三俣山

2017年8月31日


今回もまた平日山行。久しぶりに満を持しての三俣山に向かう。
長者原からすがもり越→三俣山→坊がつる→雨が池→長者原と周回することにした。

5時半に入山。薄明るくなったコンクリート道を歩く。
途中朝露をしのぐために雨合羽のズボンを着用し、順調にすがもり越に到着した。
ところがさっきまで青空だったのに、急に雲がやってきて、あっという間に西峰がガスってしまった。
しばらく待って思案する。あきらめて坊がつるに下ろうかと迷っているとき、男性が到着。
その男性の一言に背中を押され、晴れることを期待して登ることにした。

登りながら振り返ると、多少雲がかかっているものの、久住山方面の山々が見える。
西峰と本峰を経て南峰へ。ガスに覆われることもなく、爽やかな風を感じながら歩く。
南峰のいつものテラスに到着し、昼食。
ゆっくりと過ごした後は、急な下りを坊がつるへと慎重に下る。

坊がつるに下るとすっきりと青空が広がっている。
野営場の木陰に腰を下ろして休憩。実に気持ちがいい。
青空をバックにススキ越しの大船山を撮影し、雨が池へ向かう。
雨が池ではねらいのマツムシソウを撮影。
ここからは淡々と長者原へと下っていく。
タデ原に到着し花散策。

青空の下、思いっきり三俣山を堪能できて大満足の山行となった。

5:30長者原→7:00~8:00すがもり越→8:25~8:35三俣山西峰→9:10~9:20本峰→9:40~11:00南峰(昼食)
→12:00~13:10坊がつる→13:55~14:15雨が池→15:05~15:40タデ原花散策→15:45長者原





この夏は記録に残るほどの酷暑の夏だったため、ここ3回は続けて朝駆け。
そろそろ通常の山行スタイルに戻したいな…と考えていると、どうやら少し涼しくなるらしい。
天気予報によると、小笠原諸島付近に停滞している台風15号の影響で、
週末は大陸の高気圧から爽やかな北西の風が吹いてくるという。
ところが2日(土)は休日出勤、3日(日)は地域の清掃活動日で山行できない。
そこで、平日の31日(木)に有給休暇を取って山行することにした。

向かうのは久しぶりの三俣山。記録を見ると、5月27日以来。実に3ヶ月ぶりである。



早朝5時半。長者原で平治号に挨拶して入山。
上空にはすっきりと晴れた空が広がっている。
今日は長者原からすがもり越→三俣山→坊がつる→雨が池→長者原と周回するつもり。



まだ薄暗いコンクリート道を歩いていく。
この夏は早朝のジョギングに励んできた。
そのおかげか、体が軽く感じられる。



硫黄山道路をショートカットする登山道を歩いていくと、クマザサが生い茂っている。



その葉はこの通り朝露がびっしり。
そのまま進めばびしょびしょに濡れてしまう。
そこで雨合羽のズボンを装着。



硫黄山道路に合流し、ススキ越しに黒岩山・泉水山を振り返る。



三俣山を左に見ながら歩いていく。
この景色、久しぶりだ。
なんだか自分のホームグラウンドに戻ってきたような感覚。



誰もいないすがもり越に到着。



ところが、すがもり越に到着してまもなく、ガスが押し寄せてきた。
初めは「ガスのかかる西峰もいいなあ」とお気楽に考えていたのだが…。



ガスはみるみるうちに西峰を覆い尽くしてしまった。
これでは山頂に向かう気にならない。
通常、こんな風にガスってしまうと数時間は晴れないはず。
さて、困ったぞ…。


実は今日は三俣山100回目となる記念登山。
その記念すべき日に登ってきたのに、「ガスで展望は全くなかった」では残念すぎる。
これは三俣山はあきらめて坊がつるに下った方がいいかもしれないな。
そうすれば三俣山100回登山は次回にお預けということになる。
リンドウの咲く時に区切りよく100回を迎えるのもいいかな…。
などと考えつつも、「もしかすると晴れるかも」という思いで思案する。


