大船山

2016年7月23日

土日とも休日出勤だが、いつもの先輩の許しを得て天気の良さそうな土曜日に山行。
晴れて暑くなりそうなので早朝入山。まだ薄暗い5時に吉部を出発。
急登をゆっくりクリアし、ほぼ平坦な登山道を歩く。
登路には意外にも花が少ない。ほとんど花に出会えないまま北坊がつるに到着。
よく晴れた空を見上げながら気持ちよく歩く。
野営場の中央の岩に腰掛けて休憩していると、Yさんが到着。
しばらく話をして、一緒に大船山へ。
山頂でYさんと合流。ガスがかかり展望はあまりよくない。
2人で岩に腰を下ろし昼食。
ガスが晴れそうにないので下ることにした。
坊がつるで再び休憩した後、Yさんは大曲へ、私は吉部へと下る。
下山後、男池にて花散策。
キツネノカミソリが咲き始めていた。

5:05吉部→暮雨の滝ルート→6:25大船林道合流→7:00坊がつる→7:30大船山取り付き→8:105合目
→8:40段原→9:05~10:25大船山(昼食)→10:40段原→11:40~12:40坊がつる→大船林道→14:00吉部→男池にて花散策






仕事が一段落したとは言えまだまだ忙しい日々が続いている。
この週末は土日とも休日出勤。今回も先輩に感謝しながらの山行である。

この季節、毎年のようにガラン台ルートで大船山に登っている。
このルートは夏の花があちこちに咲いている私のお気に入りのルート。
だがたまには違うルートを歩いてみたい。
もしかすると意外な花に出会うかもしれない。
そこで吉部から入山して大船山をめざすことにした。

天気予報は晴れ。この季節だと日中の暑さは厳しい。
こんなときは早朝の入山がお薦めだ。
まだ薄暗い5時に入山した。



薄暗い中、急登を慎重にゆっくり登る。
この写真は感度を上げて(ISO6400)撮影したもの。



急登を登ればあとはほぼ平坦な道だ。



薄暗い林の中に白いウバユリが咲いていた。



ヒヨドリバナ



朝日射す登路を歩いていく。



歩いて行くと突然目の前に大量の倒木が現れてびっくり。



斜面を登り迂回すると、途中で折れた大木があった。



コバギボウシ



坊がつるの北端に到着。
三俣山の上空にはすっきりと青空が広がっている。



朝日射す大船山。こちらもすっきり晴れている。



さわやかな風が吹く中、気分よく野営場へ向かう。



オカトラノオ



野営場にはテントが数張り。


野営場の中央にある岩に腰掛けて休憩。行動食の羽衣あられを食べる。
目の前の三俣山を眺めていると、単独登山の男性が到着。
「おはようございます」と挨拶を交わせば、よく九重連山でお会いするYさんだった。

なお、このYさんは前回の山行記録にコメントしたYさんとは別人。
Yさん自身、前回を見て「?」だったそうだ。
そこで今回のYさんは「YTさん」、前回のYさんは「YM」さんと表記することにする。
ちなみにYTさんは男性、YMさんは女性である。


岩に腰掛け、のんびりと会話を交わす。
YTさんは今日、大曲から入山。
「さっきここを通った男性2人とデッドヒートを繰り広げてきたんです」と言う。
だが私はその会話の重要なポイントを聞き逃してしまった。



しばらく休憩した後、なんとなく2人一緒に大船山へ向かうことになった。
ところが大船山に取り付いてびっくり。YTさんが実に速いのだ。
私は自他共に認める(?)マイペース。決して急ぐことはない。
YTさんのペースは私にとって限界に近い。
しばらくは頑張ってすぐ後ろを歩いていたのだが、
このペースだとバテてしまう、とペースダウンした。



ようやく5合目に到着。
YTさんが待っていてくれた。
だがここから段原までがきつい。
そこで 「私は20分遅れで到着しますから」と伝え、
私を気にせず山頂へ向かってもらうことにした。



何度か立ち止まって息を継ぎ、ようやく段原に到着。



山頂直下にはまだヤマアジサイが咲いていた。



先に到着したYTさんに遅れること10分、ようやく山頂に到着。
坊がつるでのんびりしたこともあるが、吉部から4時間もかかってしまった。



まずは風景の撮影を。と思ったのだが、
九重高原からガスが次々に押し寄せてきて
久住山方面の山を隠してしまう。
天気は晴れでも、夏はガスが多い。
すでに夏山になったということなのだろう。



段原と三俣山を望む。
一足早く山頂に到着していた方々が下山していく。



緑濃い御池を見下ろす。


YTさんの隣に腰を下ろし、昼食準備。



まずは食材。
チャーシュー、キャベツ、もやし。にんにく1かけ。
サラダ油とたれ、オニオンスープ。



まずキャベツともやしを軽く茹でる。



次ににんにくを効かせてチャーシューを炒める。



アルファ米の上にキャベツともやしを敷き、その上にチャーシューをのせる。
最後にたれを回しかけてチャーシュー丼の完成。
たれは薄口醤油とみりんにごま油少々。
ただし、たれは工夫の余地あり。次に作るときまでの宿題にしよう。



ガスで風景が寂しい。
たまたまそこに立っていたYTさんに写ってもらった。



食後のコーヒーを飲むときもこんな感じ。
このガスはなかなか晴れそうにない。
あきらめて下ることにする。



YTさんの視線の向こうには九重の山々があるはずなのだが、
このガスでは仕方がない。



下り初めてすぐにガスが少し切れ、三俣山と中岳・天狗が見えた。
だがこれが精一杯だろう。



段原よりガスのかかる大船山を振り返る。



ノリウツギ越しに三俣山と坊がつるを望む。



5合目まで下ったとき、YTさんがヤマオダマキを見つけて教えてくれた。
今日の一番の収穫だ。YTさんに感謝。



坊がつるまで下ってきた。



朝と同じ場所に腰を下ろし、今日2回目のコーヒータイム。



傍らの草にトンボがじっと留まっている。


YTさんとたわいもないことを話した。
いつも単独登山の私だが、こんな時間の使い方もいいものだ。
だがここで驚愕の事実が判明。
今日のYTさんのルートは、大曲からすがもり越までは当然として、
なんと三俣山を経由して坊がつるに下ってきたというのだ。
私に出会ったのは南峰から下った直後なのだという。
三俣山を登って下りて、その後の大船山であのスピードとは。
私より1つ年下だそうだ。う~む・・・。


やがて、すがもり越に戻るというYTさんを見送り、私は花の撮影。



ノハナショウブ



ハンカイソウ



ミソハギ



最後にもう一度大船山を振り返り、吉部へと下った。



吉部登山口ではかわいいソバナが慰労してくれた。


下山後、車で男池へ移動し花散策。



キツネノカミソリが咲き始めていた。





木陰に咲く花に癒やされ、満足して帰宅した。


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