久住山・天狗が城・中岳・星生山

2016年4月30日


熊本県と大分県の地震で被災された方々の日常が一日も早くもとに戻ることを願っています。


4月14日以降、熊本県や大分県で地震が相次ぎ、まだ収束していない状況である。
数万人の方々が被災しており、長期化することが予想されている。
こんな状況で山行してもよいものか悩んだが、山行することにした。

黒岳のシャクナゲも気になるが、黒岳登山道の状況が見えてこない。
今回は安全面を考え、すでにネットで山行報告のある牧ノ戸から入山することにした。
例年であれば満車のはずの牧ノ戸駐車場は空いておりGWとは思えない。
天気は快晴。約1ヶ月のブランクがあるが、快調に歩いていく。
まずは久住山へ。山頂にはわずかに地震による影響が見られた。
小休憩ののち天狗が城を経由して中岳へ。山頂で昼食。
御池を経由して星生山へ。岩も動いておらず、地震の影響は見られなかった。
山頂で九重連山を眺めつつ小休憩し、下山。

 下山後は漁師山のシャクナゲ鑑賞に向かった。


6:15牧ノ戸→6:35沓掛展望台→7:35扇ガ鼻分岐→8:05久住分かれ→8:25~8:50久住山
→9:15天狗が城→9:30~10:25中岳(昼食)→10:35御池→10:50久住分かれ
→11:30~11:45星生山→12:05扇ガ鼻分岐→12:45沓掛展望台→13:00牧ノ戸
→漁師山のシャクナゲ探索





熊本で4月14日、16日に震度7の地震が発生し、大分でも大きな地震が続いている。
九重連山はちょうどその間に位置しており、さすがに山行は控えていた。
そのうえ地震で家屋が倒壊し避難生活を余儀なくされている方々も多く、
なおさら登山を楽しむ気にはならなかった。
だがGW前半の3連休の中日が山行できる日程となり、天気も晴れとなれば
落ち着かないのも仕方がない(笑)。
職場の忙しさからくるストレスを発散させるためにもリフレッシュが必要だ。
そこで、被災された方々へせめてもの気持ちとして募金をした上で、山行することにした。

さてどこからどう歩くべきか。
地震による登山道の崩落が心配だ。
実際、赤川ルートは一部で崩落があり入山が規制されているようだし、
由布岳・鶴見岳に至っては入山禁止とのことだ。

(詳しくはこちらを参照してください)
九州のアウトドア&登山専門店シェルパ スタッフブログ

だが、早々と山行した方の情報をネットで見ると牧ノ戸ルートは大丈夫らしい。
黒岳のシャクナゲも実に気になるのだが、こちらはネットに情報がなく、今回はやめておくことにした。


6時に牧ノ戸駐車場に到着。
車は10数台。GWとはとても思えない。
装備を調え、6時過ぎに出発。
久しぶりにコンクリート道を登る。
いったいつ以来かと山行記録を見ると、
前回の牧ノ戸は2月7日。ほぼ3ヶ月ぶりだ。



第1展望台より沓掛山を見上げる。
上空は雲一つない青空。



登っていくと足下にキスミレが咲いていた。
早速足を止め撮影する。
九重連山にもどってきたぞ。



沓掛展望台にて。
阿蘇五岳は淡く霞んでいた。



新緑越しに尾根道を望む。



沓掛の岩場にあるシャクナゲはまだつぼみ。
ほころびかけているのもあるが、ほとんどはまだ固い。
つぼみはたくさんついている。今年は表年なのだろう。



岩場を下るとムシカリ(オオカメノキ)の白い花が目に飛び込んできた。


登路脇にはアセビの株が至る所にあるのだが、
すでに花期が過ぎているものばかり。



1株ずつのぞき込みながら、まだきれいに咲いているアセビをようやく見つけた。



西千里浜を歩く。
やっぱり青空がいいなあ。



星生崎を見上げる。
不安定に見える岩も落ちてはいないようだ。
もっとも、以前の状態をはっきり覚えているわけではないのだけれど・・・(笑)



久住山頂に到着。
山頂には私以外に2組6人しかいない。
GWの久住山頂なのに、この静けさ。

今日まず久住山をめざしたのは理由がある。
上で紹介したブログに、「久住山の山頂は奥の一部地面に亀裂が入っている」とあり、
その状況を確認しようと思ってのこと。



これがその現場。
山頂の西側にテープが設置されていた。



別の角度で撮影。
写真の中央付近の地面に亀裂があるのが見えるだろうか。
下は断崖絶壁なので、これは近づかない方がよさそうだ。
だが、ここ以外は以前と全く変わらない山頂風景が広がっていた。



中岳方面を撮影。
すっきりと晴れた青空がうれしい。



阿蘇五岳と扇ガ鼻。



祖母傾山系。


この風景を見ながら小休憩。
行動食を食べる。


次は天狗が城だ。



天狗が城山頂。



いつものように御池と空池、久住山を望む。
以前と変わらぬ風景がなんだかうれしい。



三俣山を望む。
遠く由布岳が見える。
由布市では登る前日にも震度5強の地震があった。
早く収束することを祈るばかりだ。



続いて中岳へ向かう。



中岳山頂。



大船山と平治岳、右に白口岳を望む。



久住山方面を望む。



稲星山の向こうに祖母傾山系が浮かんでいる。


今日もまた、この風景を眺めながらの昼食。



今日の食材はシンプルにまとめてみた。


もやしたっぷりのチャーシューメンの完成。
だが1つ失敗した。マルちゃん正麺は味ごとに麺のゆで時間が違うことを知らなかった。
豚骨味は2分。ゆで過ぎてしまった・・・(泣)。
でも焼豚がおいしかったのでよしとしよう。



風景を眺めながらコーヒーを飲む。至福のひとときだ。
だが今日は下山後に行動予定があり、あまりゆっくりもしていられない。
私にしては珍しく1時間経たずに腰を上げた。



池のほとりの岩の上より御池を見下ろす。



久住分かれより星生崎を望む。



星生崎の不安定に見える岩。
地震にも耐えたようだ。



小槍もしっかりと持ちこたえていた。



今から歩く尾根道を望む。



星生の窓より阿蘇五岳を望む。



山頂はもうすぐだ。



念願だった星生の小窓をようやく見つけた。
小窓越しに三俣山と由布岳を望む。



地震の影響で岩が動いていないかと心配だったが、
こんな不安定な岩が動いていないのだから安心していいだろう。



星生山頂。



山頂より九重の山々を一望する。
行こうかどうしようか悩んだが、やっぱり来てよかった・・・。




山頂からゆるやかに下っていく。
写真中央に見えるのは漁師山だ。



地塘越しに久住山を望む。



扇ガ鼻分岐にて星生山を振り返る。
なんという青空。下るのがもったいない・・・。



沓掛の岩場まで下ってきた。
新芽越しに尾根道を振り返る。



コンクリート道の脇に咲くハルリンドウを撮影し、牧ノ戸に下っていく。



ブルーベリーソフトでほっと一息。


今日はもう一つ目的がある。
その目的を果たすべく、九重森林公園スキー場へと車を走らせる。



誰もいないスキー場を登っていく。
右に見えるのが猟師山だ。



第3リフト乗り場に散策路の入口がある。


散策を歩いていき、シャクナゲの群生に到着。
ところが咲いている花が見つからない。



ようやく咲いている花を見つけた。



咲いている花も遠くにあり、望遠レンズでなんとか撮影した。



一面に咲くシャクナゲを見上げる。
今年はやはり表年。
あちこちのシャクナゲが楽しみだ。


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