思案中にゴマさんからメールが届いた。
ご夫婦で由布岳に朝駆けしたのだそうだ。
山頂に着くとガスだったそうだが、なんとか朝日は見えたらしい。
それでもガスなので今から下ると言う。
私も「こちらもガスです。坊がつるに下ろうかな」とメールした。



すがもり越でガスの西峰を見上げたことは何度もある。
晴れる気配などないことがほとんどだ。
だが今日は雲が流れ、時折青空が覗く。
でもしばらくすると再びガス。


そんな時、単独男性が到着。
私が「ガスってしまいましたね」と声をかけると、男性は「大丈夫でしょう」と軽く答えた。
男性は星生山経由で扇ガ鼻に行くと言い残してすぐに出発した。
この男性の「大丈夫でしょう」の一言に背中を押され、西峰に取り付くことにした。



登りながら足を止めて振り返ると、青空が広がってきている。
先ほどの男性に感謝しなければ。




誰もいない西峰山頂に到着。



山頂の草むらではリンドウがつぼみを膨らませていた。
来週末くらいには咲き始めそうだ。



また曇ってしまったが、ここまで来たからには南峰まで行こう。


登路脇に咲く花を撮影しながら歩いていく。



アキノキリンソウ



シモツケ



フクオウソウ



ママコナ



本峰に到着したが、ここにも誰もいない。



北峰と大鍋を見下ろす。
雲が北側からやってきて次々に通り過ぎていく。



ススキ越しに久住山方面の山々を望む。



続いて南峰に向かう。


南峰に向かう鞍部にリンドウが咲いてないかな…と期待したが、残念ながら咲いていなかった。



南峰に到着。



すっきりと晴れた久住山方面を望む。
こんなに気持ちよく晴れるとは思わなかった。
すがもり越であきらめないで良かったなあ…。


すぐにいつものテラスに向かう。



当然ながら誰もいないテラスに到着。
まずはススキ越しに大船山を望む。



爽やかな風が吹き、まさに秋を感じる。


今日は久しぶりにこのテラスで昼食。



まずは食材。
牛肉、牛ホルモン、ニラ、タマネギ。
牛肉とホルモンは、以前テント泊用に購入したものを冷凍しておいたもの。
この夏もテント泊はできなかった…。



豪勢な焼肉丼の完成。
デザートの梨は当然丸かじり。



秋を感じながらの食事はおいしかった。


食後は風景を眺めながらゆっくりコーヒーを味わう。
このひとときがたまらない。


いつものように1時間以上経った。
そろそろ坊がつるに下ることにしよう。


南峰から坊がつるへのルートは急な下り。
「慎重に、慎重に」と言い聞かせながら集中して下る。
以前このルートで肩を痛めたことがあるからなおさら慎重になる。



ちょうど1時間で坊がつるに下ってきた。



コオニユリとススキ越しに大船山と平治岳を望む。



木道に咲いていたネジバナ。


木道にはシラヒゲソウも咲いていたが、残念ながらちょっと遅かったようだ。



オタカラコウ越しに三俣山を望む。



野営場にはテントが数張り。
この爽やかな空気の中でのテント泊は気持ちいいだろうなあ…。



木陰に腰を下ろし、今日2回目のコーヒータイム。


本当はのんびりしたいのだが、すがもり越でガス待ちをした1時間がたたり、そんなにゆっくりしていられなくなってきた。
早々に腰を上げる。



ワレモコウ



ムカゴニンジン



ゲンノショウコ



爽やかな秋風を受けてススキが揺れる。


さて、雨が池に向かおう。



雨が池が近づいてきた。
大船山と坊がつるを振り返る。



雨が池に到着。
木道越しに三俣山を見上げる。



雨が池には予想通りマツムシソウが咲いていた。




三俣山を仰ぎ見る。


よし、これで今日の目的は達した。
長者原へ下ろう。



木漏れ日の射す中を下っていく。


タデ原に下り、花散策。



サワヒヨドリ



ミズトンボ



サワギキョウ



シラヒゲソウ



ヒゴタイ



ヒゴタイとススキ越しに三俣山を振り返る。


100回目の三俣山。
青空にも恵まれ、この秋最初の秋風を楽しんだ充実した山行となった。


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