黒岳(前岳)

2019年5月2日


10連休の6日目。お手軽に前岳までのピストンに向かうことにした。
毎年恒例のシャクナゲ鑑賞登山である。
今回もゴマさんと丸山さんが一緒。ミッチさんも同行する。

6時過ぎに黒嶽荘到着。しばらくするとゴマさんも到着。
丸山さんの車が見えないのでメールしてみると驚きの返信が返ってきた。
ゴマさんと2人でのんびり歩き始める。
今年はシャクナゲの裏年だが、チラホラ咲いており、それなりに撮影できた。
前岳山頂で4人が集合。楽しく昼食を作り、食べる。
のんびりと過ごしたのち、下山開始。
花を眺めながらゆっくり下る。
ある花を探しながら下っていくと、やはり見つけた。
14年ぶりの再会だ。
黒嶽荘に到着後、男池に移動して花散策。

6:40黒嶽荘→白水分かれ→8:45仙人岩→10:15~11:20前岳(昼食)→12:25仙人岩→13:10白水分かれ→13:50黒嶽荘→男池で花散策





GW10連休の6日目。
3日目から3日間休日出勤が続いたが、「幸いにも」この3日間は雨模様。
もし晴れていれば「今頃山では歓声が上がっているだろうなあ」などと考えてしまうところだが、
天気がすぐれないおかげで何のストレスも感じることなく休日出勤をこなすことができた(笑)。

さてGW後半の5日間は全くのフリー。
8日目の5月4日には、ゴマさんに誘われ初めての祖母山に向かうことになっている。
それまで2日ある。その2日間なにもせずに家にいるのはあまりにももったいないので、
6日目となる5月2日に黒岳に登ることにした。
ねらいはもちろんシャクナゲ。毎年恒例のシャクナゲ鑑賞登山である。
ただし、祖母山登山を控えているため体力を温存させるべく、前岳までのピストンとした。
今回もゴマさん、丸山さんと同行。ミッチさんも合流予定。


早朝6時過ぎに黒嶽荘手前の駐車場に到着。
しばらくするとゴマさんも到着した。
ところが丸山さんの車が見当たらない。
ゴマさんは「昨日丸山さんにメールしたら『周回はしません』と書いてあったよ」という。
そこで、「今どこですか?」とメールしてみた。
返信に思わず目を疑った。「今、天狗岩です」と書いてある。
6時半に天狗岩だって?そこから前岳に向かい、合流するつもりのようだ。
なんとまあ、さすが健脚の丸山さんだ。私では考えもつかない。

ということでゴマさんと2人でのんびり入山。
もっとも丸山さんは私たちのペースに合わせてくれるので結局は同じなのだが。


ところが登山口のある黒嶽荘に向かう途中、早くも花が咲いている。
これを素通りするわけにはいかない。



ユキザサ



チゴユリ



ホウチャクソウ



花の撮影を終え、黒嶽荘に向かう。
近くのシャクナゲは多少ピークを過ぎている。


駐車場の奥にある登山口から入山。



新緑の中、大きな岩で覆われた登山道を慎重に登っていく。


今年のシャクナゲは裏年。
表年であれば登山道の至る所に花が咲いており、なかなか進まない。
今日は周囲を見回しながら咲いている花を探しながら歩く。
時折咲いている花があれば近づいて撮影するのだが、
前日の雨のせいだろう、花弁の痛んでいる花がほとんど。
それでもいくつかきれいな花を見つけて撮影。








足下には(名前はわからないが)スミレが咲いている。



ようやく仙人岩に到着。(上掲のルート地図にカメラのマークがついている場所である。)
新緑越しに花牟礼山を望む。
残念ながら霞んでいて由布岳は見えなかった。


行動食を食べながら休憩。腰を上げ、前岳をめざす。



花をこんなにつけている株もあるが、ほとんどの株がチラホラしか花がない。
なぜ一斉に花がついたりつかなかったりするのだろう?



