天狗が城・中岳・星生山

2016年12月17日


木曜日も強い寒気がやってきて九重連山に本格的な雪が降った。
そうなると雪の融けないうちになんとしても山行したい。
そこでグループのトップに許可をもらっての山行。
朝駆けでないので焦ることはない。ゆっくり装備を調えて出発。
雪の感触と周囲の雪景色を楽しみながら登る。
霧氷はないものとあきらめていたが、扇ガ鼻分岐付近にはまだ残っていた。
青空と霧氷と星生山のコラボを撮影。
天狗が城を経由して中岳で昼食。
うどんを作っていると、うれしい出会いがあった。
食事を終え、コーヒーを飲んで御池に下る。
御池は一部を残して凍結していた。
湖面の周辺の厚い氷の上を歩く。この感触も久しぶり。
久住分かれで思案。星生山を経由して下る。
山頂で雪の九重連山を振り返り、幸せなひとときを過ごした。

6:45牧ノ戸→7:10沓掛展望台→8:25扇ガ鼻分岐→9:05久住分かれ→9:40天狗が城→10:05~11:50中岳(昼食)
→12:05~12:15御池→12:30久住分かれ→13:20~13:40星生山→14:05扇ガ鼻分岐→14:40沓掛展望台→14:55牧ノ戸





前回の山行以降、2週続けて山行できなかった。
12月3日(土)・4日(日)は両日とも早朝から午前中の休日出勤。
12月10日(土)はいつもの休日出勤。11日(日)は親戚の結婚式。
というわけで3週間ぶりの山行だが、実は今回の山行、当初はあきらめていた。
というのも、ここのところ仕事量がさらに増え、平日だけでは回らなくなってきた。
しかも週明けには大事な文書の締め切りが迫っている。
そのため、土日とも出勤してパソコンに向かう予定だった。
ところが、金曜日の早朝に「くじゅうの空」を見てみると、三俣山が真っ白になっている。
「大分県道路規制情報提供サービス」で牧ノ戸駐車場を見ると、一面の雪。
さらに気象庁で天気をチェックすると、土曜日は快晴のようである。
これでは山行せずにいられない。
そこで、金曜日の早朝(まだ勤務は始まっていない)、グループのトップに
「この週末、仕事よりも山を優先していいですか」とお伺いを立てた。
日頃まじめに仕事をしているおかげか(笑)、すんなりOKがもらえたのだが、
私の発言を聞いていたもう1つのグループのトップから、
「そんなのは言わずに黙って行けばいいんだよ!」とたしなめられてしまった。

さて、山行当日。チェーン規制がかかっていたが、路面に雪はほとんどなかった。
6時前に到着し、明るくなるのを待ちながらのんびり装備を調える。
今日は九重連山のいわば初雪。夜が明けてから雪景色を楽しみながら歩くつもりである。



明るくなった7時前に入山。
この雪景色を待っていた!



久しぶりの新雪の感触を感じながら登っていく。



第1展望台にて夜明け前の空と三俣山を望む。



周囲の雪景色を眺めながら登っていく。
私の住む佐伯市ではこんなに雪が積もることなんて10年に1度あるかないか。



沓掛の岩場でこれから向かう尾根道を俯瞰する。
久しぶりの雪山でどんな風景が出会えるのか、ワクワクした。



なんてことはないいつもの登山道なのだが、雪が降るとこんなに違って見えるから不思議だ。



やがて雪の向こうに星生山が見えてきた。



融け残っていた霧氷越しに星生山を望む。
まだこの場所には朝日が射していない。
下山時にまだ融け残っていればうれしいのだが…。



この青く染まったかのような雪斜面はどうだろう。
まるで空の青を写したようだ。



扇ガ鼻分岐にて霧氷越しに星生山を望む。



そしてもう1枚。
霧氷と星生山と青空。この3点セットは最強だ。
今日、霧氷が見られるとは思っていなかったのでうれしかった。



西千里浜を歩く。
雪と青空を眺めながら気分よく歩いていく。



やがて正面に久住山が見えてきた。



星生崎にて久住山を望む。


避難小屋の前の岩に腰を下ろし、行動食を食べながら思案する。 さてこれからどこに向かおうか。
その結論はいつもと同じだった。



薄く雪をまとった三俣山を望む。
由布岳は雲海にのまれていて見えない。



久住分かれあたりは雪の吹きだまるところ。
今日もここには深い雪が積もっていた。



天狗が城へと登りながら立ち止まり、息を継ぎつつ山頂を見上げる。



天狗が城に到着。
山頂標識にはほんのささやかな霧氷がついていた。



御池と久住山を望む。
御池は一部を除き凍結していた。この氷の上は歩けるのだろうか?



