天狗が城・中岳・星生山・扇ガ鼻【朝駆け】

2017年8月24日


天気がいいという予報に誘われ、夏季休暇を取っての平日山行。
予定通り2時半に牧ノ戸から入山。
わずかにガスがあるが、上空には星が見えている。
順調に歩いて天狗が城に2番目に到着。
三脚を立て、黎明を撮影。
東の空には低く雲がかかっているが、今日は朝日が望めそうだ。
徐々に明るくなる空を眺めながら夜明けを待つ。
やがて荘厳な夜明けを迎えた。

夜明けの撮影を終え、中岳に移動して朝食。
するとここで予想外の出会いが待っていた。
コーヒーを飲みながらいろんな話をして楽しい時間を過ごした。

久住分かれに下り、青空に惹かれて星生山を経由することにした。
ところが星生崎に上がったところでガスが押し寄せてきた。
西千里浜を見下ろす岩に移動しブロッケンを撮影。
その後はガスの中を淡々と星生山へ。
山頂でも展望はほとんどなく、すぐに下る。

扇ガ鼻分岐から扇ガ鼻へ。
山頂下でマツムシソウを撮影。
これで今日のねらいは無事ゲット。
あとは淡々と牧ノ戸へと下った。

2:30牧ノ戸→2:50沓掛展望台→3:35扇ガ鼻分岐→4:05久住分かれ→4:30~5:55天狗が城→6:20~8:10中岳(朝食)
→8:20御池→8:35久住分かれ→9:25~9:30星生山→10:00扇ガ鼻分岐→10:35~10:40扇ガ鼻→11:05扇ガ鼻分岐→11:45沓掛展望台→12:00牧ノ戸





今年の夏は「晴れ、午後は所により雨または雷雨」という天気予報ばかり。
ところが「晴れ」というすっきりとした予報に誘われ、
平日だが夏季休暇を取って山行することにした。
もちろん暑い中の山行なので、今回も朝駆けである。

予定通り2時半に牧ノ戸を出発。
車は少ないが、私を含め、いくつかのグループがほぼ同時刻に出発。
沓掛の岩場の手前で若い(たぶん)カップルを追い越した。
その後は2人の男性に追い越された。
マイペースで歩いているとゴマさんからメール。
前日「朝駆けしたいな~」と言っていたが、
出発が遅くなったので早朝登山に変更するのだそうだ。
ゴマさんも牧ノ戸入山なので、どこかで会えそうだな。

順調に歩き、天狗が城に2番目に到着。
先頭の方はすでに三脚を据え、撮影を始めている。
私もその横に三脚を立て、撮影を始める。



しばらく待つうちに黎明が始まった。

右に中岳が見える。
東の低い位置に雲があるが、今日は朝日が見られそうだ。
なお、左の明るく見えているのは金星(明けの明星)。
その右はこいぬ座のプロキオンだ。



少しずつ明るくなってくる。



三俣山はまだ漆黒の闇の中。
遠く由布岳のシルエットが見える。



山頂には私を含めて3人。



北西の空に曙色に染まった雲がたなびいている。




星生山を振り返ると裏焼けが美しく広がっていた。



夜明けが近い。



5:45、大船山頂のわずかに右から朝日が昇ってきた。




星生山のモルゲンロート。
その向こうには巨大な雲海が広がっている。



朝日射す久住山。



三俣山にも朝日が届いた。
今日は空気の透明度がいい。由布岳がくっきり見えている。


さわやかな朝の風景を撮影して満足。
そこで、撮影を切り上げて中岳に移動することにした。



朝日を浴びた天狗が城を振り仰ぐ。



中岳に向かう。



中岳に到着。
逆光の中、大船山を望む。



三俣山を望む。
遠くに由布岳が見える。



稲星山。
祖母傾山系もくっきりだ。



久住山方面を望む。
中岳の影が大きく伸びている。
青空が広がるこの風景、もう何も言うことはない。



雲海に浮かぶ阿蘇五岳を拡大して捉えた。


早朝の風景を撮影した後は朝食だ。



今日の食材。
前回に続いてホットサンド。


ホットサンドを作っているとき、2人の若い女性が到着。
ところがそのうちの1人が私を見て「あ」と声をあげた。
そして私の名前を呼ぶではないか!
見ると4年ぶりか5年ぶりの懐かしい顔。「しほりん」さんだ。
まさかこんなところで、と思い、すぐには言葉が出ない。
心を落ち着かせようと、とりあえずホットサンド作りを継続。



