彦岳

2016年1月1日


新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。


佐伯市の低山、彦岳へ例年恒例の初日の出山行。
いつものように自宅を出発し、七合目登山口をめざして車を走らせる。
ところがその途中にトラブル発生!
車を路肩の空いたスペースに停め、しばし思案。
しかたなく下の三合目登山口から登ることにした。
時間が気になり急ぎ足であえぎつつ登る。
七合目登山口を過ぎ、さらに山頂をめざす。
ようやく7時過ぎに山頂に到着。
三脚を立てる間もなく、初日の出が昇ってきた。
今年1年の安全を祈って手を合わせた。

6:15三合目登山口→6:45七合目登山口→7:05~7:25山頂→7:40七合目登山口→8:00三合目登山口





大晦日の午後、正月準備の合間を見て愛車で初日の出山行の下見。
例年、佐伯市の低山・彦岳の山頂で拝むのが私の定番。
その登山口である七合目までの道を確認してきた。
工事中の場所もなく、これなら大丈夫だ。
夜は家族と紅白歌合戦を見ながらのんびり過ごした。
その合間に妻が「明日の初日の出は私の車を使う?」と聞いてきた。
狭い林道を上っていく上に駐車スペースが狭いので、ここ数年は妻の軽自動車を借りていた。
だが今年はしっかりと下見に行ってきたため、「大丈夫、自分の車で行くから」と答えた。

明けて元旦の早朝。例年と同じ時刻に自宅を出発。
七合目登山口をめざし、林道を愛車で登っていく。
普段は車の全く通らないであろう林道には、あちこちに石が転がっている。
その石を踏みながら車を走らせていると、どうもタイヤの振動がおかしい。
石のないところを走ってもその振動は止まらない。
どうやら尖った石を踏んでパンクしてしまったようだ。
狭い林道なので、しばらく登って空いたスペースを見つけて停車。
ヘッドライトを点けて確認すると、やはりパンクしていた。

さてどうしようか。しばし思案する。
そのうち「まず現在地を確認しよう」と思い立ち、「YAMAP」の地図で調べてみた。
車を停めた位置は上に載せてある地図の「
×」印の場所。
七合目登山口まではまだずいぶんある。
このまま林道を登って行くと時間がかかる。
そこで、少し下ったところにある三合目登山口から登ることにした。
「初日の出山行をあきらめる」という考えはほとんどよぎることはなかった。


三合目登山口まではいつもトランクに積んである折りたたみ自転車で下る。
この登山口は林道ができる前はここから登るのが当たり前だった場所。
中学生の頃からよく登った場所である。
ヘッドライトを点けて登り始めた。
けっこう急な斜面もあるが、手すりやロープが設置されているのがありがたい。



右に行けば小さな滝があるのだが、今日はもちろん左へ進む。



ところどころに丁寧な標識がある。
距離表示は実にありがたい。
「あと33分」も人によって多少違うだろうが、まあ目安にはなる。
でも、カロリー消費量はいらないのじゃないだろうか(笑)。

後でわかったのだが、この左の寿司の写真が大事なのだと理解した。



トラブルのため遅くなり、すでに黎明が始まってしまった。
日の出には間に合うだろうが、とりあえず急ごう。
私には珍しく、あえぎつつ登る。



ようやく七合目登山口に到着。
いつもは先頭で到着するのに、今日は7台ほどが駐車し満車状態。
最後に到着したらしい家族がスタートしたばかりだった。
すでに薄明るくなっており、ヘッドライトをはずして登っていく。


先を歩く家族を一人、また一人と追い越していく。
最後に追い越したのは小さい子どもを背負った若いお父さんだった。



汗をかきつつ山頂に到着。
まずは祠にお参りする。



山頂では多くの人が初日の出を待っていた。



まずはとりあえず1枚撮影した。
よかった、なんとか日の出に間に合った。




やれやれと思っているのもつかの間、周囲から「昇ってきたよ」の声。
見ると雲の下から初日の出が見えた。
山頂に到着して、わずか5分後のことである。
間に合ってよかった・・・。



初日の出を拝み、今年の安全を祈った。



九重連山ではないのが残念だが、それでも荘厳な初日の出を迎えることができた。



太陽は雲に隠れてしまったが、
代わりに海面が朝日に輝いている。


まだ風景を見ていたいが、車でなく自転車で下るとなるとゆっくりはしていられない。
早々に下山することにした。山頂滞在時間はわずか20分だった。


のんびり下る方々を追い越しながら急ぎ足で下る。



七合目登山口には立派な案内板が設置されていた。
地図には駐車場の印(P)があるが、どこも駐車スペースは限られているので注意されたい。
地図の右下には「健康登山(彦岳コース)」の説明がある。



拡大してみた。
そこには寿司の写真とともに「寿司は1貫が約50キロカロリーです」の説明。
さらに「しっかり運動してヘルシーな寿司をしっかりたべましょう!」と書いてある。
なるほど、「佐伯寿司」とのコラボ看板だったんだ。



案内板の右側には彦岳の説明もある。


例年であればここで車に乗り込み、自宅へ一目散なのだが、
今年はここからまださらに下らなければならない。
しかも足場が悪いので慎重に下る。



ようやく三合目登山口に下ってきた。
ここからは置いていた自転車で下るので楽ちんだ。
とは言っても自宅までは5㎞ほどある。
途中で自宅に電話し、顛末を簡単に説明した上で、
途中まで妻に迎えに来てもらって帰宅した。
その車中、「思えば昨日の夜、『車を借りるよ』って言っておけばなあ」と笑い合った。


ところで、その後はというと・・・
時折お世話になっている自動車修理工場に電話。
ここは2011年1月3日に牧ノ戸駐車場で事故したときにも修理を依頼した。
元旦から事故処理に出向いているとのことで、11時頃自宅に来てくれた。
作業車に一緒に乗せてもらい、現地到着。
さすがはプロ、手慣れたもので10分もかからずスペアタイヤとの交換が終わった。
聞けば、どうやらタイヤそのものが摩耗し、交換が必要だとのこと。
下見だけでなく、車の点検が必要だという教訓を得た初日の出山行だった。


こんな感じでスタートした新年。
今年はどんな1年になるのだろう。


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