扇ガ鼻・久住山・稲星山・中岳・天狗が城・星生山

2017年6月18日


4時過ぎに牧ノ戸を出発。コンクリート道を急いで登る。
沓掛の岩場を過ぎてヘッドライトを消し、順調に歩いていく。
ようやく扇ガ鼻下の台地に到着し、ここで夜明けを待つことにした。
夜明けとほぼ同時にガスが訪れ、幻想的な風景を撮影。
山頂で小休憩後、東端へ移動し、ガスの晴れたミヤマキリシマを撮影。
続いて久住山へ。小休憩後、稲星山へ。
山頂に到着するとうれしい出会いが待っていた。
その後、山頂付近のミヤマキリシマを撮影。
次は中岳。今日もここで昼食。さらに天狗が城へ。
久住分かれからは、やはり星生山を経由して下る。
雲が多い1日だったが、ミヤマキリシマ咲く九重連山を歩くことができて満足した。

4:15牧ノ戸→4:25沓掛展望台→5:00扇ガ鼻分岐→5:10~5:50山頂下→6:00~6:25扇ガ鼻→6:35扇が鼻東端
→7:00扇ガ鼻分岐→7:25久住山避難小屋前→8:00~8:20久住山→8:55神明水→9:15~9:30稲星山
→10:00~11:30中岳(昼食)→11:45~11:55天狗が城→12:15久住分かれ→13:15~13:35星生山
→14:00扇ガ鼻分岐→14:40沓掛展望台→14:50牧ノ戸





梅雨入りはずいぶん前に発表されたものの、全く梅雨らしくない天気が続いていて、今週末もよい天気らしい。
ミヤマキリシマは例年より10日ほど遅れており、扇ガ鼻周辺も今が見頃のようだ。
牧ノ戸駐車場が混むことを予想し、早めに自宅を出発。4時前に到着した。
すでに上の駐車場までほぼ満車。なんとかスペースを見つけて駐車できた。
まだ早いからと仮眠しかけたのだが、次々と入山する方々を見て気が変わった。
今からならまだ扇ガ鼻の夜明けに間に合うかも。そこで急いで準備し出発した。

いつもならマイペースで登るコンクリート道も急いで登る。
沓掛の岩場を過ぎてヘッドライトを消し、順調に歩いていく。



扇ガ鼻分岐に到着。もう一頑張りだ。



夜明け前の山頂。
日差しがなくてもきれいに咲きそろっているのがわかる。



台地に到着すると、数名の方がカメラを構えている。どうやらいいポイントらしい。
そこで私もここで夜明けを待つことにした。



夜明けを待つ。この風景がどんな風に変化するのだろう。



夜明け直前、山頂を振り返るとガスがやってきていた。



5時25分に夜明けを迎えた。



朝日が注ぎ、周囲が曙色に染まる。



山頂に近づいてきたガスがここにもやってきてさらに幻想的な風景を演出してくれた。




山頂を振り返るとガスで見えない。
もし山頂に向かっていたら撃沈していたかもしれない。
ここにいた数名の方々に感謝しなければ。



やがてたなびく雲も現れた。




すばらしいショーを見ることができて幸いだ。


夜がすっかり明けた。山頂に向かおう。



山頂に向かう途中、朝露に濡れた花をマクロレンズでとらえた。



山頂直下にて。



山頂に到着。


風景を撮影しようと思ったが、まだガスが残っており、白く煙って撮影できなかった。


山頂を下り、扇ガ鼻の東端に向かう。


東端ではご夫婦が私に声を掛けてきてくれた。先日、ある場所でお会いしたお二人である。
実はその日のことは私のHPにはなかったことになっており、それはお二人にも伝えている。
なんだか秘密を共有しているようである。



しばらく待っているとようやくガスが薄れてきた。



見事に咲き誇ったミヤマキリシマ越しに扇ガ鼻山頂を望む。


時刻はまだ6時半。天気もいいし、今日はいい山行になりそうだ。



ツクシドウダンが朝日を浴びている。
朝露の雫が美しい。


扇ガ鼻分岐に下っていくと、職場の同僚、ゴマさんが上がってきてご挨拶。
今日は初めての単独登山だそうだ。
一人でさみしいかもしれないけど、気ままでいいかも。



扇ガ鼻分岐に到着。ここから久住山をめざす。
今日は久住山→稲星山→中岳→天狗が城と周回するつもり。



ミヤマキリシマ越しに扇ガ鼻を振り返る。
今日は至る所にミヤマキリシマが咲いており、見ていて飽きることがない。



群馬から初めて久住山に来たというお二人と会話。
今日は最高のタイミング。これ以上ないきれいな九重連山を楽しんだことだろう。



星生崎を見上げる。



久住分かれを過ぎ、ミヤマキリシマ越しに久住山を見上げる。



山頂に到着。
まだ8時と早いためか、人も多くなく静かな山頂だ。



赤川ルートを示す立派な標識が設置されている。
だが、右奥に黄色テープが見えるように、現在赤川ルートは地震の影響のため通行できない状態が続いている。



山頂北側斜面のミヤマキリシマ越しにガスかかる星生山を望む。



久住山の東側にはすばらしい群落が広がっている。
先ほどの群馬から来たお二人が岩に腰掛けてこの風景を眺めていた。
ご夫婦にとって忘れられない思い出になることだろう。


