中岳・天狗が城
2018年12月29日
九重連山に待望の雪が降った。
そこで、雪景色を楽しみながら気の向くまま歩くことにした。
7時に牧ノ戸より入山。
コンクリート道に積もったわずかな雪を踏んで登っていく。久しぶりの雪の感触だ。
扇が鼻分岐手間でわずかに青空が覗いたので、前回に続き霧氷の星生山を撮影。
しかし徐々にガスが広がってきた。
御池に到着し、丸山さんと合流。
御池は一部を除き凍結している。アイゼンをつけて氷の感触を楽しむ。
だが風が強くて寒いため、早々に池の小屋に駆け込んだ。
小屋で風を避けて昼食を食べていると、時折ガスが晴れて中岳が見える。
小屋の前で丸山さんとは別行動となり、1人で山頂に向かう。
山頂でしばらく待っているとガスが晴れ風景が見えてきた。
天狗が城を経由して下る。
青空の広がる中、今年最後の山行を終えた。
6:55牧ノ戸→7:20沓掛展望台→8:45扇ガ鼻分岐→9:20久住分かれ→9:35御池→9:50~11:00池の小屋(昼食)
→11:20~11:40中岳→11:55~12:05天狗が城→12:40久住山避難小屋前→13:15扇ガ鼻分岐→14:00沓掛展望台→14:15牧ノ戸
今季最強と言われる寒波が日本列島に訪れ、北日本の日本海側は大雪。
天気予報をチェックしてみると、28日はくじゅう近辺でも終日雪のマークがついている。
年末に向け早々と休暇を取っていたため、時折「牧ノ戸ライブカメラ」で雪の状況を確認。
雪はそれほど多くないようだが、積もっていることは確認できる。
そこで、牧ノ戸から入山し、雪景色を楽しみながら気ままに歩くことにした。
ここのところ牧ノ戸からの入山が続いているが、まあいいだろう。
途中の路面には雪は全くなく、無事に早朝6時、牧ノ戸駐車場に到着。
道路脇の温度表示は-9℃。風もかなり吹いており、寒い。
そこで車内でしっかり防寒対策を整えながら夜明けを待つ。
明るくなった7時前に入山した。
雪がうっすら積もった登山口。よし、いくぞ。
ところがその瞬間、ゴマさんからメール。
ゴマさんは家庭の事情で今日ではなく明日(30日)に山行予定。
「雪が積もってますよ」と報告した。
さらにその直後、丸山さんからもメール。
「久住山で撃沈です」
丸山さん、朝駆けだったんだ。ご苦労様です!
薄く積もった雪を踏みながらコンクリート道を登る。
この感触、久しぶりだ。なんだかうれしくなる。
第1展望台にて。
木々が白く見えるのは雪ではなく霧氷のようだ。
沓掛展望台より久住山方面を撮影。
山頂付近にはガスが立ちこめている。
今日は終日くもりの予報なので、これは予想の範囲内だ。
沓掛の尾根道にある霧氷のトンネル。
そう言えば前回はここに気づかないままだったな。
霧氷がなければただの道ということか。
沓掛の岩場より、木に積もった雪の向こうに尾根道を望む。
霧氷越しにガスかかる三俣山を望む。
周囲はガスで覆われているが、見上げるとそのガスが風に吹かれて流れている。
そのうちガスが少しずつ薄くなってきた。
青空が広がってきた。
今日はくもりの予報だったのに、うれしい誤算だ。
やがて扇ガ鼻分岐の手前に到着した。
ここは霧氷を撮影するポイント。
前回もここで霧氷を撮影しているのだが、今日も足を止めカメラを構える。
朝日を受けて輝く霧氷。
霧氷越しに星生山を望む。
前回と違って星生山も白く装っているのがいい。
扇ガ鼻分岐に到着し星生山を望む。
ところがこのあたりから再びガスに覆われてしまった。
ガスの中、淡々と西千里浜を歩いていく。
前方に見えるはずの久住山もガスの中。
星生崎下を通過。久住山避難小屋を見下ろす。
右に見えるはずの久住山も、左に見えるはずの天狗が城や中岳も、すっぽりとガスに覆われている。
正面に空池、左に天狗が城(ガスの中)。
