三俣山

2019年10月5日


天気の良い土曜日。三俣山に向かうことにした。
ねらいはリンドウ。前回は不完全燃焼だったので、今回こその思いである。

ゴマさん、ムギさん(ゴマさんのご主人)、カタカタさん、ふーみんと私、の5人で大曲から入山。
のんびりすがもり越をめざす。やがてミッチさんが合流。
上空は雲一つない青空。実に気持ちがいい。
すがもり越で小休憩した後、西峰へ。
稜線に着くとさっそくリンドウの撮影が始まった。
西峰山頂を経由して本峰へ。
本峰でもたくさんのリンドウの花を撮影。
南峰に着くと、遅れて出発した修さんが待っていた。
山頂の南端に腰を下ろして昼食。会話がはずみ実に楽しい時間。
食後のデザートはゴマさんのパフェ。そしてコーヒー。
ふーみんにテラスからの風景を見せ、山頂にもどる。
ところがここからお鉢巡りという想定外の事態に。
ゴマさんたちと分かれ、北峰をめざす。
小鍋や大鍋を見下ろしながら北峰に到着し、記念撮影。
急な登りをよじ登り、本峰に到着。
最後にⅣ峰にも立ち寄り、三俣山をコンプリート。
すがもり越へとゆっくり下り、無事大曲に下山した。

6:15大曲→7:20~7:30すがもり越→8:05~8:25三俣山西峰→9:05~9:35本峰
→9:55~12:00南峰(昼食)→13:10北峰→13:55本峰→14:05Ⅳ峰→15:05すがもり越→16:05大曲




いつもの休日出勤のない土曜日。
数日前から週間天気予報をチェックすると、気持ちよく晴れるようだ。
そこでゴマさんと連絡を取り、先週に続いて三俣山に向かうことにした。
大曲から入山し、もしガスっていれば中岳へ…という計画を立てたが、たぶんガスの心配はないだろう。
先週はガスの中、粘ってなんとかリンドウを数輪撮影できたものの、不完全燃焼で終わった。
まだリンドウはたくさん咲いているはず。今回こそ咲き乱れるリンドウを撮影したい。
職場の同僚ふーみんにも声をかけると、「行きます」との返事。ふーみんにとっては3回目の登山だ。
多くのリンドウを見て、山の新たな楽しさを知ってもらえたらいいな。


早朝6時に大曲到着。すでにゴマさんたちは到着していた。
急いで装備を調え、6時過ぎに入山。



上空は雲一つない快晴。
気温は13度。薄手のウインドブレーカーを着た。



ススキを眺めながら歩いていく。


今日、本来ならマルワイさんも同行するはずだった。
急遽どうしてもはずせない会議が入ったとのことで、残念ながら欠席。
そこで、みんなでマルワイさんにLINEを送り、一緒に歩いている気分になってもらおうということになった。
会議中のマルワイさんにとってはむしろ迷惑かもしれないが…(笑)



黒岩山・泉水山に三俣山の影が伸びている。



「このあたりは休憩してはいけないところだからね」
初心者のふーみんに説明しておいた。


ふーみんのペースに合わせてのんびり登っていく。
そのうちミッチさんが追いついてきた。
ゴマさん・ミッチさん・ふーみん、3人の楽しそうな会話を後ろに聞きながらすがもり越へ。



朝日射すすがもり越に到着し小休憩。

しまった、ふーみんにすがもり越の説明をし忘れたぞ。
まあいいか、またいつか説明する機会があるだろう。



朝日を浴びた三俣山西峰に取り付く。



ススキと大船山



西峰の肩に上がり本峰・Ⅳ峰・南峰を望む。


先に稜線に上がったみなさんが「咲いてるよ~」と声をかけてきた。
はやる気持ちを抑えながら、ふーみんと一緒に稜線へ。


稜線に上がるとすぐにリンドウを探す。
だが探す必要さえなかった。あちこちにきれいなリンドウが咲いている。



星生山・久住山とともに。




ひとまず撮影を終え、西峰山頂に向かう。



西峰山頂。



山頂より北西方面を望む。
涌蓋山の左奥には朝霧が残っているようだ。
その辺りの地理に疎い私にはそこがどこなのかがよくわからないのが残念。



いつもの場所から久住山方面の山々を望む。
雲一つない青空が本当にうれしい。


山頂にもどるとみなさんがリンドウにカメラを向けていた。



稜線ではほとんど開いていたのに、ここではまだ開き始めたばかり。
きっと風が強いため、もう少し時間がかかるのだろう。



では、本峰に向かいましょう。


登山道わきのあちこちにリンドウが咲いている。
本当はその一つ一つを眺めて撮影したいのだが、そんなことをしていれば日が暮れてしまう(笑)。


本峰への登りもふーみんに合わせて超ゆっくりペース。


登っている途中、遅れて大曲を出発した修さんが西峰の肩にいるのが見えた。
みんなで手を振り、大きな声で修さんに呼びかける。「南峰で合流しましょうー!」



本峰山頂に到着し、まずは北峰と大鍋を見下ろす。
遠く由布岳の双耳峰がきれいに見えている。



北峰をよ~く見ると、山頂直下に1本だけ、わずかに色づいた木が見える。
本格的に紅葉が始まるのはまだ先のようだ。



リンドウ越しに遠く由布岳を望む。


このリンドウを撮影した直後、グループの誰かが「リンドウがいっぱい咲いてる!」と叫んだ。
行ってみると、確かにリンドウの群生が一斉に咲いている。
これまで「本峰にはリンドウが少ない」と思っていたが、それは単に時期か時間がずれていただけなのだろう。


