星生山・天狗が城・中岳

2015年11月21日


晴れの予報の3連休初日。
諸般の事情により3週間ぶりの山行である。
牧ノ戸から入山し、気の向くままに歩くことにした。

3週間ぶりで体力に不安があり、のんびりと歩いていく。
やがて扇ガ鼻分岐で小休憩の後、星生山に取り付く。
山頂の岩に腰を下ろし、風景を眺める。久しぶりの山は気持ちがいい。
尾根道を慎重に歩き、久住分かれに下る。さらに天狗が城へ。
多少の疲れを感じながら天狗が城山頂に到着。
続いて中岳へ。狭い山頂にはいくつかのグループが休憩中。
私も腰を下ろし、昼食。コーヒーを飲んで御池へ下る。
久住山へ向かうことも考えたのだが、無理をせず下ることにした。
今日も多くのグループとすれ違いながらの下山となった。

6:45牧ノ戸→7:10沓掛展望台→8:10扇ガ鼻分岐→8:45~9:10星生山→9:45久住分かれ→10:15天狗が城
→10:35~12:00中岳(昼食)→12:10御池→12:35久住分かれ→13:05扇ガ鼻分岐→13:45沓掛展望台→14:00牧ノ戸





諸般の事情で2週間山行できなかった。

ようやく山行できると思いつつ、3連休の天気予報をチェック。
初日と3日目にはいつもの休日出勤が予定されている。
ところがどうも晴れるのは初日のみのようだ。
そこでまたもT先輩に頼ることになった。
快く了解してもらって山行。今回もまた感謝。

3週間ぶりなので、体力・筋力ともに不安がある。
そこで、牧ノ戸から入山し、体調と相談しながら気ままに歩くことにした。

なお、しばらく前から愛機ニコンD-800のオートフォーカスは効かないまま。
そこで、職場で使うことも考えてサブ機を購入した。
Panasonic LUMIX シリーズ「DMC-FZ1000」。
今日は初めて山行に持ってきて使ってみることにした。


早朝6時半、牧ノ戸に到着して驚いた。下の駐車場はほぼ満車状態。
みなさん天気予報を見て、山行するなら今日しかないと考えたのだろう。
装備を調え、上空の青空を見上げながら出発した。
気温は6℃だが、ほぼ無風のためさほど寒さは感じない。



第1展望台に上がり三俣山のシルエットを撮影。
由布岳もきれいに見えている。
今日は気持ちの良い山行になりそうだ。



沓掛展望台に上がって阿蘇方面を見ると、
五岳が雲海の上に浮かんでいた。



沓掛の岩場を過ぎ、朝日を受けて輝くススキを撮影。
実は沓掛山でも朝日を撮影しようとしたのだが、うまく撮影できなかった。


急ぐことはないのでいつも通りマイペースで歩いていく。
いくつかのグループに追い越されたが、それもいつものこと。



やがて扇ガ鼻分岐に到着。
岩に腰掛け、目の前の星生山を眺めながら小休憩。
今日はどこをどう歩くか、まだ決めていない。
しばし思案し、久しぶりに星生山に向かう。



登りながら息を継ぎ、池塘を見下ろす。



山頂が近づいてきた。


やがてご夫婦だけが休憩中の静かな山頂に到着した。




右が扇ガ鼻、左は肥前ガ城。
その向こうには阿蘇五岳が横たわっているのだが、
薄雲がかかっていて根子岳しか見えなかった。



三俣山と平治岳・大船山を撮影。
岩に腰を下ろし、この風景を眺めながら休憩する。
風もさわやかで、何よりこの青空がうれしい。
実にいい気分。

山行前日の金曜日、勤務時間を終えた頃のこと。
8月27日に一緒に法華院まで歩いた同僚が、
「今、山は何があるんですか?」と尋ねてきた。
「そうですね、今は何もないです」と私。
今年は季節外れの暖かい日が続き、麓ではまだ紅葉が残っているらしい。
だが山ではとっくに紅葉は終わっている。当然花もない。
強い寒気が訪れれば霧氷が見られるのだが。
というわけで「何もないです」という返事になる。
何もなくても晴れて青空さえあれば、こんなにきれいな風景に出会えるのだから、
青空というのは実にありがたいものである。


