久住山・稲星山・中岳・天狗が城・星生山

2019年4月6日


晴天の土曜日。ちょうど1年前のことを振り返りつつ牧ノ戸から歩くことにした。

6時に入山。沓掛山の尾根道でマンサクを撮影した後は淡々と歩いていく。
徐々に雲が消え、青空が広がってきた。
久住山避難小屋前で久住山を見上げる。
久住山頂に到着し、開放感あふれる風景を眺めつつ休憩。
稲星山に向かい、大船山を望む。
その後は中岳へ。山頂でゴマさんと合流し、一緒に昼食。
天狗が城を経由して久住分かれに下る。
天気が良いので星生山に向かうことになった。
山頂から歩いてきた山々を振り返る。
ほとんどぬかるんでいない快適な登山道をゆっくりと下山した。

6:00牧ノ戸→6:25沓掛展望台→7:40扇ガ鼻分岐→8:10久住山避難小屋前→8:50~9:15久住山
→9:55~10:10稲星山→10:45~12:05中岳(昼食)→12:20~12:30天狗が城→13:00久住分かれ
→14:05~14:15星生山→14:45扇ガ鼻分岐→15:45沓掛展望台→16:00牧ノ戸





新年度がスタートして1週間。
職場での私の担当もいくつか変更となり、新たな気持ちでスタートした。
いくつかの担当のうち、休日出勤に関わる担当は変更されず、昨年度のまま。
ただ残念なことに、昨年度まではRさんと2人で担当していたのだが、
Rさんの代わりの人は補充されず、私1人で担当することになってしまった。
これだと急に土曜日にお願いしたくても、お願いする相棒がいない。
今年度は土曜日の山行はこれまで以上に減ってしまいそうだ。

さて、新年度の準備のため超多忙な5日間を終えた週末。
この土日は休日出勤の予定がない。
土曜日は天気も良さそうで、絶好の登山日和。
振り返れば骨折したのは昨年の4月8日(日)。
あれからほぼ1年が経ったことになる。
そこで、骨折したときのルートを歩いてみることにした。
これを何と表現すればいいのだろう?
「1周年記念」ではない。ましてや「一周忌」ではもちろんない(笑)。


早朝6時に牧ノ戸から入山。
今日は4月下旬の暖かさだという。
上空には雲があるものの、晴天の気配。
ゆっくりとコンクリート道を登っていく。



第1展望台に上がると、三俣山の右、すがもり越のあたりから朝日が昇ってきた。
左端には遠く由布岳のシルエットが見える。



沓掛展望台より雲海に浮かぶ阿蘇五岳を望む。


尾根道を沓掛の岩場に向かう。
ところが岩場直前まで歩いたとき、マンサクを通り過ぎたことに気づいた。



あわてて引き返し、マンサクを撮影。
沓掛山のマンサクは満開を迎えている。



マクロレンズで撮影。
今日のマクロレンズの出番はこれだけだった。



沓掛の岩場より尾根道を望む。
春めいた色になってきたような気がする。


寒くなく暑くなく、風もほぼ無風で、快適。
ただ、周囲に花がないものだから撮影するものがない。
淡々と歩いていく。



扇ガ鼻分岐より星生山を望む。
雲が徐々に消え、青空が広がってきた。


今日はゴマさんが遅れて7時半頃に牧ノ戸から入山し、どこかで合流する予定となっている。
そのゴマさんから「今から入山します」とメールが届いた。
私は久住山から稲星山経由で中岳へ。
ゴマさんは直接中岳へ。



久住山避難小屋前で岩の上に腰を下ろして小休憩。
久住山と阿蘇五岳を望む。



久住分かれにて三俣山を望む。



ゆっくりと久住山頂をめざす。
こんなとき、私は決して急がない。
鼻呼吸できる程度の、実にゆっくりのペースで登っていく。



久しぶりの久住山頂。
今年の1月4日以来、3ヶ月ぶりだ。



まずは久住高原側を撮影。
やっぱりこの開放感は久住山ならではだ。



阿蘇五岳を拡大して撮影。
カルデラの中には朝霧が立ちこめている。



阿蘇五岳の右側には遠く雲仙普賢岳が見えている。
今日は黄砂がやってくるという予報だったので霞んでいると思っていた。
これほど澄んでいるとは。



左側には私がまだ登ったことがない祖母傾山系が見える。
このGWには、ゴマさんに連れて行ってもらい、アケボノツツジを見に行く計画がある。
実は去年も計画していたのだが、骨折のせいで私は参加できなかった。
今年こそ、アケボノツツジをこの目で見てみたいと思っている。



こちらはいつもの中岳方面。
由布岳のシルエットまでくっきり。


さて、腰を下ろして休憩しよう。



私が腰を下ろした前方には同じく阿蘇方面を眺めるご夫婦が休憩中。
夫婦で同じ趣味というのはいいものだな…


休憩中、丸山さんにメールを送ってみた。「今、どの山ですか?」
しばらくして「大船山です」と返ってきた。
さすがに大船山では今日会うのは難しそうだな。


休憩を終え、稲星山に向かう。



稲星山へのルート。
一旦神明水に下り、登り返すことになる。


このルートはそんなに多くの人が通るとは思えないのだが、
それでも4人の単独登山の方とすれ違った。
みなさんいい天気に誘われ、長い距離を歩きたくなったのかもしれない。
それはとりもなおさず私とて同じなのだが(笑)。



神明水に下ってきた。
立派な標識が立っている。
ここは強風が吹き抜けるところらしく、
以前から標識が壊れては新しい標識ができている。
今回のはしっかりしたつくりなので大丈夫かな?


