三俣山

2017年3月19日


3月になり、立て続けに重要行事を終え、ようやく一息ついた。
何も予定のない日曜日は晴れの予報。
そこで久しぶりに長者原から三俣山を周回することにした。
ねらいは坊がつるのマンサクである。

明るくなるのを待って6時に入山。順調に歩いていく。
朝日射すすがもり越に到着。小休憩し、西峰に取り付く。
西峰、本峰を経由して南峰へ向かう。
南峰登路の雪を踏みながら山頂に到着。
いつものテラスで昼食を食べ、コーヒーを飲んで坊がつるへ下る。
野営場の草の上に腰を下ろしてコーヒータイム。
やがてO夫妻が到着。3人でマンサクを眺める。
一足先に下る2人を見送り、山をバックに撮影して下山。
雨が池を越えて長者原への下山は長く感じた。
下山後は某所で今年初めての花散策を楽しんだ。

6:00長者原→7:40~7:50すがもり越→8:20~8:30三俣山西峰→8:55~9:15本峰
→9:30~10:40西峰(昼食)→11:40~12:50坊がつる→13:45雨が池→14:45長者原





3月に入り、4日・7日・10日と立て続けに職場の大きな行事が終わった。
これで今年度の大仕事はあと1つを除きほぼ終了。ほっと一息ついた。
振り返ればこの1年間は忙しい日々の連続だった..。
ここに来てようやくその忙しさから解放された感がある。
もちろんまだ仕事は残っているのだが、忙しさがまるで違う。
昼休みに同僚とゆっくり雑談できるくらいの余裕ができたのがうれしい。

そんな気分で迎えた3連休は、初日(土曜日)のみいつもの休日出勤。
晴れの予報の日曜日に山行決定。
翌日も休みなので、多少無理をしても大丈夫だ。
そこで久しぶりに長者原から三俣山を周回することにした。



車内でのんびりと装備を調え、明るくなった6時に入山。
平治号にあいさつして出発した。



水の流れを横切りながら遠く山を見上げる。



登路にはわずかに雪が残っている。
昨日平地では小雨が降ったから、もしかすると山では雪だったのかもしれない。



硫黄山道路に合流して振り返ると、黒岩山の山頂がうっすら白くなっている。



防護壁の横の雪はほとんど融けてしまっている。
ここはもっと残っていると期待してたんだけどな。



わずかに残る雪を踏んですがもり越へ向かう。



朝日射すすがもり越に到着。
ベンチに腰掛けて小休憩。



小休憩の後、青空の広がる西峰に取り付いた。


登っているとき、スマホに着信を知らせるメールが届いた。
確認すると職場の同僚だ。普段私に掛けてくることなどない人だ。
休みの日の早朝に掛かってくるとは何事だろう。
もしかするとよほどの急用かもしれない。

すぐに掛けてみたが、電波が良くないためつながらない。
問題はこの同僚の担当である。その人が掛けてくるということは…
あれかな、いやもしかして…まさか…などと気になってしかたがない。
山頂でもう一度掛けてみよう。

以前はこんなことになるのが嫌でスマホの電源は切って入山していたのだが、
最近は「YMAP」で記録していることもあり、電源は切らずにいる。
すると下界の煩わしさに追いかけられることもあるわけで、悩ましい。

電話の内容が気になるが、とりあえず西峰まで行くことにした。



稜線に上がって振り返ると、まるで真冬の景色が広がっていた。
だが手前に見える西峰の斜面には雪がない。
春と冬とが隣り合わせに同居しているようだ。



山頂に到着。



山頂の端に立ち、山々を望む。
今日こんなに白い星生山を見られるとは思わなかった。


岩陰で冷たい風を避けて腰を下ろし、先程の同僚にもう一度電話を掛けてみた。
山頂ならつながると思ったのに、ここでもつながらなかった。困ったな…。



それでも下山することは考えず、本峰へ向かう。


本峰との鞍部に下ったとき、「もしかしてここならつながるかも」と思い、掛けてみた。
するとようやくつながった。用件は何かと尋ねてみると、「たいした用じゃありません」との返事。
結局、何の用だったかも教えてもらえなかった。それほどちっちゃなことだったようだ。
な~んだ、心配して損したな。
でもこれで気兼ねなく山行できるぞ。



もしかすると今日が今季の雪の見納め、いや踏み納めかもしれない。



Ⅳ峰との鞍部から本峰へ向かう。



本峰に到着。



北峰と大鍋を見下ろす。
霞んでいて由布岳は見えなかった。


小休憩の後、南峰へ。



南峰を望む。
ところがこの斜面をほぼ下り終えたときのこと。左手になんとなく違和感がある。
原因はすぐにわかった。手袋をしていないのだ。
もちろん完全な素手というわけではない。それならすぐに気づく。
私は冬期は手袋を2重にしている。
コンビニで購入した安物(ただしスマホ対応)を付け、
その上から「KAISION」(中にカイロを入れられる手袋)をしている。
これは山でよく会うYさんが使っているのを見てamazonで購入して以来、重宝しているもの。
その「KAISION」をはずしてしまい、置き忘れたわけだ。
真冬なら考えられない。もう春なんだと妙に実感してしまった。
すぐに本峰山頂に登り返し、手袋を回収。



