中岳

2017年12月17日


強い寒気が訪れ、ライブカメラで雪が積もっているのを確認。
待望の雪景色を見るべく山行決定。

途中チェーンを巻くのに手間取ったが、6時半に牧ノ戸に到着。
気温は-11℃。アイゼンを付けて出発。
新雪を踏みながら登っていく。周囲には雪景色が広がる。
順調に歩き、久住山批難小屋に到着。小休憩の後、御池に向けて出発。
御池の氷の上を歩き、池の小屋で昼食。
のんびり昼食を食べていると時折ガスが晴れ、中岳や御池が見える。
コーヒーを飲み干して腰を上げ、中岳に向かう。
中岳山頂でしばらく待っているとガスが薄れ、天狗が城や御池が見えた。
御池を経由して久住分かれに下るとようやく青空が広がってきた。
雪景色を見ながら牧ノ戸へと下った。

ところがこの後、帰宅するまでが大変だった。

7:05牧ノ戸→7:30沓掛展望台→8:25扇ガ鼻分岐→9:00~9:10久住山避難小屋→9:35御池→9:45~11:30池の小屋(昼食)
→11:50~12:20中岳→12:40御池→13:05久住分かれ→13:45扇ガ鼻分岐→14:35沓掛展望台→14:45牧ノ戸





今週もまたゴマさんと週末の天気について相談。
雪が降らないかな~という思いは2人に共通している。
できれば青空の雪山であれば最高なのだが、それは欲張りというもの。
だがそんな私たちの思いが通じたのか通じたのか、土曜日に雪が降った。

前日の土曜日はいつもの休日出勤。合間に牧ノ戸ライブカメラで雪が積もっていることを確認して山行決定。

深夜に起床して花公園近くのライブカメラを見ると、路面に雪が積もっているのが確認できた。
そこで安全を考えて竹田ドライブインでチェーンを巻くことにした。
ところが半月ほど前に購入した新品のチェーンの留め具が届かない。何度やってもだめ。
結局新品のチェーンをあきらめ、今まで使っていたチェーンを巻くはめになった。
この間、30分もロスしてしまったが、それでも6時半に牧ノ戸に到着。
気温は-11℃。上空には青空が見えるが、山頂方面はガスのようだ。
アイゼンを付けて出発。新雪を踏みながら登っていく。



