坊がつる

2018年1月28日


前日の土曜日はすばらしい天気だったが、残念ながら山行を見送った。
明けて日曜日はあいにく雪の予報。そこでお手軽に吉部から法華院山荘までのピストンにした。

登り初めから周囲には雪。今週も日本列島に大雪が降り、九重連山にも降り積もったようだ。
雪を踏みしめながら、杉林の急登をやっとのことでクリアした。
ここからは緩やかな登りをマイペースで歩いていく。
やがて暮雨の滝に到着。雪景色の中のかなり凍結した滝を撮影。
坊がつるの北端に到着すると、山々には予想通りガスがかかっている。
雪景色を眺めながら野営場へ。誰もいない管理休憩舎で小休憩し、法華院山荘に向かう。
山荘の談話室に入り、昼食。デザートを食べ、コーヒーを飲む。
法華院山荘から下っていくと3人組が見えた。ゴマさんご夫婦とKさんだ。立ち止まって会話。
下山は大船林道を下る。至る所に動物の足跡があって楽しかった。

7:05吉部→8:20~8:40暮雨の滝→9:20大船林道合流→9:55~10:10坊がつる野営場→10:25~11:35法華院山荘→12:00大船林道分岐→13:05吉部





九重連山にまたも待望の雪が降った。
職場でもゴマさんとその話題がのぼる。だが、どうも日程がよくない。
土曜日は晴れそうなのだが、日曜日は雪模様。
私は金曜日の夜、職場のチームの飲み会が入っている。
職場全体の飲み会であればビール少々で我慢することもできる。
だが同じチームとなれば、いい気分で思い切り飲みたいというのが人情というもの。
そうなると翌日の山行は不可能。もちろん、酒気帯び(飲酒)運転となるためである。
なお、ゴマさんはというと、土曜日にまじめな会に出席しなければならないというお堅い理由。
あんな楽しい4コマ漫画を描く方ではあるが(失礼)、ご本人は至ってまじめで責任感あふれる方である。


というわけで日曜日の山行となった。
天気予報では午前中は雪。
となると牧ノ戸から御池までのピストンが第1候補だ。
だが、この冬何度もそのルートを歩いてきた。そろそろ違うルートを歩きたい。
そこで、吉部から坊がつるまでの超お手軽ルートを歩くことにした。
ねらいは(完全にはほど遠いかもしれないが)凍結しているであろう暮雨の滝である。


くじゅう花公園あたりから雪道となりチェーンを巻いた。
慎重に運転し、無事吉部駐車場に到着。
のんびりと装備を調え、いつもより遅い7時に吉部から入山。
今日は超お手軽な山行なのでこの時間でも十分だ。



まずはこの杉林の急登を登る。
雪があるためか、それとも普段のトレーニング不足か(たぶん後者だろう)、ずいぶんきつく感じた。



急登をクリアしてしまえば、あとは高低差のあまりない楽なルート。
周囲の雪を眺めながら歩いていく。



今日は時間に余裕があるため、暮雨の滝に降りてみる。
というより、ここが今日のねらいだ。



雪の積もった急坂を慎重に下っていく。



下っていくうち滝が見えてきた。



このために持ってきた三脚にカメラを据えて雪景色の中の暮雨の滝を撮影。
今日は数日前より暖かいため凍結していないのではと心配していたが、想像以上に凍結していた。



拡大して撮影。
巨大な氷柱はすごい迫力だ。

撮影を終えた後も、しばらく立ったままこの絶景を眺めた。


さて、そろそろ行こうか。
ルートにもどり、坊がつるをめざす。



私は今日の先頭を歩いている。
そんな私の前に歩いたのはだあ~れだ。



登路を横切った足跡もある。
これはたぶんキジだろう。



やがて坊がつるの北端に到着。
ガスかかる三俣山を見上げる。



平治岳(左)は見えているが、大船山はガスの中だ。



坊がつるへ伸びる雪道を歩いていく。



坊がつるの湿原が見えてきた。



湿原の中を歩いていく。
大船山は未だガスの中。



野営場に到着。
この寒さの中、テントが2張り。すごいなあ…



管理休憩舎に立ち寄ってみる。



入ってすぐの土間の部分。



板間の部分はこんな感じ。
久住山避難小屋や池の小屋と比べると段違いにきれいだし、広い。
2つの小屋もこんな風に改装してもらえないだろうか。(無理かな?)



水場も冬景色だ。
よく見ると流しに積もった雪の上にキジらしい足跡がある。
この寒さの中、水を飲みに来たのだろうか?



木道より久住山方面を望む。



法華院山荘に到着。



談話室に入って休憩。
私は窓際の特等席に腰を下ろした。
私のすぐ後に男女3人組が入室。


談話室は暖房こそ入っていないものの、風もなく暖かで最高だ。
今日はここで昼食。



今日の食材。
白菜・白ネギ・椎茸・シメジ、豚肉。



ピリッと辛いカレーうどんが完成。



窓際に座っているので、外の風景を眺めながら食べる。
残念ながら大船山はガスの中。



続いてデザート。
私がよく利用するMAX VALUでこんな商品を見つけた。



これを網焼きする。
熱々ほくほくの焼き芋をおいしく味わった。


最後にコーヒーを飲む。



コーヒーを飲んでいるうち上空に青空が覗いたものの、スッキリ晴れることにはならなかった。


談話室で1時間以上のんびりと過ごした。
3組目のグループが到着したのを潮に腰を上げることにした。



法華院山荘を出て橋の上に来たとき、見覚えのある姿が見えた。
ゴマさんご夫婦とKさんだ。
道で立ち止まり「お疲れさま」と会話する。
Kさんは初めての雪山散歩をとても楽しんでいるようだ。


3人と分かれ、下山する。



ベンチに昨日作ったのだろう、小さな雪だるまが残っている。
大船山に向かって「バンザ~イ!」
昨日はすばらしい天気だっただろう。その気持ち、わかるなあ。



同じ道を歩いても面白くないので、大船林道を下る。



こちらは人の足跡がほとんど見られない。
車の轍で足跡が消えたのかもしれないが、
もしかすると利用する人が少ないのかもしれない。



人の足跡が少ない代わりに、動物の足跡がいくつもある。
これは小さな動物。今日通ったのだろう、指の跡まで見える。



これは細長くて深い。
たぶん鹿の足跡だろう。



これは同じく鹿のもののようだが、なんだか慌てているような…。


多くの足跡を眺めながら下っていく。
雪のないときには気づかなかったが、九重連山は自然豊かな山域なんだと実感した。



大船林道と分かれ、吉部へと登山道を下る。



木々に積もった雪が融け始める中、淡々と吉部に下る。



今日は転ぶこともなく無事に下山してきた。
鳴子川にかかる橋の上でモノクロの風景を振り返り、駐車場にもどった。


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