遠くに目をこらすと、雲仙普賢岳が見えている。
新機DMC-FZ1000は25-400mmのズーム。
そこで最大400mmで捉えてみた。


もともと霞んでいることもあり、手持ち撮影でこれだけ撮れれば私には十分だ。


星生山に到着して20分ほど経った。そろそろ腰を上げて久住分かれへ向かうことにしよう。




これから向かう尾根道。
何度も歩いているが、高所恐怖症のため、岩場はどうしても慎重になる。



星生の窓より阿蘇五岳を望む。



星生崎にて。



岩場の端に立って下を見下ろすと、ちょうど3人組が歩いているところ。
もちろんこれ以上端に近づくなどできっこない。



久住分かれにて。


いつものように天狗が城へ向かう。



天狗が城を見上げる。
なんだか体が重い。トレーニングしないままの3週間のせいだ。



何度か立ち止まって息を継ぎ、ようやく山頂に到着した。

山頂には単独男性が休憩中。
「今日は最高ですね」と声をかけてきてくれた。
「ほんとに。気持ちいいですね」と私。
何度かくじゅうに来て、今日のように青空なのは初めてだそうだ。
こんないい気分を味わってしまったら、私のように九重連山にはまってしまうのではないだろうか。



御池と空池と久住山。
25mmではこれが限界・・・。



星生山で長く休憩したため、早くもお腹がすいてきた。
わずかな休憩のみで、すぐに中岳に向かう。


中岳山頂はいくつものグループが休憩中で、狭い山頂は賑わっていた。
まずは風景の撮影。



久住山方面。



大船山と平治岳。
今日はこの風景を眺めながらの昼食と決めた。

狭い山頂に5人ほどのグループが2つ、すでに昼食中。
ほかにも数人のグループがいくつか。さてどこに腰を下ろそうか。
阿蘇方面からの風は弱いものの、冷たい風なので、できれば風を避けたい。
そこでいつも腰を下ろす岩ではなく、わずかに山頂を下った場所に初めて腰を下ろした。



今日の食材。
キャベツ・シメジ・しいたけ・白ネギ・もやし・豚肉。



この秋初めてのチャンポン。


食べていると、すぐそばの山頂に陣取っていた5人組がさらに賑やかになった。
どうやらその方々の山仲間が、偶然山頂に到着したようだ。
ずいぶん久しぶりの再会らしく、全員で記念撮影をしようということになったらしい。
ちらと様子を見てみると、カメラを自撮取り棒に付けてみんなで顔を寄せ合っている。
なかなかうまく撮れずに「〇〇さん、もっと下!」「△△さん、カメラ見て!」などと賑やかなこと・・・。
でもこんな楽しい雰囲気は悪くない。
こちらまで笑顔で食べ終えた。

片付けを終え、食後のコーヒーができあがった頃、5人組が下山していった。
急に静かになった山頂で風景を眺めながらコーヒーを飲む。
自宅でも職場でもコーヒーを飲んでいるが、やはり山頂で飲むコーヒーは格別だ。


山頂に到着して1時間半近く。実にのんびりと過ごした。
そろそろ腰を上げよう。



御池に下り、お気に入りのアングルで撮影。
上空には薄雲が広がってきた。



空池のほとりまで下ってきた。
久住山に行こうか、それともこのまま下ろうか。
晴れてすっきりと展望があれば久住山に向かうのだが、
残念ながら薄雲が広がる状況ではやめておいた方がいいかな。



西千里浜を下りながら振り返ると、久住山の上空には再び青空が広がっていた。
あれれ・・・やっぱり久住山にも行けばよかったかな・・・。
でもいいや、山は逃げない。また必ず来ることがあるさ。


今日は3連休の初日、しかも晴れるのは今日のみだからか、多くのグループが登ってくる。
5才(と子どもが答えていた)を30人ほど連れたグループとすれ違い、思わず「ご苦労さま」と声をかけた。
5才の子どもには久住山頂からの風景はどんな風に見えるのだろう。



扇ガ鼻分岐を過ぎ、枯れ木越しに星生山を望む。
この風景、霧氷がついて青空だとすばらしい1枚になるはず。
「早く寒くなってほしい」と願っているのは私だけではないだろう。
もっとも、そんなことを職場で言うと変人扱いされてしまうのだが。



いつものように沓掛の岩場から尾根道を振り返り、牧ノ戸へと下った。


山行記録にもどる

inserted by FC2 system