大船山

2016年10月10日


3連休の最終日は快晴の予報。
紅葉の状況をチェックすべく大船山に向かった。
吉部より入山しいつものように杉林の急登を登る。
その後はなだらかな登路を歩き、坊がつるの北端に到着。
青空の広がる三俣山を見上げる。
坊がつるで小休憩の後、大船山に取り付く。
マイペースで歩き段原到着。さらにもう一頑張りで山頂に到着。
まずは風景の撮影だ。
上空には雲一つない青空、久住高原には雲海が広がるというこれ以上ない天気。
次に岩の上に立って御池を見下ろして紅葉のチェック。
昼食を食べ終わった時、うれしい出会い。しばし歓談。
山頂を下り坊がつるへ。ここでもまたうれしい出会いがあった。
コーヒーを飲みながら楽しいひとときを過ごした。
その後は淡々と吉部へ下った。

6:00吉部→7:20大船林道合流→7:50坊がつる→8:10大船山取り付き→9:20段原
→9:40~11:10大船山頂(昼食)→11:30段原→12:20~13:05坊がつる→大船林道→14:30吉部




10月8日(土)の深夜、阿蘇山が噴火した。熊本県は今年、地震・台風(大雨)さらに今回の噴火災害に襲われ、
さぞ大変な生活を強いられていることだろう。なんとか早く通常の生活に戻られることを祈っています。
なお、今回の噴火では、大分市から通っている同僚によると、大分市でも火山灰が降り、8日の朝は硫黄臭がしたという。
今回の噴火の大きさがわかる気がした。


さて、今回の山行。

月曜日の体育の日を含め3連休。
初日はいつもの休日出勤はないものの、翌週の準備のためパソコンに向かった。
2日目は朝まで雨の予報。午前中は晴れないだろうと予想し山行をあきらめた。
3日目は一転して降水確率0%の予報。山行のために晴れてくれたと思いたい。
さほど悩むことなく大船山に決定。
毎年恒例となっている感のある、紅葉のチェックに向かった。
ただ、「YAMAP」で見ると,、10月6日に登った方が御池の写真をUPしているのだが、
全くと言っていいほど紅葉していない。
それでも自分の目で見なければ。

6時前の吉部の300円駐車場にはかなりの車が駐車していた。
駐車料金を竹の筒に入れ、明るくなり始めた6時に出発。



まずは杉林の急登を登る。
ゆっくりマイペースで登ったのだが、登り終えるとわずかに汗ばんた。



薄暗い林の中に咲いていたサラシナショウマ。



ここは前回このルートを登ったとき、倒木のため迂回せざるを得なかった場所。
きれいに倒木が撤去され、普通に歩けるようになっていた。
こんな山の中での作業はさぞ大変だったことだろう。
作業してくださった方々に感謝しながら通過した。



きれいな青色だが猛毒をもつトリカブト。



坊がつるの北端に到着し三俣山を見上げる。
上空には雲一つない青空が広がっている。



歩いていくうち、北大船山付近から朝日が覗いた。


するとこんなところでメールの着信。スマホをチェックすると同じ職場の同僚のOさんだ。
連休前に「今度は朝起きられれば朝駆けします」と聞いていた。
今日それが実現したそうだ。この天気だ、きっとすばらしい黎明と朝日が見られたことだろう。
ただ、牧ノ戸で7℃だったので、山頂はたぶん4℃か5℃。凍えながらの夜明けだったのではないだろうか。



坊がつるの中の道を歩いていく。
中央やや右に見えるのは立中山。



野営場には多くのテントが並んでいた。
うらやましい…。退職したら絶対テント泊するぞ!