今日は降ったばかりの新雪。
私の前に入山した数人の足跡しか残っていない。
その足跡のついていないところを選んで歩く。
雪の感触がうれしい。



雪のトンネルをくぐる。



沓掛の岩場より木々に積もった雪越しに尾根道を望む。
山頂方面はやはりガスだ。
これが晴れることを期待しよう。



風が岩の周りの雪を飛ばしてしまってできたくぼみ。
これ、何ていうんだっけ?
ネットで調べてもわからなかった…



こんな雪の中を歩けるなんて、私の住む佐伯市ではあり得ないことだ。



扇ガ鼻分岐を通過。
やはりというか当然というべきか、まだガスは晴れず星生山は見えない。



アセビの花芽が雪で凍えている。



西千里浜を歩いていると、前方が明るくなってきた。
わずかにガスが薄れたようだ。
だがすぐにもとの深いガスにもどってしまった。



星生崎を見上げる。
ほんのわずか青空が見えた。



久住山避難小屋を見下ろしていると、ガスが再び薄れ、久住山が見えてきた。
だがそれもわずかな時間だ。


久住山避難小屋に入り、一息つく。
中では単独男性が食事中。
時刻はちょうど9時。朝食だろうか、それとも昼食だろうか。


小屋を出てガスの中、御池をめざす。



ガスが晴れれば左に天狗が城が見えるのに…と思いながら歩いていく。



両側の霧氷を眺めながら雪を踏む。



空池の縁まで来た時、思いがけずガスが薄れて天狗が城が見えた。



御池に到着。
今日も凍結した氷の上を歩く。



池の畔の岩にはびっしりと岩氷がついている。
私はなぜかこんな厳冬期の風景に惹かれる。



大岩を下から見上げる。迫力があるなあ。



見慣れた岩の向こうに今日は池の小屋が見える。


池の小屋に転がり込むと、数名の先客がいた。
挨拶して腰を下ろし、大休憩。
晴れるまでにはまだ時間がかかるだろう。



まずはのんびりと昼食づくり。
白菜・白ネギ・人参・椎茸、4種のつみれ、揚げ。



具だくさんのうどんが完成。
風がないので快適に思いがちな小屋の中だが、気温は確実に氷点下。
そんな寒い中で食べる熱々のうどんは最高だ。



うどんを食べ終え、次はデザート。
今日は初メニュー。焼牡蠣ならぬ焼柿だ。
温かいデザートがないかとネットで調べて見つけた。
作り方は超簡単。ただ焼くだけ(笑)。



弱火でじっくりと焼き、奥の柿のようにぶくぶくしてきたら食べ頃。
熱々の柿、なかなかいける!

どんや柿を食べながらも外の様子が気になる。
なんどか外に出てみたら、ガスが時折晴れる瞬間が(短いながらも)ある。



これはそんなガスがわずかの間晴れたときのショット。
中岳の上空に青空が広がった。



天狗が城と御池、そして青空のコラボがたまらない。


私が柿を食べ終える頃、みなさんが次々に小屋を出て行った。
みなさんガスが晴れるのを待ちきれないのだろう。

私はと言えば、まだコーヒーが残っている(笑)。
お湯を沸かしコーヒーを入れ、のんびりと味わう。


さて、そろそろ腰を上げよう。



ガスの中、中岳をめざす。



山頂をめざし、凍てついた登路を登っていく。
中岳のこの風景を見ると、「冬の九重連山に来たんだなあ」と実感する。



山頂に到着したとき、周囲はガスに覆われていた。



山頂にはガスが晴れるのを待っている2人組の男性がいた。
私もその横に立ってカメラを構える。
ガスは一向に晴れる気配がない。
そのうち2人組は池の小屋へと下っていった。



時折上空に青空が広がるのだが、展望は開けない。



山頂到着後、20分ほど経ったとき、ようやくガスが薄れ、天狗が城と御池が見えた。
久住山や星生山は見えないが、今日はこれでよしとしよう。



御池のほとりに下ってきた。
ここでもガスが晴れるのを待つこと数分。



御池越しに天狗が城を望む。
日が射して雪と霧氷が純白に輝いた。



そう言えばこの冬、氷の上の石を見かけない。
きれいな自然のままの風景を見られるのはうれしいことだ。


徐々にガスが晴れるまでの間隔が短くなっているような気がする。
だがそろそろ下山しなければ。



久住分かれまで下ったとき、ガスが一気に晴れ、周囲が見晴らせるようになった。
青空をバックに久住山を見上げる。



三俣山も見えてきた。


星生山を経由して下ろうかとも考えたのだが、星生山にはまだガスがかかっている。
時間も下がっているし、今日のところはあきらめた。
冬はまだ始まったばかり。また今度チャンスがあるだろう。



星生山を右に見ながら西千里浜を下っていく。



扇ガ鼻分岐まで下って振り返ると、日が射して純白に輝く星生山が実に美しかった。



霧氷越しに星生山を望む。



星生西壁も美しい。



雪で凍えるアセビ越しに沓掛山を望む。



沓掛の岩場より尾根道を振り返る。



霧氷越しに涌蓋山を望み、牧ノ戸へと下った。
左下には牧ノ戸駐車場が見える。
左から7台目に私の愛車も見えた。


下山して雪道を瀬の本へと車を走らせる。
ところが事故があったらしく、渋滞になってしまっていた。
20分ほど待ったが動く気配はない。
そこでUターンして男池経由で帰宅することにした。
雪の季節は山行時も慎重な行動が求められるのはもちろんだが、
行き帰りの車の運転も慎重でありたい。


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