御池・星生山

2017年1月15日


九重連山に待望の雪が降った。そこで、雪景色を楽しむべく牧ノ戸から入山。
雪を踏みながらコンクリート道を登る。
沓掛展望台に上がると上空は晴れているが山にはガス。
歩いていくうちガスが晴れてきた。いい気分で歩く。
ところが次第にガスに覆われ、そのまま久住山避難小屋へ。
休憩を終え御池をめざす。御池に着くと予想に反して完全には凍結していなかった。
池の小屋へ転がり込む。ほぼ満員の小屋で昼食。コーヒーを飲んでいると知人が到着。
ガスはいっこうに晴れそうにないので小屋を出て下る。
久住山避難小屋に到着すると、ここでまたも知人に遭遇。
2人で晴れるのを待つ。一瞬晴れて久住山が見られたが、再びガス。
それでも晴れることを期待して星生山に向かった。だが尾根道も山頂もガス。
次第に晴れてくる周囲を眺めながら牧ノ戸へと下った。

7:10牧ノ戸→7:30沓掛展望台→8:35扇ガ鼻分岐→9:05~9:30久住山避難小屋→9:50御池→10:00~11:30池の小屋
→11:35御池→11:50~12:45久住山避難小屋→13:25星生山→14:00扇ガ鼻分岐→14:45沓掛展望台→14:45牧ノ戸




九重連山に待望の雪が降った。だが「待望の」と言ってはばちがあたるかもしれない。
というのもこの日は大学センター試験の2日目。多くの受験生がこの日のために努力してきた。
それなのにこの大雪。きっと朝早くから家を出て試験会場へ向かった受験生も多かっただろう。
ああそれなのに私はというと、九重連山に雪が降ったと喜び、山行しようとしている。
でも振り返れば私も受験生の時には一心不乱に勉強に打ち込んでいた(ほんとです)。
結局、月日はめぐるということかな。

数日前から職場の片隅では「週末の九重は雪みたい」という話題で盛り上がっていた。
だが職場のほとんどの方は「え~まだ寒くなるの~もう~!」と半ば怒りモード。
そんな中でひっそりと(?)山行の情報交換をする私とOさんであった。

この日の天気予報は「午前中くもり、午後晴れ。ところにより朝まで雪」というもの。
強烈な寒波が訪れており、この週末がピークらしい。
となればなかなか晴れるのは難しい。
晴れなければ池の小屋までのピストンだな、と半ば達観。

なお、今回は以前購入していたスノーブーツの初使用である。



コンクリート道に薄く積もる雪を踏んで第1展望台に到着。
見上げる沓掛山は真っ白だ。



沓掛展望台に上がり久住山方面を望む。
多少の雲がかかるものの、上空には青空が広がっている。
今日の天気予報からするとこれは上出来すぎる。
このまま晴れてくれれば最高だな。



霧氷のトンネルをくぐる。



沓掛山の岩場より尾根道を俯瞰する。


周囲の雪景色を眺めながら気持ちよく歩いていく。



ところが、西からガスが押し寄せ、周囲は真っ白になってしまった。
やっぱり天気予報の「午前中くもり」が当たってしまったのかな…。



一面の雪景色の中を淡々と歩いていく。



扇ガ鼻分岐が近づいてきたとき、わずかにガスが晴れ青空が覗いた。
それはちょうど星生山の上空。急いでにシャッターを切った。



霧氷越しに望む星生山。
これですっきり晴れていれば最高の1枚になるのだが…。


扇ガ鼻分岐に到着する直前。顔を上げると青空が広がっている。
その西側には巨大なガスが押し寄せているのが見える。
ガスに覆われる前に撮影しなければ、と駆け上がる。



なんとか間に合った!



再びガスに覆われた西千里浜を歩く。
時折ほんのわずかの時間ガスが薄れるのだが、カメラを構えるのが間に合わない。



一面の霧氷が広がる星生崎下を歩く。



久住山避難小屋(右)に到着。
左は冬期につき閉鎖中のバイオトイレ。


しばらく休憩し、小屋を出る。
周囲には深いガスが広がっている。
そこでとりあえず御池をめざすことにした。
これはまあ想定の範囲内だ(笑)。



ここは久住分かれを過ぎ、ほぼ正面に天狗が城を望むところ。
ガスで天狗が城はおろか、数十メートル先もようやく見える程度だ。



やがて御池に到着。ところが湖面を見て驚いた。
この寒さなのだから当然全面凍結していると思っていたのに、
かなりの部分に水面が広がっている。
これは一体なぜだろう?



