三俣山

2018年3月10日


休日出勤のため2週間ぶりの山行。
その間暖かい日が続き、九重連山の雪もほぼ融けたと思われる。
ところが金曜日に雪が降った。これが雪山に登る最後のチャンスかもしれない。
そこで三俣山に登ることにした。

6時に大曲を先頭で出発。トレースのない新雪を踏んで歩いていく。
上空には雲一つない青空が広がっている。
すがもり越で小休憩。ご夫婦と単独登山の男性と会話を交わし、西峰に取り付く。
西峰で風景を眺め、本峰へ。さらに南峰に向かう。
いつものテラスで昼食。やがてゴマさんたちが到着した。
山頂でのんびりと過ごした後、Ⅳ峰を経由して下る。
雪が融けて小さなせせらぎになる中、すがもり越へ。

大曲に下山後、某所へと花散策に向かった。


6:05大曲→7:25~7:45すがもり越→8:15~8:25三俣山西峰→9:00~9:20本峰
→9:45~12:50南峰(昼食)→13:15~13:20Ⅳ峰→14:20~14:40すがもり越→15:35大曲
→某所で花散策





先週の土曜日は職場全体の出勤日。大切な行事が行われた。
私は設営担当と放送担当を兼任。前日準備と当日の放送に集中し、
無事に何事もなく行事を終えることができた。
日曜日はいつもの土曜日の休日出勤がスライド。
珍しくT先輩から「頼む」と言われては「わかりました」と言うのが当然だ。


ようやく春が近づいてきたのか暖かい日が続き、九重連山の雪もほぼ融けたと思われる。
ゴマさんと「雪は融けたでしょうねえ…」と寂しく会話する日々。
ところが金曜日にネットを見ると牧ノ戸駐車場に雪が積もっている!これはぜひとも山行したい。
T先輩にお願いすると快くOKがでた。
そこで、名残の雪を楽しむべく、大曲から三俣山に向かうことにした。


5時半に先頭で大曲に到着し、装備を調えて6時に入山。
先頭なのでトレースのない新雪を歩いていく。



実は正確を期すならば、先行者のトレースがある。
と言っても人ではない。
ウサギかと思うが、確証はない。



まるで導いてくれるかのような足跡をたどっていく。



雪の積もったアセビ越しに三俣山を望む。

実は下山時、ゴマさんから「ここで三俣山を撮影したでしょ」と言われてびっくり。
足跡がアセビの近くで止まっていたから、だそうだ。
そこまでお見通しとは参りました(笑)。



振り返ると泉水山に朝日が射したところだった。



新雪を踏みつつ歩いていく。



朝日を浴びた星生山を見上げる。
上空には素晴らしい青空。最高だ。



硫黄山道路で追い越されたご夫婦の後を登っていく。



すがもり越到着直前、朝日を浴びた霧氷越しに三俣山西峰を見上げる。



ご夫婦に続いてすがもり越に到着。


ご夫婦のご主人と会話。
私が「ほぼ毎週のように九重に登ってます」と言うと、「Nさんですか?」と言われた。
Nさんとは「ようこそ九重連山へ」の運営者の方である。まさかN氏と間違われるとは。
でも、そうか今日は土曜日だったな、と思い直し、HPの紹介をした。
お二人は昨日、牧ノ戸から登ろうとしたが、吹雪であきらめたそうだ。
今日はそのリベンジとのこと。この青空が何よりだ。
「でも午後から仕事があるので…」とのこと。
忙しい合間を縫っての山行のようだが、この天気と雪だ、来たかった気持ちはよくわかる。


やがてご夫婦が西峰に取り付き、単独男性が話しかけてきた。
聞くと前回の三俣山で南峰と間違えてⅣ峰に登ったそうである。
三俣山に登って南峰に行かないなんてもったいないので、
本峰からのルートを丁寧に教えた。
もちろん、南峰に行くからにはテラスにも行ってもらいたい。
南峰に登ってテラスに行かないのも、もったいなさすぎである。



朝日を浴びた西峰に取り付く。



ケルン越しに山頂を望む。
ご夫婦はもうすぐ山頂に着くところだ。



山頂に到着し、涌蓋山方面を撮影。



久住山方面を撮影。
すると、先ほどのご主人が「噴煙が見えますね」という。



目をこらすと、確かに久住分かれの向こう、はるか遠くに噴煙が見える。
ご主人は「新燃岳ではないでしょうか」と言う。
帰宅して地図で確認すると、確かに方向は合っている。
確証はないが、新燃岳の噴煙のようだ。