わずかに融け残っていた霧氷越しに三俣山を望む。



もう1枚、霧氷越しに中岳と大船山を望む。



真っ白な星生山を望む。
手前の天狗が城山頂も白いのがいい。



風景の撮影を終え、中岳に向かう。
雪がなければなんてことはない写真だが、雪があると雰囲気が違う。



中岳に到着。
まずは山頂標識の横に立って大船山を撮影。
やはり霧氷はほとんど融けてしまっていた。



それでもわずかに融け残っていた霧氷を見つけ、撮影した。



次に天狗が城方面を振り返る。
阿蘇五岳の根子岳と高岳が雲海から顔を覗かせていた。



稻星山の向こうに祖母傾山系を望む。
雪をまとった稻星山もいいなあ。
エビのしっぽがびっしりついたガメラ岩をいつか見てみたい。


撮影を終え、昼食作りにとりかかる。



今日の食材。
白菜・白ネギ、シメジ・シイタケ、鶏肉、卵。


寒いためお湯が沸くのに少々時間がかかる。
その間にも周囲を眺める。



由布岳が雲の上に顔(耳?)を出している。



根子岳と高岳もはっきりと見えるようになってきた。


煮えにくいものから順に投入し、煮えるのを待っていたときのこと。
そばに立っていた男性が「もしかすると九重の山を紹介している方ですか?」声を掛けてきた。
話をすると、下関からいらしたKさんは、いつも私のHPを見て下さっているという。
私の前回の山行の日付も覚えていてくれているし、何より調理中の様子を見て私だとわかったのが何よりの証拠。
毎回山頂で食事を作っているが、その様子を見て声を掛けて下さる方はめったにいない。
しばらく話をしながら楽しい時間を過ごした。



やがて山頂を後にするKさんを見送った。



完成したうどん。
麺はかなりの太麺だった。



食事を終え、次はデザート。



今日は職場のOさんに教わったデザートの新メニュー。
まずはマシュマロを串に刺す。



それをガスバーナーで炙るだけ。超簡単。
ただし、バーナーの火力が強いため、一瞬で焦げる(笑)。
しかも寒いためすぐに冷めてしまう。
1個ずつ串に刺して炙りながら食べるといいかもしれない。
甘党の方にはお薦めのデザートだ。何より簡単なのがいい。


デザートを食べ、コーヒーを飲む。
さて、いったい今、何時頃なんだろう?
普段は腕時計をチェックしながら分刻みで仕事をしているが、
今が何時なのかさえわからないほど、のんびりゆったり過ごした。



雲が消えすっきりと晴れた風景をもう一度カメラに収める。



さて、そうろそろ腰を上げよう。



凍結した御池を見下ろす。
一部凍結していないところはあるが、周辺部の氷は厚いのだろう。上を歩いている人がいる。



私の好きなアングルで撮影。
雪景色もいい。



湖面に立ってみた。久しぶりの感触がうれしい。
氷は十分に厚く、割れる心配は全くない。



さすがにあのあたりには近づかない方がいいだろう。



久住分かれにて。



星生崎を見上げる。



尾根道を歩いて行く。



星生の窓より阿蘇五岳を望む。



雪の白さと空の青さが最高だ。



山頂はもう一息だ。



星生の小窓より三俣山と由布岳を望む。



山頂に到着し風景を撮影する。



扇ガ鼻の向こうに阿蘇五岳が浮かんでいる。



この風景を見ながらティータイム。
ポットの中はダージリン。でも手抜きと言われそうだな…。



手抜きでもこの風景を眺めていると「今日来てよかった」と思えてくる。
私の他には単独男性が一人。実に静かな山頂の風景を楽しんだ。


やがて10人を越える団体が山頂に到着してにぎやかになったのを機に下ることにした。



尾根道を下っていく。



多くの方と一緒に下っていく。



沓掛山が見えてきた。
今日はほとんど泥濘を歩くことがなかった。



今日あちこちで見た風景を心の中で振り返りながら牧ノ戸へと下った。




職場の同僚のOさんが、山行記録イラスト第2弾を作成。
そこでまたも紹介する。



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