天狗が城・中岳【朝駆け】

2016年11月26日


先々週、先週と山行できず、祝日の11月23日(水)も山行をあきらめた。というわけで3週間ぶりの山行。
しかも今日は午後なるべく早く帰宅したい都合がある。そこでまたも朝駆けとなった。
2時半過ぎに牧ノ戸駐車場到着。車中で待機し、3時20分に出発。時間に余裕があるためのんびり登っていく。
2時間20分かけて山頂に到着。まだ黎明は始まっていなかった。
しばらくして始まった黎明を撮影。やがて雲もガスもない単調な夜明けを迎えた。その後、中岳に移動する。
風景の撮影を終えて朝食づくり。のんびりと雑炊と柿を食べ、コーヒーを飲む。1時間半が経過したところで御池に下る。
御池にはわずかに薄い氷が張っている。それを撮影しているとうれしい出会いがあった。
下山後の予定があるため久住山にも星生山にも寄らず、まっすぐ牧ノ戸に下った。

3:20牧ノ戸→3:40沓掛展望台→4:35扇ガ鼻分岐→5:10久住分かれ→5:40~7:10天狗が城→7:25~9:00中岳(朝食)
→9:15~9:35御池→9:50久住分かれ→10:25扇ガ鼻分岐→11:05沓掛展望台→11:15牧ノ戸





ここ2週間、山行できない日々が続いた。

先々週の週末は、12日(土)にグランシアタまでさだまさしコンサートに行ってきた。
私たち夫婦の唯一の共通の趣味なので、2人で楽しんできた。
「組曲 シラミ騒動」は名曲(迷曲?)である。大いに笑わせてもらった。
コンサートが終わり、途中で食事をして帰宅したのは夜10時。
そこから飲酒となるわけで、それでは翌日山行できるはずもない。
酒を飲まなければいいだけのことなのだが、それができないのが酒飲みの性分なので仕方がない。

先週の週末、19日(土)は午前中にいつもの休日出勤を済ませ、
午後は佐伯市で行われたB1グランプリに顔を出した。
多くの人が来場しており、私も列に並んで2つ購入。
おいしかったのだが、「もっと量があればなあ」というのが正直な感想。
翌20日(日)の天気予報はくもりのち雨。「朝駆けならもしかして」と考え、深夜九重に向けて車を走らせた。
花公園近くで九重の山を見上げると巨大な雲に覆われ、おまけにわずかながら雨も降り始めたため、
さっさとあきらめてそのまま帰宅。何のことはない「深夜ドライブ」で終わってしまった。

祝日の23日(水)も天気予報がイマイチ。それでも前日の夕方、山行するつもりで食材を購入して帰宅。
すると大分市に住む長女(ケーキ屋シュクル勤務)が珍しく帰宅しており、
「ワインとカマンベールチーズ買ってきたから一緒に飲も」と言う。
こんな状況では飲まないわけにはいかず、即座に翌日の山行をあきらめた。

そういうわけで3週間ぶりの山行である。


前夜は9時に就寝。12時に起床するつもりだったのだが、なぜか11時半に目が覚めた。(年のせいか?)
予定より早めの自宅出発となり、牧ノ戸駐車場に2時半過ぎに到着。さすがにこれは早すぎた。
寒い小屋よりも車内の方が快適に決まっている。そこで時間調整し、3時20分に出発した。

時間に余裕があるためのんびりとコンクリート道を登る。
暗闇の中を淡々と歩いていく。
登路はガチガチに凍っていて歩きやすい。
途中3回小休憩し、5時40分に天狗が城山頂に到着。
すでに単独男性がカメラで撮影中だった。


まだ黎明は始まっていない。
三脚を準備し、カメラをセットする。
しばらくして黎明が始まった。



本日の黎明。雲一つなく晴れ渡っている。
中央に中岳。左に見えるのは大船山。
中岳の下の灯りは登山者のヘッドライトである。

中岳の上空に下弦の三日月が見える(写真では三日月に見えないが)。
月の右上に見えているのは木星。月のすぐ右にはおとめ座のスピカ。
月の左側、離れたところに見えるのはうしかい座のアークトゥルスだ。



少しずつ茜色が強くなっていく。



茜色が藍色に変わっていくグラデーションがたまらない。



茜色は南側の祖母傾山系方面まで広がっている。



北側の由布岳方面。



やがて朝日が昇ってきた。



雲もガスもないが、荘厳な夜明けだ。



わずかに裏焼けした星生山方面。



久住山に朝日が届いた。



三俣山も朝日を受けている。


夜明けを撮影し、中岳に向かう。



昨日降ったものだろう、雪がわずかに残っていた。
この冬の初雪だ。



朝日を浴びた天狗が城を振り返る。



中岳山頂直前、朝駆け専門のOさんと出会った。
Oさんたちが下山して、山頂には私1人。


まずは風景の撮影を。



先程までいた天狗が城方面を振り返る。
今日は空気の透明度がすばらしい。阿蘇五岳がくっきり見える。



朝日をたっぷりと浴びた三俣山。



大船山はまだ逆光。
遠く由布岳が見える。


今日もこの風景を眺めながら朝食。



食材。
白菜、卵、豚肉、しめじ・大根・白ネギ。



寒い朝には熱々の雑炊がおいしい。



風景を眺めながら雑炊と柿を食べ、コーヒーを味わう。
ゆっくりと時間が過ぎていく。



山頂に到着した時には逆光だった大船山も見えてきた。


気がつけば中岳到着後、1時間半が経っている。
そろそろ下ることにしよう。



九重高原側からガスが時折やってくるが、すぐにガスで覆われてしまうことはなさそうだ。



御池のほとりの岩の上より、天狗が城と遠く星生山を望む。
星生山にはわずかにガスがかかっていた。


池のほとりの道をいつものように歩いていく。



すると、西側の湖面には薄いながらも氷が張っている。



真冬の氷とは比べようもないが、それでも九重連山に冬が来たことを実感する。


私が氷を眺めていると、久住分かれ方面から到着した2人。
見ると、職場の同僚のOさんとそのご主人だ。
この天気の良さにハイテンションの3人。互いに記念写真を撮影。



幸い(?)逆光で私の顔はよくわからない(笑)。
実は以前、一度だけ顔出ししているのだけれど、それを知っている人はほとんどいないだろうな…。



「気ままに歩くつもり」(それが一番!)というご夫婦を見送り、久住分かれへと下っていく。



久住分かれにて。



久住山避難小屋前より久住山と阿蘇五岳を望む。



すばらしい青空を眺めながら下っていく。
だが足下はどろどろのまさに泥濘状態…。



ケルンの横を下っていく。



扇ガ鼻分岐にて星生山を振り返る。



アセビの花芽越しに沓掛山を望む。



今日もいい山行だったな、と尾根道を振り返った。


さて、翌日の日曜日の夜のこと。
御池で会ったOさんからメールが届いた。
OさんはブログもHPもやっていないのだが、
山行の記録をイラストで残したい…と思い、描いてみたそうだ。
そのイラストがあまりに楽しいので、Oさんの許可を得て掲載することにする。
題して「大船山初登頂は雨の中 それでも御池の紅葉はすごかった!」



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