稲星山・久住山・天狗が城・中岳・白口岳

2015年10月3日


何も予定のない週末。天気は快晴の予報。
そこで久しぶりに沢水から入山し九重連山を満喫しようと考えた。
順調に、だがマイペースで登り、2時間20分で稲星越に到着。
まずは稲星山へ。山頂で絶景を撮影。今日の空気の透明度はすばらしい。
久住山・天狗が城・中岳と周回し、中岳山頂で昼食。
その後は白口岳に向かい、2杯目のコーヒーを飲み、鉾立峠へ下る。
くたみ分かれからのアップダウンも今回はさほど苦にならなかった。

5:35沢水展望台→6:25水場→7:55稲星越→8:20~8:40稲星山→8:50神明水
→9:15~9:40久住山→10:20~10:30天狗が城→10:45~11:50中岳(昼食)
→12:15稲星越→12:35~13:10白口岳→13:45鉾立峠→14:10佐渡窪
→14:20鍋割峠→14:50~15:00くたみ分かれ→15:25沢水展望台




前日10月2日に大きな行事があり、この週末は何も予定のない2日間。
木曜日の深夜に寒冷前線が通過し、土日は大きな移動性高気圧に覆われる。
秋のさわやかな空気が訪れているはず。秋を感じつつ九重連山を満喫したい。
しかもうれしいことに日曜日も予定がないため、無理をしても大丈夫だ。
そこで、久しぶりに沢水から入山し、九重の山々を周回しようと計画した。
かなり欲張ったルートを考えたため、およその予定時刻を計算してみた。
すると、早朝に沢水を出発する必要があることが判明。
そういうわけで、早朝5時過ぎに沢水展望台の駐車場に到着。当然1番だ。
外気温は8℃。さすがに寒さを感じ、ウインドブレーカーを羽織った。
装備を調え、5時半、ヘッドライトを点けて入山。


沢水から入山するのは一体いつ以来だろう。最近はすっかりご無沙汰だ。
調べてみると、
前回このルートを登ったのは2013年6月16日。2年4ヶ月ぶりだ。
真っ暗な中、ヘッドライトと記憶を頼りに進んでいくが、久しぶりであやしい。
慎重にルートを確認しながら歩いていく。
そのうち夜明けを迎え、ヘッドライトを消灯。



小さな沢を渡る途中、木々の向こうに朝日を浴びた山頂が見えた。
たぶん稲星山だと思うのだが、自信がない。



しばらく歩くと水場に到着。
ちなみに水はこの岩の向こう側にわき出ている。



一歩一歩踏みしめるように登っていく。



やがて見覚えのある巨岩に到着。
この岩、私には眠っている横顔に見えるのだが・・・。



木々の合間から山頂を見上げた。
右が鳴子山、左は稲星山。


このルートは徐々にきつくなる。
急ぐとバテてしまうので、マイペースを守って登る。
焦りは禁物。そのために早朝に入山したのだから。



岩場で休憩しようと思いつつ、その岩場に到着。
久住高原を見下ろす。天気もよく、山行には絶好だ。
ところが以前は平らな岩に腰を下ろして休憩したと記憶しているのだが、
立っていないと木々が邪魔でこの風景が見られない。そこで休憩はあきらめ、歩を進めた。


時折スマホを開き、「YAMAP」で現在地を確認。
稲星越が近づいてきた。もう一息だ。



ようやく稲星越に到着。沢水から2時間20分。
「YAMAP」の地図では2時間となっているが、今の私の体力ではこんなものだろう。



ここからが今日の山行のお楽しみ。なんだかわくわくする。
まずは稲星山に向かう。



一息登るとすぐに山頂が見えてきた。



誰もいない山頂に到着。
風景の撮影をする。



阿蘇五岳。
その右奥には雲仙普賢岳が見えている。



阿蘇とは逆方向の大船山と平治岳を撮影。
手前には白口岳、平治岳の向こうに由布岳が見える。



今日はこの後、欲張ったルートを予定している。
左端の久住山から中央に見える天狗が城とその右の中岳に向かう。
時間とと体力に不安を感じるようであれば久住山はパスしようと思っていたが、どうやら大丈夫のようだ。



稲星山頂を後にして久住山へ向かう。



鞍部の神明水に到着すると、単独男性が下ってくるところだった。
下ってきた男性と会話。牧ノ戸から登ってきたそうだ。
この後は稲星山、その後中岳に向かうという。私とは逆回りになる。
天気がいいので2人とも笑顔笑顔。


