大船山

2016年1月10日


月曜日の成人の日を含めて3連休の中日。
晴れることを祈って今水から大船山へ向かうことにした。
薄暗い6時半に出発。しばらくは雪のない単調な登路を登っていく。
やがて台地に到着。見上げた山頂は霧氷で真っ白。おまけに青空。
意欲が増し、東尾根ルートの厳しい登りもクリア。
霧氷と雪を楽しみながら山頂に到着。
今日もまたうれしい出会いがあった。
風景を眺めなつつ、語らいながら昼食を味わう。
御池に下って氷の感触を楽しんで下山。
実に大満足の山行。下山の足取りも軽やかだった。

6:35今水駐車場→6:45今水→7:40岳麓寺ルート合流→7:50東尾根ルート分岐→8:20台地
→9:40~11:40大船山頂(昼食)→11:45~12:05御池→12:55~13:15鳥居窪
→13:40岳麓寺ルート分岐→14:05風穴ルートに合流→14:20今水→14:25今水駐車場





週末を控え、九重に待望の雪が降った。
ネットで確認すると、牧ノ戸駐車場も薄く積雪している。
職場では「寒いのはヤダ」という声が飛び交う。
そんな中、私一人が「よしよし」と笑顔。
心の中では「もっと寒くなれ!」と思っているのだが、
それを言うと変人扱いされてしまう。(すでにされているかな?)

さて3連休は月曜日のみ休日出勤。土日のどちらに山行すべきか。
金曜日には職場の飲み会が入っており、これまた悩ましい。
ビール少々でがまんして土曜日に登るか、もしくは欠席するか。
それとも思いっきり飲んで日曜日に山行するか。
結局出した結論は「気持ちよく飲んで日曜日に大船へ」だった。
問題は天気だが、3連休の予報がどうも定まらない。
晴れることを祈りつつ登ることにした。


今水到着6時。すでに1台が先着。
ゆっくり装備を調え、まだ薄暗い6時半に出発した。
気温は-2℃。空気は冷たいが風はなく、それほど寒さは感じない。
登路に雪はまったくない。しばらくは単調な山歩きである。



約1時間で岳麓寺ルートとの合流地点に到着。ここで一旦休憩だ。
何度も見ている標識だが、なにか違和感がある。



近寄って見ると、ルート表示を正しい向きに直していた。
今まではルートのない方を指し示していたので、わかりやすくなったのは間違いない。
ただしかなり強引な直し方である。



休憩を終えて歩き始めると、すぐに東尾根ルートの分岐に到着。
直進(写真の中央)が風穴へ向かうルート。
東尾根はここから左上に登っていく。



朝日を浴びて明るくなった登路を登る。



台地が近づいてくると、足下には霜柱がびっしり。



やがて台地に飛び出すと、目の前に山頂が見えた。
期待通り山頂は霧氷で真っ白だ。
おまけにすばらしい青空が広がっている。
「よし!」と気合いが入った。



登るにつれてわずかながら雪が見られるようになった。
さらに登ると、ささやかな霧氷も見えてきた。


東尾根ルートは次第に傾斜が急になる。
何度も立ち止まり、息を継ぐ。



霧氷越しに米窪を望む。



山頂での風景が楽しみだ。
登りはまだ続く。がんばろう。



東尾根ルートの一番の急登。
虎ロープがありがたかった。



急登を登り切ると一面の霧氷が迎えてくれた。



雪と霧氷の中を歩いていく。
九重の冬を歩いているという実感が湧く。



山頂が近づいてきた。



山頂直前、周囲が開け、御池を見下ろす。
やはり凍結しているようだ。



山頂に到着。
今水駐車場より3時間5分。私としては速い方だろう。


山頂には意外にも誰もいなかったが、
山頂に立って風景を眺めていると、5人ほどが次々と到着した。
その中の一人が私の名前を呼ぶのでびっくり。
見るとよく山でお会いするMさんだ。
簡単にあいさつを交わし、ゆっくり話をするのは後回し。
お互いとりあえず周囲の撮影をする。



やはり最初に撮影するのは九重連山。
大船山同様、雪と霧氷で山頂は白くなっている。

三俣山にかかっているガスが少しずつ動いている。
あのガスがこちらにやってこないといいな・・・。



段原方面。
由布岳は雲海に飲み込まれていて見えなかった。



山頂の岩の上に立ち、御池を見下ろす。


撮影を終え、いつもの場所で昼食づくり。
Mさんも左に腰を下ろし、一緒に昼食タイムだ。



今日の食材は、豚肉、白菜・白ネギ・シメジ、カレー粉。



カレーうどんの完成。
寒いときには辛い物が体を温めてくれる。


Mさんと話ながらカレーうどんを食べる。
Mさんは元日の朝、初日の出を見るために久住山に登ったそうだ。
そのときの様子はとても興味深かったが、私には実現できそうにないのが残念だ。


そのうち単独男性が到着し、私の右に腰を下ろした。
あいさつを交わすと、先週もお会いしたYさんだ。
私はMさんYさんとよく会うのだが、お二人同士は初対面。
そこで私が2人を紹介し、不思議な3人組ができあがった。
初めて会ったとは言え、そこは九重連山が好きな人同士。
すぐに3人でいろんな山の話の花が咲いた。
一番盛り上がったのは今日のYさんの歩いてきたコース。
大曲→中岳(朝駆け)→白口岳→鉾立峠→立中山→大船山 というもの。
さらに大船山から坊がつるに下り、もしかしたら三俣山に登るかも・・・というのだから驚いた。


食べながらも(話ながらも)目は風景を時折チェック。
阿蘇山が雲海からわずかに姿を現した。



私が食後のコーヒーを飲み終えたのを機に、3人で一緒に御池に下る。



完全に凍結した御池。



3人で氷の上を歩き回る。
これが九重の冬の風物詩。(ほんとかな?)



対岸から凍結した湖面越しに山頂を望む。



湖岸に戻り、再び霧氷と青空を見上げる。
紅葉の御池ももちろんいいが、霧氷も実に美しい。


山頂到着後、そろそろ2時間半が経とうとしている。
お二人とは名残惜しいが、そろそろ下山しよう。
長者原へ下るMさん、大曲へ(もしかすると三俣山経由で)下るYさんと別れ、
私はガラン台ルートへ。



山頂下の岩の上に立って最後の1枚を撮影。


さて、下るとしようか。



しばらくは雪を踏みながら下る。



今日の山行に感謝しつつ石仏に手を合わせた。



やがて雪も霧氷もない風景に戻った。
こうなれば淡々と下るのみ。



鳥居窪まで下ってきた。



山頂を見上げながら、今日2回目のコーヒータイム。
風景も出会いもすばらしい山行だったな、と心の中で振り返りつつ山頂を見上げた。


その後の今水への下りも実に足取りが軽かった。
充実した山行のおかげで、心と一緒に体までが軽くなったようだ。


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