久住山・天狗が城・中岳

2015年12月20日


九重に再び雪が降った。週末は天気もまずまず。
土曜日は休日出勤で山行できず、いつものように日曜日に山行。
無理せず牧ノ戸から入山した。

雪はあらかた融けてしまっているが、上空の青空がうれしい。
ところがそのうちガスが広がってきた。
そのガスも意外に早く西千里浜ですっきりと晴れた。
久しぶりに久住山へ向かう。その途中でうれしい出会いがあった。
山頂で小休憩の後、天狗が城へ。
山頂から見下ろすと御池はほぼ完全に凍結していた。
続いて中岳へ。山頂は風が強く、岩陰で風を避けて昼食づくり。
食べ始める頃にはガスで大船山が見えなくなってしまった。
食べ終えたとき、今日2人目のうれしい出会い。楽しい時間を過ごした。
山頂を後にして御池に下る。
凍結した湖面を歩く。今期初めての氷の感触を楽しんだ。

その後はガスの中、淡々と牧ノ戸へ下った。

6:35牧ノ戸→6:55沓掛展望台→7:55扇ガ鼻分岐→8:35久住分かれ→9:05~9:20久住山
→9:45~10:05天狗が城→10:15~11:45中岳(昼食)→11:55~12:05御池
→12:15久住分かれ→12:45扇ガ鼻分岐→13:30沓掛展望台→13:40牧ノ戸




九重連山に再び雪が降った。
牧ノ戸駐車場の様子をネットで確認。
雪は10㎝ほど積もっているようだ。
すぐにでも山行したいが、仕事があってさすがに無理。
週末に楽しみを取っておくことにして仕事に励む。
土曜日は翌週月曜日に締切の迫った重要文書の作成。
若い頃とは時代が変わり、パソコン入力で済ませられるようになったのはいいのだが、
それでも33枚の1枚1枚に時間がかかる。
9月からの4ヶ月を振り返りながらの入力はなかなか進まない。
もっと早くから取りかかっていれば・・・と毎度の反省。

その作業中、職場の窓をたたく人がいる。前の職場で一緒だったN先輩だ。
N先輩とは以前は休日出勤を一緒に勤める関係だったが、今は同じ「山仲間」。
当然翌日の山行の話になった。
結局2人とも牧ノ戸からの入山に落ち着いた。
次の日の勤務を考えると無理はできない。
お互いもう若くはないのだから(笑)。
「山で会えるかもしれませんね」で別れた。


牧ノ戸へ向かう路面に雪はなく、早朝6時に駐車場に到着。
のんびりと装備を調え、まだ薄暗い6時半に入山した。



第1展望台にて黎明を撮影。
手前の三俣山と遠くの由布岳のシルエット。



沓掛展望台にて阿蘇五岳を撮影。
徐々に明るくなってくる。



沓掛の岩場より尾根道を俯瞰する。
あれほど降ったというのに、雪は拍子抜けするほど融けてしまっていた。


それでも上空に青空が広がっているのが幸い。



ところが歩いていくうち雲が広がってきた。
今日の天気予報は午前中は晴れ、午後は少しずつ下り坂、夜は雨。
このガスは昼前にはきっと晴れるはず。



扇ガ鼻分岐に到着し、ガスを眺めながら小休憩。
ガスは晴れそうでなかなか晴れない。これが精一杯だ。
この直後、また真っ白になってしまった。



西千里浜を歩いているとき、ガスが一気に晴れてきた。
今までの風景がまるで嘘のようだ。



朝日が久住山の上に輝いている。
そこで星生崎の南端まで行き、撮影。
この風景を見て、久しぶりに久住山に向かおうと決めた。



久住分かれにて久住山を見上げる。


マイペースでのんびり久住山に向かって登っていると、下ってくる男性から声をかけられた。
見るとしばしば会うYさん。「今日も赤川からですか?」と尋ねるとやはりその通りだった。
しばらく足を止め山談義。一致したのは「こんなに雪が融けているとは思わなかった」。

「御池は凍っていないだろうから」と星生山へ向かうYさんと別れ、山頂をめざす。



山頂に到着。
ここまでと違い、山頂は強い南風が吹いていた。



阿蘇五岳を望む。
今日は透明度がもう一つだ。



三俣山と星生山。



中岳方面を撮影。

右に休憩しているご夫婦がいる。
奥さんがまるで歌うように話すのが聞こえてきた。
「雪がないねえ・・・天狗が城にも雪がない・・・大船山にも雪がない・・・」
全く同感だ。
この季節、雪景色を楽しみに登ってきているのに。


小休憩の後、天狗が城へ向かう。


天狗が城を登りながら御池を見下ろす。
すると意外にもほぼ完全に凍結していた。
しかもかなり厚いようである。
Yさん、予想とは違ってましたよ(笑)。



誰もいない山頂に到着。



まずは久住山と空池、そして御池を撮影。



御池を拡大して捉えた。
白く見えない部分も、薄いながらも凍っているようだ。



大船山から三俣山までを撮影。
少しずつガスが流れてきた。
だがまだ空一面を覆うほどではない。



次に向かうのは中岳。



2人だけが休憩中の中岳に到着。



久住山方面を振り返る。
ガスが次々とちぎれて飛んでくる。



大船山方面はまだすっきり晴れている。

今日もこの風景を眺めながら昼食にしよう。
だが南からの風が強く、いつもの場所では調理できそうにない。
そこで風を避け、山頂の北西側に移動した。
よし、ここならなんとか作れそうだ。



今日の食材。
キャベツ・しいたけ・白ネギ・シメジ、もやし、豚肉、シーフードミックス。



シーフードミックスを1袋全部入れた。なかなか贅沢な昼食。
食べ終えて気がついたのだが、もやしを入れるのを忘れていた。




食べ始める頃はガスが山頂を覆い、風景が時折見えなくなる。
食べ終える頃には真っ白になってしまった。


食後のコーヒーをいれている時、前日「山で会えるかも」と話したN先輩が到着。
今日は奥さんは同行していない。理由を尋ねると、土曜日に嵐のコンサートに行ったのだそうだ。若い!


N先輩も腰を下ろし、昼食準備。
ガスが晴れればいいのだが、徐々に厚くなるガスは晴れそうにない。
それでも以前のようにのんびりといろんな話ができ、いい時間を過ごせた。
何より、お互い忙しい日々、時間を気にしないですむひとときがうれしい。


山頂に到着して1時間半。そろそろ下山しなければ。
N先輩より一足先に下山する。



池の畔の岩の上より。



氷の上に降りてきた。
しばらく氷の上に佇み風景を眺める。
今日は雪が少なかったが、この風景を見て九重の冬の訪れを実感した。

この冬初めて氷上を歩く。


御池を過ぎた後は淡々と下るのみ。



久住分かれにて。



西千里浜を下っていく。



扇ガ鼻分岐にて振り返る。
当然星生山はガスの中だ。



牧ノ戸へのコンクリート道は雪がなかなか融けない。
凍ってはいないのだが、滑りそうなのでアイゼンを付けて下る。
「転ばぬ先のアイゼン」である。


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