雪を踏んで南峰へ向かう。



南峰山頂に到着。



山頂の西端で久住山方面を撮影し、いつものテラスへ向かう。


誰もいないテラスに到着。
大船山は逆光気味で撮影しづらいので、まずは昼食だ。



今日の食材。
キャベツ・シイタケ・シメジ、もやし、豚肉、イカ・エビ、うずらの卵。



具だくさんのチャンポンが完成。



実は前日の昼食も佐伯市のレストランフェリー(佐伯宿毛フェリーの食堂)でのチャンポンだった。
味が店に劣るのはもちろんなのだが、風景付きのチャンポンをおいしく味わった。


食後のコーヒーを飲みながら風景を楽しむ。



大船山と平治岳を望む。
坊がつるは11日に野焼きを終えたばかり。



コーヒーを飲み干し、坊がつるに下る。


このルートは急斜面の連続で、下る間はずっと緊張を強いられる。
時折現れる大きな段差の場所を下るのが高所恐怖症の私には大変だ。
そのいくつかを無事にクリアして気が抜けたのか、
なんでもないところで足を滑らせ、2回も尻餅をついてしまった。
でもどこも痛めなかったからよしとしよう。



テラスからちょうど1時間で坊がつるに下ってきた。
ずいぶん疲れを感じる。野営場で休憩することにしよう。



野営場にはテントが10張りほど。
この写真の右端の草の上に腰を下ろし、2回目のコーヒータイム。



今日のデザートはこれ。何だかおわかりだろうか。
以前マシュマロを焼いて食べたことがあるが、
今日はバウムクーヘンを焼いてみた。
つい先日テレビで紹介していたのを見て、これなら簡単と思ってのこと。
焼き加減が難しく、試行錯誤しながら3切れ、4切れ…。
ところがその4切れ目を口に入れたときのこと。
フォークが上唇に触った瞬間「ジュッ」と音がした。
まさかフォークがそこまで熱くなっているとは思わなかったので実に驚いた。
幸いやけどは大したことがなく、コーヒーを飲むのにも支障はなかったが、
下山してもずっと唇はヒリヒリ…。
教訓。何かをガスで焼くときは金属製のものには刺さないこと。


コーヒーを飲んでいるとき、職場のOさん夫妻が到着。
今日は吉部から坊がつるまでのお手軽登山だそうだ。
ねらいは私と同様、坊がつるのマンサク。
だが「まだ咲いていないみたいですよ」と伝えた。
ところがOさん、「1本だけ咲いてますよ」と教えてくれた。
よかった、Oさんに会わなければ気づかずにそのまま下るところだった。


荷物を撤収し、Oさん夫妻と一緒にマンサクを眺める。



先に下山するお二人を見送る。
実はこの直前、下山する2人にカメラを向けると、まさにOさんも私にカメラを向けていた。
「考えることは同じですね~」と笑い合った。

なお、Oさんはブログ「大分の山ぼちぼちある記」を運営している。
このブログ、わずかな紹介文こそパソコン入力だが、メインとなる山行記録はすべて手書き。
しかも風景や花のイラストが実にすごい!
時々掲載される4コマ漫画もおもしろい!
私も時折「Y氏」として登場するこのブログ、必見ですよ!


さて、咲き始めたマンサクをじっくり撮影しよう。



まずは大船山をバックに撮影。



次に三俣山をバックに。
春の使者マンサクをこんな青空で撮影できて満足だ。



今日は久しぶりにマクロレンズも持ってきた。


よし、下山しよう。



野焼き後の坊がつるを歩いていく。



遠く大船山を振り返った。



ここから雨が池を経由して長者原へと下っていく。



雨が池が近づき、坊がつるを振り返る。



雨が池に到着。
看板の前に腰を下ろし小休憩したが、
花のないこの季節、見るものはなかった。



木々が葉を落として明るい樹林帯をゆるやかに下っていく。



やれやれ、ようやくタデ原に到着だ。



坊がつる讃歌の碑を撮影して山行を終えた。


下山後は車を走らせ、某所にて花散策。



まずはユキワリイチゲ。



そしてフクジュソウ。




最後はアズマイチゲ。


九重連山の山々に本格的な春が訪れるのももうすぐである。


来週末は休日出勤と家庭の都合で山行できない。
だが天候さえ良ければ、28日か29日に山行するつもりである。
単独山行ゆえ、あくまでも「つもり」であることを念押ししておく(笑)。


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