三俣山

2016年8月31日


東北地方を台風が通過し北日本は大変な状況のようだが、九州は晴れの予報。
長者原から入山し、すがもり越から三俣山を経由して坊がつるに下る周回ルートを計画した。
ところが長者原に着いて歩き始めると強烈な風。台風と日本海の低気圧のせいだろう。
これでは山頂に立てそうにないと考え、坊がつるまでのピストンに変更。
順調に歩き雨が池を通過。さらに歩いて坊がつるに到着。
野営場の岩に腰掛け休憩。やがてすがもりへ向かう。
北千里浜で強風に向かって歩き、すがもり越へ。
小屋の壁で風を避け、昼食。
食べ終えてようやく晴れてきた西峰に取り付く。
西峰からいつものように本峰へ。本峰から南峰へ。
いつものテラスでコーヒーを飲んで下山。
Ⅳ峰でリンドウを撮影し、すがもり越へ下った。
長者原へ下った後、タデ原で花散策。

5:45長者原→6:50雨が池→7:45~8:30坊がつる→8:40法華院山荘
→9:30~10:40すがもり越(昼食)→11:05三俣山西峰→11:40本峰→12:00~12:30南峰
→12:45Ⅳ峰→13:10すがもり越→14:20長者原→タデ原で花散策





8月最後の1日。夏季休暇がまだ1日だけ残っている。
そこで前日30日に目一杯仕事を済ませた。
翌日に山行するとなると仕事がはかどるのはいつものこと。
これで心置きなく山行できる。
ちなみにその30日も夏季休暇だった(笑)。

今年の夏は台風が異様なコースをたどっている。
おかげで北海道や東北では大きな被害が生じているようだ。
今回の台風(10号)も東北地方を直撃してしまった。
亡くなられた方もいる状況で、避難所で不自由な生活をされている方も多いだろう。
少しでも早く日常の生活に戻られることを祈ってやまない。

そんな状況ではあるが、九州地方の天気は晴れ。
台風の影響で風が強いようだが、まあなんとかなるだろう。
そこで、長者原から入山し、三俣山を周回しようと計画した。

早朝5時半に長者原に到着。すがもり越めざして出発した。
ところが予想をはるかに上回る強風が吹いている。
この風ではすがもり越から西峰に向かうのは無理だ。
たとえ歩けたとしても、強風で体温が奪われ危険だと判断した。
そこで一旦車内にもどり、どう歩くべきか思案する。
出した結論は「坊がつるへのピストン」だった。



夜が明けたばかりのタデ原湿原を歩く。
手前の指山は見えているが、奥の三俣山はガスの中。



樹林帯を歩いて行くと、木々の隙間から上空の朝焼けが見えた。
今日も朝駆けの方が天狗が城や中岳にいるのだろうか。
だがこの強風の中では山頂に立っているのも難しいかもしれない。



順調に雨が池に到着。
木道越しに平治岳を望む。



三俣山を振り返ると、まだガスがかかっていた。


今日は雨が池までのピストン。花は下山時にゆっくり撮影しよう。
だが私のこと、もし気が変わって周回ルートに変更しないとも限らない。
そこで最低限の撮影だけしておくことにした。



マツムシソウ



ママコナ



遠く坊がつるを見下ろす。
大船山の山頂はわずかに雲の中だ。



樹林帯を抜けた。坊がつるはすぐそこだ。



ススキの穂の伸びた坊がつるを歩く。


野営場に到着し、中央にある小高い岩に腰を下ろす。
テント泊の男性と会話。「これからどこへ?」と尋ねられたので、
「今日は風が強いからここで昼食を食べて下ります」と返答。
昨夜のテント泊は強風で大変だったそうだ。



ところが休憩しているうちに三俣山の上空に青空が広がってきた。
これは「登っておいで」ということなのかもしれない。
さてどうしようか。う~む・・・


決断がつかないまま腰を上げ、どうしようか迷いながら南峰の取り付き場所に立った。
しばらく腕組みして考える。見上げるとまた雲が雲が広がってきているし、強風は相変わらずだ。
南峰へのルートを登るのもしんどいし・・・
とは言え晴れそうなこの状況で下山するのはくやしい。
出した結論は、すがもり越まで歩き、登れそうなら西峰だけでも行こう、というものだった。
そこで、まず法華院へ向かう。

雨が池でマツムシソウの撮影をしておいてよかった。



オタカラコウ越しに大船山を振り返る。



法華院山荘を通過。



そのまま通り過ぎるつもりだったのに、ガラス戸越しにのぞき込んで思わず衝動買いしてしまった。



買ったのはこれ。
早速職場の飲み会に着ていった(笑)。



北千里浜に上がると、強風を正面からまともに受ける。
北千里浜はほとんど平坦なはずだが、ずいぶんな登りのような気分で歩いた。



誰もいないすがもり越に到着。



西峰を見上げる。上空は曇り空。しかもまだ強風が吹いている。
これでは山頂での調理は無理。というより危険かもしれない。
そこで小屋の壁で風を避けて昼食を作ることにした。



食材。
鶏肉、タマネギ・シメジ、ネギ、卵。



シンプルな親子丼の完成。



食べるうちに徐々に青空が広がってきた。
ようやくの青空にテンションが上がる。
その青空を見上げながら急いでデザートの梨を食べる。
コーヒーはお預けだ。



この青空を待っていた。
よし、登ろう。



西峰に到着。



星生山の方から強風が吹いてくる。
両足を踏ん張って撮影した。



何も考えることなく、いつものように本峰に向かう。



咲き始めているかもと期待していたリンドウ。



あちこちに咲いているアキノキリンソウ



フクオウソウ


鞍部から本峰に登りながら考える。

そもそも今日は強風のため三俣山の周回をあきらめ、坊がつるまでのピストンに変更したはず。
なのになぜ、今ここを歩いているのだろう。
明日は勤務日だから無理はしたくない。
でもここまで来たからにはせめて本峰までは行きたい。
よし、本峰まで行ったら下ることにしよう。



ようやく本峰に到着。



北峰と平治岳。遙か遠くに由布岳を望む。


さてどうしようか。さっきはここまでと決めていたが、また迷ってきた。
今まで本峰まで来て南峰に行かなかったことなどない。
行かずに後悔するより、行って後悔する方がいい。
そこでやはり南峰に行くことにした。



南峰に到着。
山頂を歩き回ってリンドウを探したが、まだ気配さえなかった。



いつものテラスに向かい、大船山を望む。


風景を眺めながら、すがもり越で省略したコーヒーを飲む。
やっぱりここまで来てよかった。


さて下山しようか。



Ⅳ峰にて久住山方面を望む。



南峰では全く咲いていなかったリンドウを撮影できた。



西峰からすがもり越へと下っていく。


すがもり越で小休憩し、腰を上げる。



三俣山を右に眺めつつ下っていく。
この風景、久しぶりだなあ。



写真中央に見えている赤い屋根が長者原ビジターセンター。
あそこまで下るわけだ。ずいぶん遠いなあ。



長者原に下り、三俣山を振り返った。


車にザックを下ろし、タデ原湿原の花散策へ向かう。



サワギキョウ



アケボノソウ



ツクシフウロ



バアソブ



ヒロハトラノオ



シラヒゲソウ



ヒゴタイ



ヒゴタイ越しに三俣山を撮影し、今日の山行を終えた。


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