さて、次は稲星山だ。



稲星山に向かう手前の台地より中岳と天狗が城を望む。



足下にはマイヅルソウが乱れ咲いていた。



周囲のミヤマキリシマを楽しみながら稲星山に向かう。



稲星山との鞍部にて山頂を見上げる。



登る途中、ミヤマキリシマ越しに中岳を望む。



稲星山頂に到着。
この写真を撮影しようと山頂標識に近づいたとき、
傍らにいた男性から「Yさんですか?」と声をかけられた。
数日前YAMAPでメッセージを交わしたノシさんだった。
腰の両側にぶら下げたカメラバッグとレンズを入れた袋を目印に気づいてくれたようだ。
もしかすると今日どこかで会えるかも、と思っていたので正直うれしかった。
ノシさんは昨日はテント泊で三俣山に行ってきたらしい。
しばらく話をさせてもらった。



稲星山は山頂の裾野が広く、その部分にミヤマキリシマの群落がある。
たしかにきれいなのだが、残念なことにガスが広がってきた。
天気が良ければ最高の風景だろう。



次に中岳に向かう。



多少の疲れを感じながら中岳を見上げる。
先ほどのノシさんが登っていくのが見える。
私は無理せずマイペース。



途中何度か立ち止まり息を継ぐ。
さっきまでいた稲星山を振り返る。



山頂が見えてきた。



山頂に到着。
いくつかのグループの方々が休憩中。



まずは久住山方面を撮影。
すっきり晴れてくれないかな…


晴れてくれることを期待しつつ、今日もここで昼食とする。

腰を下ろし、食事の準備を始めた頃、一足先に下るノシさんがわざわざ挨拶に来てくれた。
声をかけてくれてありがとうございました。またどこかでお会いしましょう。



さて、今日の食材。
豚肉、キムチ、もやし、ネギ、たれ(しょうゆ+みりん+料理酒)、ヨーグルト。



まろやか豚キムチ丼の完成。
ヨーグルトを入れることで辛さがまろやかになる…のだそうだが、
辛いのが好きな私にとっては物足りない味になってしまった。
素直に豚キムチ丼にすればよかったな。



とは言えやはりこんな風景を見ながらの食事はおいしかった。



食後のコーヒーを飲みながら風景を眺める。
大船山はガスがかかっていて山頂は見えなかったが、
それでも私にとって至福の時間であることに違いはない。


さて、そろそろ山頂を後にしよう。



続いて天狗が城へ。



山頂に到着。



まずはこの風景。
いつものアングルなのだが、ミヤマキリシマが入るとこんなに引き立つ。



三俣山を望む。
山腹がピンク色に染まっているのが遠目にもわかる。



続いて星生山を望む。
天狗が城の山頂にこんなにミヤマキリシマが多かったなんて今まで知らなかったな。


これだけのミヤマキリシマを見て十分満足した。
さて下山するとしようか。



このまま下山するつもりだったのだが、久住分かれまで下って気が変わった。
今日はたぶん、今年のミヤマキリシマの見納め。
だとすると星生山も見ておかねば後悔する。


疲れた体に「ガンバレ」と言い聞かせながら、ゆっくりマイペースで星生崎へと登っていく。



これから向かう尾根道を望む。
前を2組のご夫婦が歩いている。
追いついて話を聞くと、どちらもここを歩くのは今日が初めて。
しかも下調べをしなかったようで、「こんなところだとは思わなかった」。
確かに私も初めてのときは怖い思いをしたな…。



そのうちの1組のご夫婦に星生の窓を紹介。
残念ながら阿蘇五岳は肉眼ではかすかに見えるのだが、カメラには写らなかった。



足下にはコケモモがひっそりと咲いていた。



山頂はもうすぐだ。



星生の小窓より三俣山を覗く。



山頂に到着。



歩いてきた尾根道を振り返る。


今日はあちこちの山頂でゴマさんとショートメールのやりとりをしてきた。
ここでも「今、星生山頂です」とメールすると、「私は西千里浜です」との返事。



そこで西千里浜を撮影してみた。
写真の中央に写っている薄いグリーンの服の人がゴマさんなのだが…。



ゴマさんのカメラはしっかり私を捉えていた。
これは上の尾根道の写真を撮影しているときのものだろう。



ミヤマキリシマの風景の中にいる私。
当然ながらこのショットは私には撮れない(笑)。
ゴマさんに感謝。



さて、下ることにしよう。



池塘越しに久住山を望む。



扇ガ鼻分岐を過ぎ、星生山の西壁を振り返る。
以前の新緑が深緑に変わっていた。


沓掛山の手前まで下ってきた。ちょっと足を止める。
するとそこにはドウダンツツジが咲いている。



こちらはベニドウダン。



こっちはシロドウダン。



いつものように沓掛の岩場で尾根道を振り返る。
ミヤマキリシマの咲く九重連山を満喫した大満足の1日となった。


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