大船山

2019年3月9日


くじゅうにまた雪が降った。
坊がつるのマンサクも咲き始めたらしい。
その両方を楽しむべく、吉部から大船山をめざした。

早朝5時45分に入山。ヘッドライトを頼りに急登を登る。
暮雨の滝に下り、雪景色の滝を撮影。
登山道にもどり、坊がつるをめざす。
坊がつる野営場で小休憩し、マンサクを撮影。
大船山に取り付く。雪を踏みながら段原をめざす。
ようやく山頂に到着し、風景の撮影。
昼食を食べ、山頂を後にする。
坊がつるで2杯目のコーヒーを飲み、再びマンサクを撮影して下山。
下山後は車で移動して花散策を楽しんだ。

5:45吉部→6:40~7:00暮雨の滝→7:20大船林道合流→7:50~8:05坊がつる野営場
→8:10大船山取り付き→9:155合目→9:45段原→10:20~12:00大船山頂
→12:15段原→12:355合目→13:10~13:45坊がつる→大船林道経由→15:00吉部





7日(木)、平地では冷たい雨fが降った。
8日(金)に行われる行事の準備を終えてネットを見ると、牧ノ戸駐車場は一面の雪。
思わず「明日、年休取ってもいいですか!」と叫んだが、もちろんそれができないことは百も承知。
8日の行事では毎年のように放送担当を仰せつかっており、約1時間半の間、気を抜くことができない。
8日当日は放送担当の仕事に集中。雪山のことが脳裏をよぎることなどなかった(本当である)。

さて、9日(土)は休日出勤のない1日。
8日が1日中快晴だったため、雪はほとんど融けてしまっているようだ。
それでも大船山であればいくらかは残っているはず。
しかも坊がつるのマンサクが咲き始めているという情報もある。
その両方をねらうとすると、沢水から入山するか、吉部から入山するかのどちらか。
以前は沢水から入山したこともあるのだが、距離が長く、大変だった記憶がある。
そこで、吉部から入山することにした。


まだ暗い早朝5時45分に入山。ヘッドライトを点けて歩き始めた。
すぐに杉林の急登に到着しゆっくり登る。
周囲を見ると、どうやらうっすら雪が積もっているようだ。



斜面をかなり登ったところで立ち止まり、積もった雪を撮影。


ところがここでトラブル発生!
撮影中に手元から何かが落ち、斜面を滑り落ちていった。
最初はカメラの何かの部品かと思ったのだが、そうではないようだ。
何がなくなったのか確認してわかった。手袋の中に入れていたハッキンカイロだ。
急斜面ゆえずいぶん下まで落ちていったようだ。それは音でもわかった。
見つかる可能性は低いが(何しろまだ暗い)、ザックを置いて下っていくと、
奇跡的に見つかったのだが、カバーの部品がない。
探しながら登ったがやはり見つからない。あきらめて先に進むことにした。



急登を登り終え、ほぼ平坦になった登山道を歩いていく。
雪はところどころにうっすらと積もっている。


やがて暮雨の滝の入り口に到着。せっかくなので下ることにした。



急斜面を下りながら滝を見下ろす。



融け残る雪と暮雨の滝。


登山道に戻り、坊がつるをめざす。



坊がつる北端に到着し三俣山を見上げる。
上空にはすばらしい青空。



反対側に目を転じると、逆光の大船山。



野営場に向かう。
川を渡るところに来てみると、コンクリートブロックがきれいに修復されていた。
おかげで濡れずに渡ることができた。ありがたい。



ちなみにこれは昨年(2018年)10月13日に撮影したもの。



湿原の中の道を歩いていく。
ここを歩くのは久しぶりだ。


野営場に到着するとテントが3張り。
だが早朝のためか、はたまた朝駆けに向かったのか、人の気配はなく静かな野営場だ。



朝日が野営場に届いてきた。



大船山頂のわずかに右側から朝日が昇ってきた。


日が射した周囲を眺めながら、岩に腰を下ろして小休憩。
その後、腰を上げてマンサクを探す。



やはりマンサクは咲いていた。
マンサクと白口岳。青空がいい。



マンサクと三俣山。
もうこんな季節になったんだなあ…


さて、大船山に向かおう。



坊がつるの東端から大船山に取り付く。



すぐに一面の雪景色が広がる。



雪を踏みながら一歩一歩歩いていく。
ここから段原まではとにかく焦らずマイペースを保つこと。



5合目に到着。ここからがしんどい。頑張ろう!



もうすぐ段原だ。



ようやく段原に到着。やれやれだ。



山頂を見上げると白くなっている。きっと霧氷だろう。



雪の尾根道を進んでいく。



もうすぐ山頂。
見上げると山頂には霧氷の花が咲いている。



やっと山頂に到着。
吉部入山から4時間半もかかってしまった。
暮雨の滝に下ったりマンサクを撮影したりしたが、それにしても時間がかかったな。



わずかに雪の残る九重連山を撮影。
今日はもっと曇っているかもと思っていた。
これほど青空が広がっているとは思わなかった。



霧氷越しに三俣山と坊がつるを撮影。



同じく霧氷越しに由布岳を撮影。
霧氷を撮影できるのはもしかするとこの冬は今日が最後かもしれないな。



岩の上に立ち、御池を見下ろす。
わずかに凍っているようだ。


さあ、昼食にしよう。
風が冷たいため、いつもとは違って岩陰で準備する。



今日の食材。
もやし、豚肉、白菜・人参・白ネギ、うずらの卵。



チャンポン大盛りの完成。
コッヘル(3人用)が大きいので分かりにくいが、かなりの量(笑)。
大船山に登るには気合いと体力が必要だ。



周囲の山を眺めながら食べ、食後のコーヒーをのんびりと味わう。
その間にもいくつかのグループが山頂に到着し、すぐに下っていく。
私にはなぜすぐに下ってしまうのかが理解できない。
苦労して登ってきた山頂の風景をもっと長く見ていたいと思わないのだろうか。
まあ、山の楽しみ方は人それぞれだが…


気がつけば山頂到着後、1時間半も経っている。
さすがにそろそろ下るとしよう。



段原から山頂を振り返る。

昨年はこの風景がミヤマキリシマに彩られるのを見逃してしまった。
というより、4月から6月の花は全く見ることができなかった。
ヤマシャクヤク、シャクナゲ、イワカガミ、ツクシドウダン、オオヤマレンゲ…
今年はそんなことがないように気をつけなければ。



坊がつるに下ってきた。



大船山を振り返りながら、今日2杯目のコーヒーを飲む。
つい1時間ほど前にはあの山頂にいたんだよな…


コーヒーを飲み干し、マンサクの花に再びカメラを向ける。



今日は久しぶりにマクロレンズを持ってきた。



マンサクと大船山。


これで今日のねらいはすべて達成した。
さて、下ることにしよう。



湿原越しに大船山を振り返り、吉部へと下った。


下山後は車で移動し、花散策。



ユキワリイチゲ



日陰のユキワリイチゲの横顔。



フクジュソウ



この花が春の使者と言われるのがわかるような気がする。



アズマイチゲ



九重連山にも本格的な春がもうすぐやってくる。


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