久住山・中岳・天狗が城【朝駆け】

2017年8月17日


前回に引き続き朝駆け。
ただし今回は久住山で夜明けを迎える。

前回同様2時半に牧ノ戸出発。
久住山の東端に着いたが東の空には巨大な雲がどっかりと居座っている。
黎明はもちろん、夜明けも無理だと判明してがっかり。
それでも夜明けまで待ったが、雲を通してか弱い太陽が見えただけで終わった。
ところが、久住山へ向かう途中で振り返ると、ガスが朝日に染まっていた!

続いて山頂に向かい、星生山と扇ガ鼻を撮影。
久住高原側の岩陰で風を避けて朝食。
朝食後、ガスのかかる山々やブロッケンを撮影。
その後はガスも晴れ、前回展望がなかった中岳に向かう。
山頂の風景を撮影し、天狗が城へ。
下山中は少しずつガスが広がってきた。
前回同様、花を撮影しながらのんびりと下った。

2:25牧ノ戸→2:40沓掛展望台→3:25扇ガ鼻分岐→3:50久住分かれ→4:15~5:45久住山東端→6:05~8:25久住山(朝食)
→8:40御池→9:00~9:10中岳→9:25天狗が城→9:50久住分かれ→10:35扇ガ鼻分岐→11:25沓掛展望台→11:40牧ノ戸





8月16日に、HPのアクセス数が50万に達した。
2007年3月8日にカウンタを設置してから約10年5ヶ月。
開設した当初はほとんどアクセスがなかったことを思うとまさに隔世の感がある。
これまで本当に多くの方に訪問して頂いたことに感謝、感謝、また感謝。

カウンタ数が伸びたのを見て「よし、次も頑張ろう」と思い、
土日に山行できなかったのにもかかわらず月曜日にカウンタ数が伸びたのを見て申し訳なく思う日々。
九重連山に登り始めて14年目。我ながらこんなに長く登り続けるとは思わなかったが、
ここまで続けられたのは、多くの方がHPを訪問して下さったから。

拙いHPではありますが、今後ともよろしくお願いします。


カウンタ数50万を記念してというわけではないが、掲示板を設置した。
最近、同じ職場のゴマさんのblogを見るにつけ、コメント欄がうらやましくて仕方がない。
だが残念ながら私のHPにはコメント機能はない。
一応blogも開設しているのだが、更新することなく塩漬け状態だ。
そこで、掲示板を設置してみることにした。

トップページの「これまでの山行記録」の上にリンクを貼ってあります。
みなさんのコメントをお待ちしています。
なお、面倒くさければ画像もメールアドレスもURLも不要です(笑)。




さて、今回の山行は夏季休暇を取っての平日山行。
暑い日々が続いているので今回も朝駆け。
私のこれまでの朝駆けはほぼすべて天狗が城。
たまには違う山頂で夜明けを迎えるのもいいかもしれない。
そこで今回は初めて久住山の東端に向かうことにした。


2時すぎに牧ノ戸駐車場に到着して驚いた。
前回は下の駐車場がほぼ満車になるほどの台数だったのに、
今回はまさにガラガラ。10数台しかない。
前回と同じ2時半に入山したのだが、あまりの車の少なさに心細さを感じてしまった。


沓掛の岩場の直前で若いカップルを追い越した。
岩場で前方を見ると、かなり遠くに2つ、さらに遙か遠くに1つのライト。
心細さのあまり、追い越したカップルとつかず離れずの距離で歩こうかと思ったのだが、
残念ながらこのカップル、実にのんびり歩くようだ。
カップルの邪魔をしても悪いので、かなり遠くに見えた2つのライトに追いつこうと考えた。
ところがこの2つのライトになかなか近づけない。
ようやく追いついたのは扇ガ鼻分岐だった。2つのライトは男性2人のもの。
やれやれ、これで心細さから解放された。

やがて2つのライトは中岳へ。私は久住山の東端へ向かう。
山頂下に着くと強風が吹いていて寒い。
そこで、稲星山に向かう道をわずかに下った岩陰で風を避けながら夜明けを待つことにした。

三脚を立て、始まったばかりの黎明を撮影。
ところが、東の空には巨大な雲が横たわっている。
この雲がある限り、黎明も夜明けも望み薄だ。
だがここまで来たからには仕方がない。
撃沈覚悟で夜明けを待つことにした。



4:45、今日1枚目のショット。
右上に明けの明星・金星が見える。
中央に黒く見えているのは巨大な雲。
この雲はすぐには消えそうにない。
これでは黎明も夜明けも無理だろうなあ…
左に見える赤い点は天狗が城山頂にいる登山者の灯り。
その右下には中岳に向かう登山者の灯りも見える。



徐々に明るくなってくる。
左には天狗が城山頂にいる登山者のライト。
その右には中岳、さらにその右に大船山。
目をこらせば見えるはずである。



ずいぶん明るくなってきて山々がはっきり見えてきた。
だが東の雲は相変わらずどっしりと動かない。



稲星山方面(南側)を見ると、斜光が見える。
夜明けが近づいてきた。



それなのに、さらに雲がやってきた。
このどんよりとした空は、まさに私の心を表しているようだ(笑)。


この後、朝日が昇ってきたのだが、分厚い雲を通してようやく太陽だとわかる程度。
撮影したのだが、カメラでは捉えられないほど弱々しい朝日だった(泣)。



こんな時もあるさ、と慰めながら久住山をめざす。



ところが、山頂の手前まで来て振り返ると、ガスが朝日に染まっている!