なだらかな斜面をのんびり登っていく。
ゴマさんが中岳に着くにはまだ時間がかかるだろうから、急ぐことはない。


稲星山頂に到着。たぶん誰もいないだろうと思っていたが、先客が一人。



ガメラ岩越しに大船山を望む。
あの山頂に丸山さんがいる。

その丸山さんからメールの続信が届いた。
今日の昼食は私がまだ作ったことのないメニュー。見てみたかったな。



久住山(右)を振り返る。
もっとも久住山の山頂はほんのわずかしか見えていないのだけれど。



さて、中岳に向かおう。
今からだとちょうど中岳山頂で落ち合う感じかな?


下っている途中、この春転勤したRさんからメールが届いた。互いの近況を報告しあう。
Rさんには登山中とは書かなかったので、まさか私がこんなところからメールしてるとは思わなかっただろう。



中岳下に到着した。
Rさんと何度かメールのやりとりをしていたため、時間がかかってしまった。
さすがに歩きながらメールするのは無理。
それこそ1年前のように「転んで骨折」なんてことになったら今度こそ笑いものだ。


ゴマさんはもうそろそろ山頂に着く頃だろう。
だがそれでもマイペースで登っていく。
予想通り、中腹まで登ったときにゴマさんから「中岳に着きました」とメールが届いた。


山頂に到着しゴマさんと落ち合う。
今日はご主人はお留守番だそうだ。


まずは風景の撮影を。



山頂標識横より大船山を望む。



久住山と御池、天狗が城、そして阿蘇五岳。
何度も見ている風景だが、雲一つない青空がいい。



先程までいた稲星山を振り返る。


撮影を終え、ゴマさんと並んで腰を下ろし、昼食準備に取りかかる。



今日の食材。
鶏肉、タマネギ・白ネギ、卵。



今日は平地では20℃を越える最高気温が予想されている。
春というより初夏なので、メニューも夏仕様。
久しぶりの親子丼だ。




デザートはこれ。桜ゼリー。
中には桜の花の塩漬けが入っていた。
まさに今の季節のデザートだ。


ところで今頃丸山さんはどうしてるのだろう?
そこでゴマさんがメールしてみた。
返信には「立中山に下ってます」とのこと。
そこでゴマさんと2人で丸山さんの今日のルートを予想してみた。
私の予想は「大曲から入山。すがもり越を通り坊がつるに下って大船山へ。
立中山経由で(今はここ)鉾立峠に下り、白口岳に登り、稲星山を経由して中岳、天狗が城へ。
久住分かれから北千里浜を歩いて大曲に下る。」というもの。
だが、丸山さんのルートは私の予想をはるかに超えるものだった。
実際に丸山さんがどう歩いたのかは、丸山さんの活動日記でご確認ください。


食後のコーヒーも飲んで満足した。
さて、腰を上げましょう。
「天狗に行きますよね?」
「もちろん!」



鞍部より中岳を振り返る。



天狗が城山頂までは一頑張りだ。



山頂に到着し、まずは御池を見下ろす。
この深い緑色はなんと呼べばいいのだろう。
美術的な知識がないと難しいな。



北斜面越しに三俣山を望む。
ついこの間、この斜面が霧氷で白くなっていたのに。
季節の移ろいを感じる。



星生山を望む。
横で見ているゴマさんが、何やら不思議なものに気がついた。
硫黄山の噴煙(蒸気)が上がっているすぐそばに、黒い建造物が見える。



トリミングしてみた。
確かに建造物に違いない。しかもかなり大きそうだ。
これは一体何だろう?
私の過去の山行時の写真を調べてみたところ、
この建造物は2016年の7月から9月の間に造られたようだ。


さて、天狗が城から下ることにしよう。
ここは慎重に、慎重に…(笑)。
ゴマさんと会話しながらも、足下だけはしっかり確認したのはもちろんである。



1年前、ちょうどこの写真の中央あたりで転んだんだよな…


久住分かれまで下り、ゴマさんと相談する。
「星生山を経由しますか?」
相談の結果、天気がいいので尾根道を歩くことにした。



ゴマさんが先に星生崎めざして歩いていく。


この登りも焦らずマイペースでひたすらゆっくり登っていく。



小槍を見下ろして一息つく。



ようやく登りをクリアした。
ここから尾根道だ。



星生の窓から阿蘇五岳を望む。



三俣山を望む。
手前にある硫黄山の地面が雪のように白い。
この写真を見せて「九重連山には4月でも残雪があるんだよ」と言えば
もしかすると信じる人がいるかもしれない。
(そんな人なんていないか)



ようやく山頂が見えてきた。



星生の小窓より三俣山を覗く。
左に由布岳も見えている。


ほどなく山頂に到着。



山頂から久住山方面を振り返る。
今日歩いてきた4つの山の山頂が見える。



さて、下るとしましょう。



池塘越しに山頂を振り仰ぐ。



星生山の西壁にはマンサクの黄色が点々と見える。


ゴマさんのペースに合わせ、ゆっくりと下っていく。
今日は登山道がどろどろでないのが助かる。



このあたりのアセビは来週には少しずつ咲き始めるだろう。



沓掛の尾根道のマンサクを今日2回目の撮影。
バックが青空なのがいい。



第1展望台で沓掛山のマンサクを振り仰ぎ、牧ノ戸へと下った。



久住高原を通過中、車を停め、満開の八重桜越しに今日歩いた九重連山を振り返った。


今日一緒に歩いたゴマさんの記録もぜひご覧下さい。
YAMAPの活動日記
ブログ「大分の山ぼちぼちある記」(こちらはタイムラグあり。しばしお待ちを)


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