三俣山

2017年5月16日


日曜日に大きな行事が終わり、今日はその振替休日。
咲き始めているであろうシャクナゲをねらい、大曲から三俣山をめざした。

早朝5時過ぎに出発。上空は薄曇り。
平日の早朝とあってすがもり越、西峰、本峰とたどるが誰もいない。
本峰から見下ろしたがシャクナゲは見えない。
不安を感じつつ下っていくと、ほとんどがまだ堅いつぼみ。
わすかに数株がほころんでいる程度だ。
がっかりした気分で北峰へ。
山頂のシャクナゲも当然つぼみ。
ようやくイワカガミを見つけてほっとした。
小鍋壁あたりで咲き始めた花を見つけて撮影。
大鍋に下っても花は咲いていない。
それでもやはりここで昼食。
南峰へ向かう斜面の花も当然つぼみ。
南峰のいつものテラスでコーヒーを飲む。
その後はⅣ峰を経由して淡々と下った。

5:10大曲→6:00~6:15すがもり越→6:40~6:50西峰→7:15~7:20本峰→8:10~8:25北峰
→9:25~10:55大鍋(昼食)→11:20~12:15南峰→12:25Ⅳ峰→13:00~13:10すがもり越→13:50大曲





14日(日)に職場の大きな行事が終わった。
このために2週間ほど忙しい日々を過ごしてきた。

その行事のメイン担当は、私の隣に座っているM氏。職場をいつも元気づけてくれる大先輩だ。。
行事の前日(13日)に還暦を迎えたM氏にとって、この行事も今年が最後となる。
職場全体でこの行事を成功させよう、盛り上げようという機運が高まっていた。
当日、私はカメラ担当。自慢のNIKON750に望遠レンズを付け、1日中走り回って撮影した。
撮影枚数、約1200枚。その中にはM氏の奮闘ぶりを撮影した数枚も含まれている。

当日の夜は職場全員での打ち上げ。実に楽しく飲んだ。
当然翌日に山行できるはずもない。
そこで、16日(火)に山行となった。
またも休日出勤をお休みさせてもらった。感謝。


さて、ねらいはとうに決まっていた。三俣山のシャクナゲである。
前回黒岳(前岳)の山頂付近まで咲いていたので、三俣山もそろそろだろう。
そこで、大曲から入山し、お鉢巡りを楽しむことにした。


お鉢巡りをゆっくり楽しむため、時間に余裕を持って入山したい。
そこで、大曲を5時過ぎに出発した。



6時のすがもり越には誰もいなかった。



小休憩の後、西峰に取り付く。
上空は薄曇り。雨の降る心配はなさそうだ。



西峰の稜線に上がり久住山方面の山々を望む。
すがもり越にも北千里浜にも誰もいない。
平日の6時半なんだからそれも当然か。



西峰山頂にて久住山方面を望む。
星生山の右には雲仙普賢岳が見える。



拡大して捉えてみた。
写真右奥に、かすかに写っているのだがわかるだろうか。

今日は薄曇りなのに、なぜこんなにこんなに空気が澄んでいるだろう?
もしかすると、北京で各国の首脳が集まる会議が行われているためではないだろうか。



小休憩の後、本峰に向かう。



本峰に到着。当然、誰もいない。
さて、シャクナゲは咲いているだろうか。
期待よりも不安の方が大きい。
今年は裏年だからな・・・



大鍋を見下ろす。
写真ではもちろんわからないのだが、
肉眼でもシャクナゲは確認できなかった。


やっぱり咲いていないのか・・・
でもこの目で確認しないと納得できないな。
そこで予定通りお鉢巡りに向かうことにした。
下れば花に会えるかもしれない。



ちょうどよいところにシャクナゲがある。
・・・が、まだ堅いつぼみだ。



ここにもシャクナゲが・・・でもつぼみだ。
三俣山は黒岳と違って風景とともに花を撮影できるのがいいところなのだが、
いかんせん、咲いていないのではどうしようもない。
ただ、裏年にしてはつぼみが多めなのが確認できたのはよかったかな。