もちろんこのガスなので天狗が城には行かず、とりあえず御池に向かう。
御池に到着。湖面はしっかり凍結している。
それを証明するかのように、男性が氷の上を歩いている。
近づいてきてようやく、その男性が丸山さんだとわかった。
私もアイゼンを付け、丸山さんと一緒に湖面を歩く。
氷の上を歩く感触、久しぶり~
私の足下を撮影。
氷はしっかりと厚く、割れる心配はない。
前回(24日)は全くと言っていいほど凍ってなかったのに。
たぶんここ2日ほどで凍ったのだろう。
ちなみに私が使っているアイゼンはモンベル製。
ゴムを伸ばすだけで装着できるので、簡単でいい。
湖面には一部色が違う部分がある。
あそこには近づかない方が無難かな。
それでも近づこうとする丸山さん。勇気あるな~
渡り終える頃、わずかにガスが晴れ、天狗が城を撮影。
氷の感触は楽しいのだが、このガスと強風では長居は無用。
丸山さんと一緒に池の小屋に向かう。
丸山さんに続いて私も小屋の中に入る。
中は多くの人で賑わっていた。
みなさんが私と丸山さんの座るスペースを作ってくれ、腰を下ろす。
外は強風で立っているのも一苦労の状態なのに、中は風がなく快適。
この小屋がないと冬のこの周辺は近寄りがたいかもしれない。
それほどこの小屋の存在はありがたい。
外はガスだし、昼食としますか。
私の今日のメニューはそば。
もちろん今年最後の山行なので、年越しそばである。
白菜・白ネギ・しいたけ、卵、豚肉。
作っている最中にも外が気になる。
なんだか明るいぞ、と小屋から出てみると…
きれいに青空が広がっている!
だがこの青空もほんのわずかな間だけ。すぐにガスに覆われてしまった。
それに今は調理中。晴れたからといって山頂に行くわけにもいかない。
ちょっと気の早い年越しそばの完成。
デザートは生の柿を焼いた「焼き柿」。
冬は温かいデザートがいい。
食べている間に、小屋にいたみなさんが次々と出て行った。
私たちも出発しましょう。
小屋の入り口から出ると、強風が吹き抜けていく。強烈に寒い。
その時、丸山さんが「私は今日はここで下ります」と言う。珍しいこともあるものだ。
だが私は今年最後の山行なので、今日はどうしても山頂に登りたい。
そこで、ご挨拶して私は1人で中岳に向かうことになった。
青空が広がり陽が射してきた。
霧氷が白く輝いている。
霧氷越しに中岳山頂を見上げる。
ほどなく中岳山頂に到着し、大船山と平治岳を望む。
大船山も平治岳も霧氷で真っ白だ。
私が到着したときには数名の登山者がいたのだが、すぐにみなさん下っていった。
ガスが流れ、刻々と変化する風景を独り占めだ。
やがてガスがすっきりと晴れ青空が広がった。
次に天狗が城に向かう。
天狗が城山頂に到着し、霧氷に覆われた斜面越しに三俣山を望む。
霧氷越しに中岳と大船山・平治岳を望む。
御池と久住山。
御池の氷の上を歩いている人が見える。
天狗が城山頂も風が吹き抜けて寒い。
写真を撮り終えたところで早々に下ることにした。
避難小屋前の岩に腰を下ろし、久住山を見上げながら小休憩。
きれいに晴れた西千里浜を下っていく。
扇ガ鼻分岐まで下ってきた。
霧氷越しに星生山を振り返る。
霧氷で装った星生山をもう一度撮影。
天気がすっかり回復し、日射しが温かい。
そのせいで足下が少しぬかるんできた。
だが以前泥濘に悪戦苦闘したときのようなひどいぬかるみではなかった。
沓掛展望台まで下ってきた。
アセビの花芽に融け残った雪の向こうに阿蘇五岳を撮影し、牧ノ戸へと下った。。
この1年間、多くの方に訪問していただきありがとうございました。
また、骨折して山行できなかった頃、お見舞いや激励の言葉を下さった方々、本当に感謝しています。
来年もよろしくお願いいたします。
山行記録にもどる