天狗が城・中岳

2017年9月18日


台風18号のために大荒れの天気だった日曜日。
その翌日は台風一過で晴れの予報。
晴れの予報で山行しないと後悔するのは経験済みなので、山行決定。

牧ノ戸を6時半に出発。多くの枝や葉が落ちているコンクリート道を登る。
展望台に上がるとガスだが、そのうち晴れることを期待して歩く。
久住山避難小屋前で小休憩。わずかの間ガスが晴れ久住山が見えた。
晴れそうな気配を感じながら天狗が城へ。
山頂に着いてしばらく待っているとわずかに晴れて久住山が見えた。
中岳でもガス。昼食を食べながら待つことにする。
昼食を食べ終わりコーヒーを飲んでいると、ようやく大船山の山頂が覗いた。
御池を経由し、花を撮影しながら下る。

牧ノ戸に到着後はタデ原で花散策を楽しんだ。

6:25牧ノ戸→6:45沓掛展望台→7:40扇ガ鼻分岐→8:20久住山避難小屋前→8:55~9:10天狗が城
→9:25~10:35中岳(昼食)→10:45御池→11:25久住山避難小屋前→12:00扇ガ鼻分岐→12:40沓掛展望台→12:50牧ノ戸





17日(日)に台風18号が九州地方を通過した。
私の住む佐伯市では、1時間雨量が100ミリを越える大雨となり、
各地で道路が冠水し、(後でわかったことだが)床上浸水したところもあった。
幸い我が家は少し高い位置にあるため、窓から降る雨を見たり、
ケーブルテレビで川の状況を確認したりして過ごした。
夕方になりようやく雨もやんだ頃、天気予報をチェックしてみた。
すると、翌日(18日)は晴れの予報。いわゆる台風一過だ。
今まで「晴れたのに山行しなかった」ことで後悔したことが何度もある。
研修旅行を終えたばかりで翌週の仕事の段取りもできていないことは心配だが、
そんなことはなんとかなるはずだ(笑)。
というわけで、山行することにした。

だが困ったころが1つ。
大雨のせいで外出できなかったため、食材を買えなかった。
そこで、家にある食材で昼食の準備をして就寝した。


翌朝自宅を出発すると、道路に泥が堆積している。
昨日の台風の凄さを感じながら慎重に運転した。
無事に牧ノ戸駐車場に到着。
装備を調え6時半に入山した。


登山口のすぐ近くに行ったとき、男性が私に声をかけてくれた。
見ると「ようこそ九重連山へ」のN氏だ。

私にとってN氏はあこがれの方。
九重連山に登り始めた時、最も参考にしたのが「ようこそ九重連山へ」の「四季」のページだった。
そのページは九重連山の四季の変化を写真とコメントで紹介してくれていた。
超初心者の私にとって、今の季節にどんな風景や花が待っているのかを知ることができる貴重な情報だった。
「いつかこんなホームページを作りたい」というのが私のモチベーションになった。
そんなN氏が今、私に声を掛けてくれている。
N氏にあこがれて、ここまで歩いて来たんだ…。



第1展望台に上がり沓掛山を見上げる。
周囲には深いガス。でも今日は晴れの予報なので、そのうち晴れるはずだ。



沓掛の岩場でガスで霞む尾根道を俯瞰する。
写真のほぼ中央に写っている登山者は私を追い越したN氏である。



岩場を下ると、登路には一面に落ち葉が散っていた。
昨日は強風が吹き荒れたに違いない。


ガスの中、淡々と歩いていく。



ガスの中、花が咲いていると思わずカメラを向ける。
あちこちに咲いていたアキノキリンソウ。



ガスは深く、前を歩く人も霞んでしまう。



扇ガ鼻分岐にて。
当然、星生山はガスで見えない。



西千里浜を歩いていくと、小川が出現していた。
十数年くじゅうを歩いているが、こんなことは初めてだ。



西千里浜を歩いていくうち、前方が明るくなってきた。
晴れていれば見えるはずの久住山はまだ見えないが、そのうち晴れるに違いない。


星生崎下の岩場を歩いているときのこと。
前方からN氏が下ってきた。
「もう下山ですか?」と私。
N氏は「敬老会の集まりがあって…」とのこと。
忙しい日々を過ごしている中、寸暇を惜しんで山行しているんだ…。


その直後、私の後に登ってきた女性に声を掛けられた。
赤毛日記」のなおさんだ。今日は単独登山らしい。



久住山避難小屋前の広場に到着。
前を歩いているのはなおさんだ。


広場の岩に腰を下ろし小休憩。
ガスかかる久住山を見上げながら行動食を食べる。



休憩していると、わずかにガスが晴れ、久住山が姿を現した。


再びガスに覆われた久住山を横目に、御池方面へ向かう。



久住分かれより三俣山方面を望む。
ガスで三俣山は見えないが、上空にはわずかに青空が見える。



星生崎のガスが晴れていく。



天狗が城をめざして歩いていく。
青空が広がってきた。いいぞいいぞ!



登っているときに見上げた山頂には青空が広がっていたのに、
頑張って到着したときにはガスで真っ白だった。
しかたがない、ガスが晴れるのを待とう。



待つこと15分、ようやくガスが薄れ、御池と久住山が見えてきた。


よし、中岳に向かおう。



中岳に到着したときもやはりガス。
昼食を作りながら待つことにする。



今日は自宅にあった食材だけでそろえて持ってきた。



ニラたっぷりのラーメンが完成。
ちょっと火を通しただけのニラがシャキシャキしておいしかった。
ところが、この写真を撮るときに「何か足りない気がするな…」と感じたのだが、
少し考えてようやく気づいた。
コンビニで購入したおにぎりを車内に忘れてきてしまった!
今頃は助手席に鎮座しているに違いない…。



まさにこの写真を撮ろうとカメラを構えた瞬間、
なおさんが山頂に到着。
なおさんは空池のほとりでブロッケンをねらっていたそうだ。



食べながら風景を眺めていると、時折ガスが薄れ展望が開ける。
だが雲が多く、大船山の山頂はなかなか見えない。



食後のコーヒータイム。
カップを新調した。
今まではチタン製の単純なカップだったのだが、
今度のは二重構造になっている。
そのおかげで冷めにくい上に、飲むときに熱くないのがいい。



コーヒーを飲みながらもガスが徐々に晴れていく風景が気になる。
久住山方面が見えてきた。



稲星山


やがて、なおさんは「稲星山に行く」と言って山頂から下っていった。



さらに待っていると、ようやく大船山の山頂が覗いた。


今日はこれでよしとしよう。
下山することにする。



御池にて。



台風の雨でまた水位が上がったようだ。



久住分かれにて三俣山を望む。



ススキ越しに久住山を見上げる。


星生山に向かおうかとも思ったのだが、どうもスッキリとは晴れそうにないのでやめておいた。



登路脇にリンドウが咲いていないかな…と探しながら下っていく。
だが日差しが弱いためか、1輪も見つけられなかった。



フクオウソウ



ネットで調べると、ホクチアザミとキリシマヒゴタイの違いは葉の裏にあるらしい。
左は葉の裏に毛が密生していて白いのでホクチアザミ。
右は葉の裏に毛がないのでキリシマヒゴタイ。
花だけでは見分けるのは難しい。



ヤマラッキョウはまだつぼみ。



ススキの穂が伸びた中を下っていく。



沓掛の第1展望台まで下り、三俣山と遠く由布岳を撮影した。


牧ノ戸に下山後、長者原に移動しタデ原で花散策。



タムラソウ



シラヒゲソウ



ツクシフウロ



ねらいのアケボノソウに出会えて満足した。


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