今日は湖面の真ん中を歩けると期待してきたのでがっかり。
しかたなく湖畔を歩いていく。



御池の半分くらいまで歩いてきた。
氷は十分厚いように見えるのだが、見るとぽっかり水面も見える。
これでは怖くて氷の上を歩けない。



私がよく撮影するポイントである湖畔の岩は、一面の霧氷で覆われてまるでモンスターのようだ。



池から上がり、岩に書かれた矢印に従って池の小屋をめざす。



池の小屋に到着。


小屋の中には10人が休憩中。狭い小屋はほぼぎっしりだ。
私の座る場所を空けてくれた方にお礼を言いつつ腰を下ろす。
時刻は10時。昼食準備にとりかかる。



今日の食材。
白菜・しめじ・白ネギ、豚肉、海鮮つみれ。



キムチ味のうどんが完成。
やはり冬は温かいうどんが一番だ。
しかも今日はキムチ味でよけいに温まった。


食後のコーヒーを飲み始めた頃、職場の同僚のOさんとそのご主人が到着。
今日山行することは聞いていたし、山行中にメールもやりとりしていた。
お二人も食事の準備にとりかかる。その間にもいろんな話の花が咲く。
私はいつも単独行なので、こうして気軽に話せる人と過ごせるのは実にうれしい。


小屋にずいぶん長居してしまった。
小屋を出発する人よりも到着する人の方が多くなり、満員状態になってきた。
そこで腰を上げ、下ることにした。



小屋を出て強風をまともに受けながら撮影。
一面の深いガス。この正面には御池があるのだが、全く見えない。



再び御池の氷面を歩く。


久住分かれを過ぎ、久住山避難小屋に近づいたときのこと。
小屋の前に男性が立っており、私の方を見ている。
私の背後には久住山。てっきりガスが晴れて久住山が見えるのだろうと思い、振り返ったがガス。
「ん?」と思い男性を見るとまだ私の方を見ている。もう一度背後を振り返る私。
近づいて男性を見て驚いた。前の職場で一緒に休日出勤をしていたN先輩だった。
後で聞くと、近づいてくる私を見て、すぐに私だと気づいたそうである。


N先輩と会うのはかなり久しぶり。同じ職業なのだが職場が違うと会うこともなかなかない。
九重で会うのも久しぶり。ほぼ1年ほど前、御池の氷の上で会って以来のようだ。



しばらく話した後、「御池に行ってみる」というN先輩を見送った。


私はこのまま下山するつもりだったのだが、もしかしてガスが晴れるかもという気がして小屋にもどった。
しばらくするとN先輩も戻ってきた。2人でガスが晴れるのを待つ。
ガスが時折薄れると、久住山の山裾がわずかに見えるが、すぐに深くなって見えなくなる。その繰り返し。



今日は雪をめざして登ってきたグループも多い。
小屋は満員。座る場所がなく立っている人も多かった。
小屋に入れず外で休憩する人もいる。私とN先輩もその口だ。



ずいぶん待った気がする。
突然ガスが晴れ、青空が広がった。



雪で白くなった久住山がすっきりと見えた。
思わず歓声があがる。


このまま一気に晴れるのかと期待したのだが、残念ながらすぐにガスってしまった。


でももしかするとまた晴れるかもしれない。
そこで星生山を経由して下ることにした。
一か八か、それは誰にもわからない。



星生崎へと登っていく。
雪が深くないのでいつも通りだ。



これから歩いていく尾根道を望む。
だがこのガスでは遠くまでは見えない。



こんなところを歩くなんて。



霧氷越しに西千里浜を見下ろす。



もうすぐ山頂だ。



ようやく山頂に到着したが、展望はなかった。


風を避けてわずかに休憩し、すぐに下ることにした。



ガスと雪で上も下も真っ白な中を下っていく。



下る途中、わずかにガスが薄れ、肥前ガ城が見えたが、久住山は見えなかった。


あとは淡々と下るのみ。



雪を被ったアセビ越しに沓掛山を望む。



沓掛展望台まで下ってきた。
久住山方面を望むと、山頂付近にはガスがかかっていた。



ようやく陽が差し始めたコンクリート道を牧ノ戸へと下った。



久住高原まで車を走らせ、九重連山を振り返る。
今日は山行中すっきりと晴れてはくれなかった。
「またいらっしゃい」ということなのだろう。




以前お知らせした、私の同僚のブログが今おもしろい。
これまでの山行記録を次々とUPしているだけでなく、4コマ漫画まで始まった。
これがなかなかおもしろい。ちなみに私も登場している。
ぜひごらんください。

大分の山ぼちぼちある記


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