風穴の趣がただよう巨岩の横を通り抜ける。



展望の開けた場所にてムシカリの花越しに荒神森を見上げる。



同じ場所でもう1枚撮影。
同じ「緑色」にもさまざまな色があるんだと実感。



以前は苦手だった岩。
今回はロープを利用して一気に越えた。


もうすぐ前岳山頂というとき、丸山さんが私たちを迎えにきてくれていた。
私たちがあまりにも遅いために待ちかねたのだろう。



前岳山頂に到着。
白水山荘から入山したミッチさんもいる。


まずは風景の撮影を。



まずは花牟礼山方面を撮影。



次は高塚山・天狗岩方面を撮影。
ただし高塚山も天狗岩も手前に見えるピークの向こう側にあるためここからは見えない。


山頂標識の近く、通行の邪魔にならないところに4人で腰を下ろして昼食タイム。



今日は久しぶりのホットサンド。
食材はレタス・卵、焼き豚。



まずは目玉焼きをつくる。
その間にパンの上に具材をのせていく。



これでもか!と具材をのせ、さらに目玉焼きをのせてもう1枚のパンを重ねる。
我ながらすごいボリュームだ。
3人から「それ、はみ出すでしょ」と言われながらもなんとかはさんだ。
あとはじっくり弱火で焼くだけ。



ホットサンドとコンソメスープの完成。



ちなみにこれは丸山さんの昼食。
彩りまで考えてつくるなんてすごい!


いろんな話をしながらの食事。その後はコーヒーとデザート。
実に楽しい時間を過ごした。


さて、そろそろ下山しましょうか。


下山も周囲を眺めながらゆっくりゆっくり。



ワチガイソウ
「まちがえそう」じゃないですよ。



丸山さんに教えてもらってようやく目にしたヒカゲツツジ。
そうか、こんな色の花なんだ。



ツクバネソウ
不思議な形をした花。ユリ科の花である。


丸山さんは男池からの周回なので、花を撮影しながら下っていく。
私たちは花を眺めながらその後をゆっくり下っていく。
いろんな話をしているうち、私がずいぶん以前に見た花の話をした。
そういえばその花はそのとき以来見ていない。
そこで周囲の葉を1つ1つ確認しながら下っていく。


登山口までもう少しというところまで下ったところで、ようやくその花を見つけた。



それがこれ。ハナイカダ(花筏)。
葉の中央に花が咲いているのが特徴だ。

ネットで調べると、ハナイカダはハナイカダ科ハナイカダ属ハナイカダ。
つまり1科1属1種。これはたとえばイチョウと同じ。それだけ珍しいと言える。
ちなみにイチョウは太古の昔からその姿のまま生き残った種である。
私が以前このハナイカダを見たのは2005年5月4日。
実に14年ぶりだ。




楽しく話しながら下山してきた。



ゴマさんが見つけて教えてくれたササバギンラン



見上げると頭上には新緑の蛍光色が広がっていた。


下山後は丸山さんと一緒に男池からかくし水まで花散策。



ミツバツチグリ



ギンリョウソウ
この花は腐生植物。
落ち葉などの栄養分を利用して生きており、
光合成を行わないため葉緑体(葉緑素)をもたない。



サバノオ



ミヤマハコベ



オウギカズラ



ツクシタニギキョウ



ムラサキサギゴケ



チャルメルソウ


春の花はどれも近くに寄らなければ見つけにくいほど小さい。
今回は丸山さんにいくつも見つけてもらって助かった。老眼の私には厳しい…(笑)。
また、花の同定にはm.saitoさんのHP「九重山行脚」の中にある「花の図鑑」を参考にさせてもらったことを付記しておく。


一緒に山行したみなさんのブログもぜひご覧下さい。
ゴマさんの活動日記

ゴマさんのブログ「大分の山ぼちぼちある記」(タイムラグあり)
丸山さんの活動日記
ミッチさんの活動日記


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