ツナマヨのホットサンドの完成。



ホットサンドは早朝の風景に似合う気がする。


食べているとゴマさんご夫婦が到着しご挨拶。
お二人も風を避けて朝食だそうだ。


食後のコーヒーを飲みながら、改めてしほりんと話す。
今日は急に山行を思い立ち、友達を誘ったところ、
山は今日が初めてという友達が寝ずについてきてくれたそうだ。
以前の懐かしい話やら、互いの近況報告やら。
実に楽しい時間を過ごした。



話をしている間に気になったのがこのジェット機。
何度も山の上を通過しうるさい。
一体何だったのだろう?


楽しい時間は過ぎるのが速い。
気がつけば山頂到着後、1時間半をとうに過ぎている。
別に急ぐこともないのだが、そろそろ腰を上げよう。
しほりん、いつかまた山で会おうな。
そのときはNさんと一緒だといいな。



いつものポイントとは違う場所から御池を見下ろす。



池のほとりの岩の上より。



いつものアングルなのだが、先ほどのジェット機の飛行機雲がアクセントになった。



久住分かれへと下る途中、ススキ越しに星生山を望む。
まだまだ暑い日々だが、山には秋が着実に近づいてきている。



久住分かれまで下り、三俣山を望む。



ススキ越しに久住山を見上げる。



久住山避難小屋を見下ろす場所で思案する。
ここから左に下れば西千里浜を通って下ることになる。
右に向かえば星生崎から星生山に向かう。
さてどちらを選ぶべきか。

だがこの青空だ。
やはり星生山に向かおう。



小槍越しに大槍(久住山)を望む。
阿蘇五岳は雲海にのまれてしまった。



ところが、星生崎に上がるとガスがやってきているではないか!


あれあれ…と思ったが、この状況だとブロッケンが見られるかもしれない。
そこで西千里浜を見下ろす岩場に移動することにした。



岩場に移動すると、白い虹が現れた。
これはブロッケンの一部に違いない。
さらにこの写真に見えている岩の上に移動する。



流れていくガスをながめているうち、小さいながらもブロッケンが現れた。
これで星生山が見えればなあ…。



私の思いが通じたのか、一瞬ガスが晴れ、星生山が姿を見せた。
中央下にはブロッケンも見えている!



ブロッケンと星生山のコラボを撮影して満足した。
ガスのからむ尾根道を星生山へと向かう。



次々にやってくるガスの中、山頂をめざす。



山頂に到着したが、展望はない。



岩に腰を下ろして待っていると、わずかにガスが晴れた。



再び押し寄せてきたガスの中を下っていく。



ママコナとツクシゼリ



ガスに煙る池塘を見下ろす。



扇ガ鼻分岐に下り岩に腰掛けていると、
ゴマさんご夫婦が下ってきた。
このまま下るというご夫婦を見送り、私は扇ガ鼻に向かう。



あちらこちらに咲いていたイヨフウロ。




ワレモコウ



今日、どうしても見たかったマツムシソウ。



もう秋がすぐそこまで近づいてきているんだな。



山頂に到着したものの、やはり展望はない。
晴れていればこのアングル、久住山から星生山までが見渡せるのだが…。


このガスでは仕方がない。
休憩もそこそこに下ることにする。



アキノキリンソウが咲き始めていた。



下っていくうち、賑やかな声が聞こえてくる。
見下ろすと団体さんが休憩中だった。



扇ガ鼻分岐に下ると、先ほどの団体さんは出発していた。
ガスが晴れ星生山が見えてきた。
団体さんのためにもこのまま晴れるといいなあ。


いつものように淡々と下っていく。



沓掛の第1展望台にて。
コオニユリとススキ越しに沓掛山を振り返り、牧ノ戸へと下った。


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