久住山

2015年9月11日


3泊4日の研修旅行を終え、その振替休日を利用しての平日山行。
心身の疲れが残っているため、お手軽な牧ノ戸から入山した。
爽やかな秋の空気を感じつつ登る。上空には雲一つない青空。
沓掛の岩場を過ぎ、秋の花を撮影しながらのんびりと歩いていく。
空気が澄んでおり、人も少ないので、久しぶりに久住山へ向かう。
人のまばらな山頂に到着し、絶景を楽しんだ。
ところがここで重大な忘れ物に気づいた。
そこで中岳方面はあきらめ、下山。
それでも好きな花であるリンドウを撮影でき、満足して牧ノ戸へ下った。

7:35牧ノ戸→7:55沓掛展望台→9:00扇ガ鼻分岐→9:45久住山避難小屋前→9:55久住分かれ
→10:20~11:05久住山→11:20久住分かれ→11:55扇ガ鼻分岐→12:30沓掛展望台→12:45牧ノ戸





7日(月)から関西地方へ3泊4日の研修旅行に行ってきた。
深夜に就寝して早朝に起床するハードスケジュールの連続だった。
6日(日)に事前準備で出勤したため、今日はその振替休日である。
心身共に疲れを感じるが、天気予報は快晴の予報を告げている。
ここのところ雨が多く、こんな日に登らないと後悔するのは経験済み。
そこで、牧ノ戸から入山し、無理せず気ままに歩くことにした。


研修旅行を終えて職場に戻ったのは10日の午前中。午後も煩事の対応に追われた。
夕方、ようやくその処理が終わり、帰宅途中にいつものスーパーで食材を購入。
帰宅すると、一旦座り込めば動けなくなりそうなほどの疲れを感じた。
それでも気力を振り絞り、なんとか山行の準備を済ませた。
夕食後は普段より1時間以上早く就寝し、起床時刻もいつもの山行日より遅らせたのだが、
起床してみるとやはり体が重い。それでも十分睡眠を取ったためか、なんとか山行できそうだ。


そういうわけでいつもより遅い7時半に牧ノ戸から入山。
気温14℃。爽やかというより肌寒い。
上空は雲一つない青空。



第一展望台に上がり三俣山を撮影。左には遠く由布岳がくっきり見える。
それよりもこの写真の主役はススキ。
季節の移ろいを感じる。



沓掛の岩場で尾根道を俯瞰する。
ここまで順調に登って来た。体調はどうやら大丈夫のようだ。


ここからは秋の花を撮影しながらのんびり歩くことにする。



ホクチアザミ



あちこちに咲いていたアキノキリンソウ



ママコナ


花を見つけるたびに立ち止まり、レンズを交換し座り込んで撮影するのだから、なかなか進まない。
何人かに追い越されたが、いつものこと。気にしない気にしない。



斜光を受けた星生山西壁。



ムシカリ(オオカメノキ)の赤い実が青空に映える。



扇ガ鼻分岐にて。ワレモコウ越しに星生山を望む。


石に腰掛け行動食の羽衣あられを食べる。



ケルンの並ぶ西千里浜を歩く。



やがて見えてきた久住山を、登路脇のリンドウ越しに撮影。



久住山避難小屋前の広場に到着し、岩に腰掛け小休憩。
ススキ越しに久住山を見上げる。


本当は、今日時間と体力が十分であれば、白口岳まで足を伸ばすつもりだった。
だがこの風景を眺めているうちに気が変わった。
今日の空気は実に澄んでいる。しかも平日とあって人が少ない。
こんなときはやはり盟主久住山に向かうべきだろう。



久住分かれで三俣山を撮影。
やはりここでも前景はススキ。



久住山へ向かう途中、リンドウを見つけて足を止めた。
いや正確に言うと、寝転がった。
この写真は地面に置いたザックを枕にして横になって撮影したもの。
今日は人が少ないからこんなこともできる。
人がいてもしたことがあるが・・・(笑)



人の少ない久住山頂に到着。


まずは風景の撮影だ。



阿蘇五岳。中岳の噴煙がたなびいている。



拡大して捉えた。
阿蘇市の町並みまでくっきり見えている。



阿蘇の右には遠く雲仙普賢岳が噴煙から頭を覗かせている。
写真の中央に見えるのだが、わかるだろうか。
登り初めのときは全体がはっきり見えていたのだが、残念だ。



久住高原と祖母・傾山系。
この開放感が久住山の魅力だ。



三俣山から稲星山までを捉えた。



大船山の右、遙か遠くに山並みが見える。
あれはきっと四国の山々だろう。
四国が見えることはめったにない。
それほど今日の透明度はすばらしい。


人がこんなに少ない久住山はめずらしい。
それに眺望もすばらしいので、動画で撮影してみた。
手ブレがあるのと、人がいない分、虫が飛んでいるのはご了承願いたい。

久住山頂より

(クリックすると youtubeが別ウインドウで開きます)


私は人が多いのが苦手で、特に昼食は静かなところで食べたいと常々思っている。
久住山はいつも人が多いので、めったに昼食を食べないのだが、今日は特別だ。
今朝ゆっくり自宅を出発したため、まだお腹はそれほど空いていないが、
この絶景を眺めながら昼食をとることにした。


ところが、食材や調理器具をザックから取り出していくうち、重大な忘れ物をしたことに気がついた。
なんと、ガスボンベを忘れてしまっているではないか。
私はこれまで、何度かうっかり忘れ物をしたことがある。
箸、登山靴、卵(その日は親子丼の予定だった)。
その都度、なんとか工夫してクリアしてきた。
だが、今から調理しようというのにガスボンベがないのは致命的である。
昨日のことを振り返ると、心身共に疲れ果てた状況で準備したのが悪かった。
しかもいつもはザックに入れっぱなしなのに、前回の山行後、取り出したのを思い出した。
後悔したが、まさに後の祭り。
どうしようか思案したものの、もうこれはどうしようもない。
しかたがないので、今日はメインディッシュなしのデザートのみ。



メインディッシュが「無し」でデザートが「梨」か・・・。
こんなにさみしい食事風景は初めてだ。

それでも旬の梨はおいしかった。


食事(と言えるのかどうかはなはだ疑問だが)を終え、下ることにする。



ススキと星生山を眺めながら下っていく。



時折私の好きな花、リンドウに出会い撮影する。
今日はリンドウたちに出会えてよかった。



沓掛展望台から下る途中、草むらに咲くイヨフウロをカメラに収め、牧ノ戸へと下った。


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