赤く色づいたつぼみもわずかだがある。



鞍部に下る途中にある大岩によじ登って撮影。
咲いていれば周囲にはあちこちにシャクナゲの花が見えるのだが、今日はほぼ皆無。


前岳山頂ではもう咲いているのに・・・と思いながらYAMAPの地図を改めて確認してみた。
前岳山頂と三俣山山頂では標高差約400m。ということは気温差は2.4℃ほど。
その気温差のためにこれだけ遅れるということなのだろう。
とにかく、今日のシャクナゲはほとんど期待できそうにない。
私のかってな想像だが、咲き始めるのは今週末(20日・21日)、それでもちらほら程度。
本格的に見頃を迎えるのは来週末(27日・28日)ではないだろうか。


ねらいのシャクナゲが咲いていないのは残念だが、ここまで下ってきたからには、せめてお鉢巡りを楽しみたい。
気を取り直して北峰に向かう。



北峰山頂のシャクナゲ(ただしつぼみ)。



山頂に到着。岩に腰を下ろして風景を眺める。



大鍋と大船山を望む。
シャクナゲもまだだし、新緑で覆われるのももう少し先のようだ。


さて、お鉢巡りの後半に向かおう。



歩き始めてすぐに、咲き始めたイワカガミを見つけた。
マクロレンズに付け替えて撮影。よかった、今日はマクロレンズの出番がないのじゃないかと思っていた。
なお、NIKON750は可動式モニター。早速試してみた。
苦しい体勢で撮影せずにすむのでこれはいい!



小鍋を見下ろす。
新緑に混じって白く咲いているのはムシカリ。
よく見ると左下にシャクナゲが咲いている!
登山道沿いであれば撮影できるかも。



その花がこれ。
手を伸ばしてモニターを横から見てなんとか撮影した。



歩いていくと林の中にも咲いている株があった。




東斜面のシャクナゲはいくらか咲いている。



だが、近づいてよく見ると痛んだ花ばかり。なぜだろう?



大鍋に下ってきた。



大鍋の底にあるシャクナゲもまだ堅いつぼみ。
この花を眺めながら昼食にしようと思ってここまで来たのに・・・。
それでもここで昼食をとることにした。



今日の食材。
牛肉(前回前岳で食べなかったので冷凍しておいた)、キャベツ、人参・ピーマン。



フライパンで肉を焼く。実にいいにおいだ。
今日は周りに誰もいないから、気兼ねなく焼ける。
ちなみに牛肉はGW用ということでかなり奮発していいものを購入した。



焼肉丼の完成。



これでシャクナゲが咲いていればなあ・・・
それでもしっかりおいしかった。


食べ終え、コーヒーを飲む。
時間を気にすることなく過ごした。
スマホで時間を確認すると大鍋に下って1時間半経っている。
腰を上げるとするか。



大鍋の縁から南峰を見上げる。
ここはゆっくりマイペースで登るに限る。



斜面にはシャクナゲの株がいくつもあるのだが、
やはりというか当然というか、つぼみだった。



南峰に到着。
すぐにいつものテラスへ向かう。


だれもいないテラスに到着。
さっきコーヒーを飲んだばかりのような気がするが、ここでただ風景を眺めるだけというのはもったいない。
そこで今日2回目のコーヒータイムとする。
なんだか休憩ばかりみたいだが、時刻はまだ11時半。のんびり過ごすことにしよう。



今日は焼かずに食べた。
また唇を焼いてはいけないので・・・(笑)。



この風景を眺めながらコーヒーを味わう。


飲んでいるとき、単独男性が到着した。今日初めて会う登山者だ。
「いい景色ですね」から始まり、しばらく会話。佐賀から来た方だそうだ。
初めてお会いした方なのに話がはずみ、楽しい時間を過ごした。


男性が山頂方向に戻っていった。
私も下ることにしよう。



Ⅳ峰へと向かう。
右を歩いているのは先程の単独男性だ。



Ⅳ峰に到着。



久住山方面を眺め、下山開始。



淡々と下り、すがもり越に戻ってきた。
三俣山西峰と大船山を眺めながら最後の休憩。



硫黄山道路を下っていく。
アセビの新芽越しに三俣山を振り返った。



大曲に下る直前、たった1株だけ、咲き始めたミヤマキリシマがあった。
九重連山のミヤマキリシマが本格的に咲き始めるのはまだ先である。


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