小休憩の後、大船山に取り付く。



5合目で小休憩。わずかに紅葉しているのが見えた。
一緒に休憩していた方によればナナカマドだそうだ。



段原に到着し大船山頂を見上げる。
久住高原には雲海が広がっている。これは楽しみだ。



 山頂に到着。吉部から3時間40分。


まずは風景の撮影。



1枚目は九重連山を撮影。
阿蘇五岳は雲海にのまれてほとんど見えなかった。



2枚目はその阿蘇五岳を撮影。
高岳はしっかり見えているが、他の山はわずかに山頂を覗かせるのみ。



3枚目は段原方面。右奥には遠く由布岳が見える。



4枚目は由布岳。
雲海から顔を覗かせている。



5枚目は祖母傾山系。



最後は山頂の岩の上に立ち、御池を見下ろす。
予想通りまだほとんど紅葉は進んでいなかった。
何しろわずか3日前まで暑い日々が続いていたのだから当然だ。
去年は10月12日にはきれいな紅葉を見られたのだが。


風景の撮影を終え、昼食づくりにとりかかる。



今日の食材。
キャベツ、もやし、卵。
ようやく涼しくなったので、今日は久しぶりのラーメン。秋メニューだ。
ところが、せっかく買ったチャーシューを忘れたことに気づいた。なんてこった。



さらに、コンビニで買ったおにぎりとよもぎまんじゅうも車の中に置き忘れてきたことが判明。
ダブルでショックだ…。



それでもこの絶景を見ながら食べるラーメンはおいしかった。


食後のコーヒーを飲んでいるときのこと。後ろから名前で呼びかけられた。
驚いて振り返ると、久しぶりにお会いするsanpoさんだった。
すぐに九重連山のひよっこさん、今回初めてお会いするくうさんも合流。
しばらく山の話でもりあがった。
やはり気になるのは紅葉の時期。今日もその偵察のために登ってきているのだから。
今日の色づき具合(色づいていない具合?)から見て、ピークは10日か2週間程度先だろうと意見が一致した。

くうさんが「今日のメニューはなんですか?」と聞いてくれたので、3つ忘れ物をしたという話をすると、
なんということだろう、栗饅頭をいただいた。
それにsanpoさんからは梨(私とちがってちゃんと皮をむいて持ってきている)と
一口ゼリーもいただいた。ごちそうさまでした。

楽しく談笑しているうちにずいぶん時間が経ってしまった。
聞けばみなさんは先程御池に下ってきたという。
そこで、私は御池に下らず、このまま下ることにした。
御池の染まり具合をしっかり確認したい方は、お二人のブログをご覧ください。


3人と分かれ、下山する。
ただ、その前にもう一度この絶景を見ておきたい。
坊がつるを見下ろす岩の上に立ってカメラを構えた。



雲海が薄れ、阿蘇根子岳が顔を覗かせている。
今日ここに来ることができてよかった。


よし、これで満足だ。
坊がつるへ下ろう。


1時間ちょっとで坊がつるに下ってきた。



わずかに咲き残っているリンドウを撮影。
段原にも咲いていないかと探したが、山頂のリンドウはもう終わっているようだ。


野営場の草むらに腰を下ろし、コーヒーを入れようとしたとき、私の名前を呼ぶ人がいる。
見ると久しぶりにお会いするMさんだ。
いったいいつ以来ですかね、と2人で考えると、大船山でYさんと3人で会ったとき以来のようだ。



Mさんと話をしながら、今日2回目のコーヒータイム。
手前の栗饅頭がくうさんからいただいたもの。
くうさんありがとうございました。


Mさんは今日、牧ノ戸から入山し星生山・天狗が城・中岳・稻星山・白口岳と歩き、
鉾立峠に下って立中山を経由して大船山に来られたそうだ。私なら2日分の行程である。
「天気がいいですからね」と笑っていたが、私にはできそうにない。



一足先に牧ノ戸へ向かうMさんを見送り、私も腰を上げた。



ススキ越しに大船山を振り返る。



もう1枚、今度は三俣山。


淡々と大船林道を下っていく。



花期の終わりに近づいたハガクレツリフネソウが疲れを癒やしてくれた。


10月15日(土)・16日(日)は両日とも休日出勤で山行はできない。
10月22日(土)も出張で山行は不可能。年休を取ってでも山行したいところだが、
今年は10月29日(土)に近づいた職場の大きな行事のメイン担当であり、予定がびっしり詰まっている。
というわけで、山行可能なのは10月23日(日)のみ。それとて行事の準備に忙殺されてどうなることやら。
なんとか今年の紅葉を見られればよいのだが…。


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