並んで山を眺めるお二人。
あまりにも絵になるのでかってに撮影させてもらった。



続いて本峰へ向かう。
ここからは私が先頭だ。



ところがいきなり霧氷で足が止まってしまった。
だが、こんな霧氷と青空を見たら撮影するなという方が無理である。



鞍部の霧氷越しに中岳を望む。



Ⅳ峰との鞍部より本峰を望む。



新雪を踏みながら歩くのは楽しい。
しかもそんなに深い雪ではないので大変さもなく最高だ。



足跡のない本峰に到着。



北峰と大鍋を見下ろす。
右には平治岳、北峰の奥には由布岳がくっきり見える。
今日は空気の透明度がすばらしい。



久住山方面を望む。



星生山の右に雲仙普賢岳がはっきり見えている。


やがて到着した単独男性に南峰を教え、風景を撮影するという男性より一足先に南峰に向かう。



誰の足跡もついていない斜面を下っていく。



鞍部より霧氷越しに南峰を見上げる。
やっぱりここに来たらこの写真は撮っておきたい。



南峰への登路を登る。
雪は深くないのに、場所によっては木の枝と地面の間が極端に狭く、立って歩くことができないほど。
きっと以前積もった雪が融けずに残っているのだろう。



南峰に到着。



久住山方面を望む。


わずかに遅れて到着した男性にテラスの方向を教え、先に向かう。



すぐにテラスに到着。ここにも足跡はない。



まずは風景の撮影だ。
大船山と平治岳を望む。
この風景、何度見てもいいなあ。



もう1枚、久住山方面を撮影。
遠く祖母傾山系も実にくっきりと見える。


到着した男性とこの風景を眺めながら会話する。北九州からいらしたTさん。
今日は坊がつるにテント泊だそうだ。だが私と違いテントを担いだまま山頂に来たという。
私ならまずテントを設営して荷を軽くしてから山頂に向かうのだが。
Tさん、2週間前もテント泊し、大船山に登ったそうで、田中陽希さんと会ったという。
段原へと登っていく途中に田中さん一行に追い越されたそうだが、すごい速さだったとのことだ。
私たちが大船山頂に着いたときは田中さん達しかいなかったので、Tさんは私が山頂に着く前に下山したようである。


そんな話で盛り上がり、ずいぶん長く立ち話をした。
そろそろ腰を下ろして昼食にしよう。



今日の食材。
白菜・大根・白ネギ・しめじ、豚肉。



カレーうどんの完成。



この風景を眺めながらのうどんはおいしい。



すがもり越に戻って坊がつるに下るというTさんを見送る。



私はのんびりデザートの柿を焼く。


やがてゴマさんご夫婦とKさんが到着した。
9:45に「今すがもりです」というメールをもらっていたので、「ずいぶん遅かったですね」と言うと、
「風景がきれいでその度にカメラを構えるものだからなかなか進まなくて」とのこと。
それは私も同じ。今日の風景はそれほどすばらしい。


ゴマさんたちも腰を下ろして昼食タイム。
私はコーヒーを入れて飲む。風景を眺めながらのコーヒーがまたおいしい。



ゴマさんがつくった昼食を私もお相伴させてもらった。
すじ肉の煮込みを入れたビーフシチュー。おいしくいただきました。


ゴマさん夫婦とKさんを交え、楽しい時間が過ぎていく。
気がつけば私は山頂に到着して3時間経っている。
今日は雪景色を見ながらのんびり過ごそうと思っていたが、
さすがに3時間も山頂にいることになるとは思わなかった。
そろそろ腰を上げよう。



南峰から下りながら霧氷を見上げる。



南峰の鞍部よりⅣ峰に向かう。



Ⅳ峰の山頂標識には霧氷がびっしり着き、文字は全く読めなかった。



Ⅳ峰から見る久住山方面の山々をバックにKさんを撮影した。



Ⅳ峰山頂で久住山方面を撮影する私の写真をゴマさんが送ってきてくれた。ありがたい。
私自身の写真は珍しい。そうか、こんな感じなんだ…。
(3月12日20:40追記)



西峰まで下り、本峰と大船山を振り返る。



暖かさと日差しのせいで雪が融け、まるで小さな小川のようになっている。
「牧ノ戸コースはきっと大変だろうな」と話しながら下っていく。
辺りは雪景色だが、春がもうそこまで近づいているのを実感する。


すがもり越の階段に腰を下ろし、下ったばかりの三俣山を眺め、楽しく話しながら休憩。
抜けるような青空と雪。「下りたくな~い」というゴマさんの声にはみんな賛同した。
だがそろそろ下ることにしよう。



三俣山西峰と大船山を撮影し、下ることにする。



右に三俣山を眺めながら下っていく。



アセビに積もった雪と三俣山を撮影して大曲へと下った。


下山後はゴマさんたちと別れ、某所にて花散策。



春の訪れを感じつつフクジュソウを撮影。



九重連山に本格的な春が訪れるのももうすぐである。


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