男性と別れ、久住山へ登っていく。



登り切ると久住山頂はすぐそこだ。



足下に咲くリンドウを寝っ転がって撮影。
ご夫婦がすぐ横を通っていった。



久住山頂に到着。まだ時間が早いからだろうか、思いのほか人が少ない。


ここでもやはり風景の撮影。



扇ガ鼻(右)と阿蘇五岳。



元画像をパソコンで拡大し、雲仙普賢岳を捉えてみた。
これほどすっきり見えているのは本当に珍しい。



星生山(左)と三俣山。
星生山の左奥には涌蓋山、右に万年山。
三俣山の右奥には由布岳が見える。
よく見ると万年山の遙か向こうに英彦山も見えている。



これもパソコンで拡大。
英彦山の山容まではっきりわかる。



三俣山から稲星山までを撮影。


岩陰で風を避けつつ、風景を眺めながら行動食を食べ、ちょっと長めの休憩を取る。


よし、次は天狗が城だ。



あちこちに私の好きなリンドウが咲いていてうれしい。




一頑張りで天狗が城山頂に到着。



まずは御池を見下ろす。
深い緑色が美しい。



寄り添う二人。いいなあ・・・。



お二人の邪魔をしないよう、ここではわずかな休憩とし、中岳に向かう。



山頂を見上げる。



10時45分、山頂に到着。
詳細な計画を立てたわけではないが、11時前には中岳に到着したいと考えていた。
ここまでほぼ計画通りだ。


ここでもまず風景の撮影をする。



正面に大船山、その左に平治岳。その奥に由布岳。
右手前にはこの後向かう白口岳。



大船山の右奥の雲の上に山並みが見える。どうやら四国の山々のようだ。
四国が見えるのは珍しい。それほど今日の空気の透明度はすばらしい。
こんな日に九重の山々を歩いているなんて、幸せだ。



今日の周回周回ルートのスタートだった稲星山。
その向こうの祖母傾山系もくっきりだ。



久住山方面を振り返る。


さて、昼食づくりにとりかかろう。



今日の食材。



超簡単な「さんまの蒲焼き丼」の完成。


ところが食べているうちに次々とグループが到着。
狭い山頂は実に賑やかになり、どうにも落ち着かない。
しかも時刻は11時半過ぎ、多くの方が食事タイム。
座り心地のいい岩(私のお気に入り)をずっと占有しているには気が引ける。
そこで食後のコーヒーを急いで飲み干した。
しかもデザートの柿はうっかり食べ損なってしまった。


テキパキと撤収し、ザックを背負う。



賑わう山頂を振り返り、白口岳へと向かう。



中岳の稜線より、今から向かう白口岳を見下ろす。
これから歩くルートが見える。



足下にはここにもリンドウが咲いている。
当然寝っ転がって撮影。



中岳を下り、山頂を振り仰いだ。



稲星越までの登路は狭く、歩きにくい。
すれ違うのも一苦労だ。
だがここを通る人は少ない。すれ違ったのは1人だけだった。


朝登り詰めた稲星越に再びもどってきた。
ここから白口岳に向かう。



気の早い色づきを見せている紅葉越しに白口岳山頂を見上げる。



山頂標識のすぐそばには山慣れた若者3人が腰掛けていた。
私が到着してカメラを構えると、気を利かせて腰を上げてくれた。
さらにザックまで動かしてくれる気配りには感心した。


その3人のほかには草の上にカップルが腰を下ろしているだけ。
ちょうどカップルが腰を上げるところ。そこでそのそばにザックを下ろした。



中岳では落ち着つかずコーヒーをゆっくり味わえなかった。
そこで今日2杯目のコーヒーを飲むことにした。
草の上に腰を下ろし、近くに咲くリンドウを眺めながらのコーヒーはおいしかった。


コーヒーを飲みながら大船山を眺める。



先ほどのカップルが下っていくのが見えた。



今日歩いてきたルートを眺め、鉾立峠へと下る。



慎重に下り、ベンチに腰掛けて白口岳を振り仰ぐ。


ここからはくたみ分かれへ淡々と下っていく。



佐渡窪を通過。
ススキの中を歩いていく。



鍋割峠を通過。
今日の山行のお礼の気持ちを込めて手を合わせた。



ようやくくたみ分かれまで下ってきた。
ベンチに腰掛け、栗まんじゅうを食べる。
沢水展望台まで、もう一頑張りだ。



何度も現れるアップダウンも、今回はさほど苦にならなかった。


駐車場に到着すると、カップルが私より一足先に到着していた。
見ると私の車の隣。ということは2番目に到着したのだろう。
どんなルートを歩いたのか聞こうとも思ったが、「今日は最高の山でしたね」とだけ声を掛けた。
今日の山のすばらしさはこれだけで十分言い表せているはずである。



沢水から車を走らせる。
ススキ越しに振り仰ぎ、今日歩いたルートを心の中で振り返った。


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