった。

だがここは山頂。当然そんな凝った料理などできるはずがないと思っていた。
ところが前日スーパーで食材を物色中、鶏肉のトマト煮のシーズニングミックスと、
かけるトマト(トマト&バジル)を見つけ、「これなら山頂でもできる」と購入したもの。



これが「鶏肉のトマト煮」。
「こんなに簡単にできていいのだろうか」と思えるほど簡単にできてしまった。



完成した「鶏肉のトマト煮丼」。簡単にできたとは思えないほどおいしかった。



食後はいつものように風景を眺めながらコーヒーを飲む。
「来てよかった」と実感するひととき。


さて、そろそろ天狗が城に向かうとするか。



天狗が城山頂。



御池と久住山。



ノリウツギ越しに三俣山とわずかにガスのかかる大船山を望む。


そろそろ11時が近い。
暑くなる前に下山することにしよう。



久住分かれに下る直前、一面のノリウツギに思わずカメラを構えた。



行き交う人々に混じって西千里浜を下っていく。
日差しが強く、そろそろ暑くなってきた。



ママコナ



朝は逆光のため撮影できなかったワレモコウ。



イヨフウロ




沓掛の岩場まで下り、いつものように歩いてきたルートを振り返る。



コンクリート道のあちらこちらに咲いていたウツボグサ。



ヒヨドリバナを吸蜜中のアサギマダラをそっと撮影し、牧ノ戸に下った。


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