思いがけない風景に驚きつつ、シャッターを切る。



ガスばかりか、ガスの向こうの中岳と天狗が城も染まっている。



撃沈だと思ったのにこの風景。
これは朝駆けにはまるのもわかる気がする。



すばらしい朝日のショーを堪能した。


さあ、改めて久住山頂に向かおう。
ところが山頂付近には強風が吹いている。
時折よろめきつつ山頂をめざす。



朝日を浴びた久住山頂に到着。
山頂には誰もいない。


強風をまともに受けながら風景を眺める。



扇ガ鼻に久住山の影が伸びている。



朝の斜光を浴びた星生山と扇ガ鼻を望む。



わずかなガスがやってきて、ささやかながらブロッケンが見えた。


ブロッケンを撮影できたことで安心した。朝食にしよう。
とにかくこの強風を避けなければ調理できそうにない。
そこで、南側(久住高原側)の岩陰に移動した。



今日は完全な新メニュー。
食パン(6枚切り2枚)、オリーブオイル、マヨネーズ、ケチャップ、
レタス、卵、ほうれんそうのポタージュスープ、焼豚。
私の食材にパンはかつて登場してこなかった。



さらに、新しい器具の登場。
ホットサンドメーカーである。
amazonで3月中旬に購入。
自宅で何度かホットサンドを作り、練習してきた(笑)。
職場ではゴマさんから「いつ山に持って行くんですか?」と急かされて(?)きたが、
ようやくの登場となった。ゴマさん、お待たせ!



まずはオリーブオイルをひいて目玉焼きをつくる。




2枚のパンにマヨネーズとケチャップを塗り・・・



レタスと焼豚を載せ、さらにその上に目玉焼きを載せる。



もう1枚のパンをかぶせ、あとはホットサンドメーカーで両面をじっくり焼けば・・・



こんがり熱々のホットサンドが完成!



切り口はこんな感じ。
ゴマさんと「やっぱり切り口を見せないとね」と言っていたのだが、
ゴマさん、こんな感じでどうでしょう?



ほぼ30分ほどかけてホットサンドを作っている間に、
どうやらガスがやってきたようだ。


おいしく食べた後はいつものコーヒータイム。
ガスが気になり、カメラを首にかけ、コーヒーを持って山頂に向かう。
すると、山頂はガスで真っ白で展望がない。
ガスが強風に流されていく。
しばらくコーヒーを飲みながらガスを眺める。



ガスが流れ、その間から天狗が城と中岳が見えた。
中岳の右奥にはかすかに大船山も見えているようだ。



刻々と変化するガスを眺めてはシャッターを切る。



ガスは星生山の方から次々にやってくる。



ブロッケンも撮影できた。
星生山がもっとはっきり見えていれば言うことないのだが…。


ガスはなかなか晴れそうにないので、その間に撤収しよう。
ところがこの判断が間違っていた。



撤収を終えて15分後、山頂に戻るとガスは完全に晴れてしまっていた。
もちろん晴れたのはうれしいのだが、晴れる寸前の風景を見たかったな。
もう少し強風とガスの中で粘るんだった。
まだまだ修行が足りない…。



それでもこんなによく晴れてくれたのだから、気持ちがいい。
前回はガスで展望がなかった中岳に向かうことにした。



御池より中岳山頂を望む。



私の好きなアングルで。



池のほとりの岩の上に立って撮影。
前回はガスの中、御池の輪郭さえおぼろげにしか見えなかったが、
今日はこの通り。私の影も、天狗が城も、星生山も見える。



誰もいない中岳山頂に到着。



大船山と平治岳を望む。
まだ早朝なので少し逆光ぎみだ。



ガスの流れる久住山方面の山々を振り返る。


いつもならここで食事を取ってのんびり過ごすのだが、今日は朝食を済ませたばかり。
そこで天狗が城に向かうことにした。



天狗が城山頂。
ここにも誰もいなかった。



御池と久住山を望む。



わずかにガスのかかる三俣山。



強風をまともに受けつつ星生山を撮影。
手前の斜面に白く見えるのはノリウツギの花である。


風景の撮影を終え、風の吹き抜ける山頂を下る。



久住分かれまで下ってきた。
正面には星生崎が見えているが、少しずつガスが広がってきたため、星生山はパスすることにした。



イタドリの咲く西千里浜を下っていく。



曇り空になってしまったが、むしろ暑くなくて幸いだ。


今日も花を撮影しながらのんびりと下っていく。



ワレモコウ



イヨフウロ



キリシマヒゴタイ
前回の山行記録には「ホクチアザミ」と記したが、訂正しておく。
ネットで調べてみると、葉の裏が真っ白なのがホクチアザミで、そうでないのがキリシマヒゴタイだそうだ。
葉の裏を見ると白くなく、これはキリシマヒゴタイである。
何より、「九重の四季」のKさんがそう記載しているから間違いない。



ホソバシュロソウ



ママコナ



ノギラン



沓掛の岩場まで下り、いつものように振り返る。
尾根道は見えるが、その向こうの山々はガスで見えなかった。



ヤクシマホツツジ



サイヨウシャジン



コオニユリ


気持ちの良い青空と多くの花に出会え、大満足で牧ノ戸へと下った。


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