ともあれ咲き乱れるリンドウを交代で撮影する。



まずはゴマさん。


続いて私。






マルハナバチが吸密にやってきた。


誰かが「このリンドウの花と大船山を一緒に撮れる?」と言うので、ためしに撮影することに。



まずは広角レンズで撮影。
一応リンドウと大船山を一緒に撮影できたが、これではイマイチ。


そこで、今日は急な仕事で参加できていないマルワイさんなら…と考え、寝転がって撮影してみた。



これならどう?マルワイさん。



私が寝転がって撮影しているのをカタカタさんが撮影してくれた。
こんなことをする人、ほかに見たことない。きっと我々だけだと思うな(笑)。



リンドウの撮影を終え、南峰に向かう。



誰かが南峰山頂で手を振っている。あれはきっと修さんに違いない!
私たちが本峰でリンドウの撮影をしている間に、南峰に先に着いてしまったんだろう。
「あれ、だれもいない。なぜだ!」という修さんの姿が目に浮かぶようだ。
そう言えば今年の8月31日にも似たようなことがあったっけ…。
修さんが速すぎるのか、それとも我々が遅いのか…。(きっと両方)



南峰に到着。



まずは忘れないうちに白いリンドウを撮影しておく。


山頂に7人がそろった。
私は今日、買ったばかりの登山靴で入山している。
ミッチさんも修さんも新しい登山靴だそうだ。ふーみんもほぼ同じ。
そう言って新しい靴を寄せ合って撮影しているうち、結局みんなの靴を撮影。



これってなんだかイマドキの中高生みたいなノリのような気がするけど…まあいいか。



山頂の南端に腰を下ろし、みんなでわいわい言いながらの昼食タイムが始まった。



今日の食材。タマネギ・長ネギ、卵、牛肉。
牛肉はスーパーでなく、奮発して肉屋でいい肉を買ってきた。



牛丼とわかめスープ


ふーみんは前回の山行の後、「自分も山頂でコーヒーを入れたい」と思ったそうで、
ガスコンロとガスバーナーを買い、今日はその使い始めだという。
修さんに風防ライターを借りて着火しているのだが、どうも危なっかしい。
なんとか無事着火し、お湯を沸かし始めた。そのうちコーヒーも無事完成。
きっと近いうちに料理にも挑戦することになるんだろうな。



皆さんが持ち寄ったフルーツでゴマさん恒例のパフェも完成した。
コーヒーとともに味わう。なんて贅沢な時間だろう。


修さんが「ピンクのリンドウがテラスの下に咲いてるはず」というのでみんなでテラスに移動する。



南峰テラスより大船山と平治岳を望む。
ススキ越しに坊がつるも見える。

南峰テラスのこの風景、私は九重連山で見る風景の中でベスト3に入ると思っている。
ここ(南峰テラス)が好きだという人は多いのではないだろうか。
三俣山に登るのであれば、ふーみんにはぜひこの風景を見せようと思っていた。



テラスにもリンドウが咲いている。


ピンクのリンドウを確認するために修さんやムギさんが下っていく。
私たちはテラスを少し下ったところで見下ろすことにした。
もし本当に咲いていれば下ることにしよう。
残念ながら咲いていなかったようで、みなさんテラスに上がってきた。


再び南峰山頂にもどってきた。
みなさんが楽しく話をしている間に、南峰のリンドウも撮影しておこう。




山頂標識のそばで全員集合。時刻はちょうど12時。さてどうしましょうか。
ゴマさんたちは、ムギさんが夕方所用があるため、ここで下山するという。
当然私とふーみんも一緒に下山するつもりだった。
ところがここで私にとってまさかの事態が発生した。
健脚の修さんとミッチさんにそそのかされ(?)、ふーみんが「お鉢巡りに行きたい」と言い出したのだ。
ここまでゆっくりマイペースで歩いてきたためか、確かにまだまだ十分に元気そうな様子。
でも佐伯まで彼女を無事に送らなければならない私としては、「ほんとに行くの~」というのが正直な感想。
それでもみなさんの「弟子が行きたいっていうんだから、師匠としても行かないといけないんじゃないの」という声に押され、
一緒にお鉢巡りをするはめになってしまった(笑)。


ゴマさんたちと山頂下で分かれ、北峰へのルートに向かう。
私は何度かお鉢巡りをしたことがあるが、いつも本峰からの時計回り。
反時計回りに巡るのは今日が初めてだ。
大鍋の縁の辺りまで、けっこう長く下っていく。
下りながらも楽しい会話が絶えない。
(実は今日、ずっとこんな感じだった)



小鍋を見下ろす。
左が南峰、右が北峰。正面に本峰が見える。


北峰に登る途中、初心者のふーみんに「三点支持」を教えた。
師匠としては弟子に必要な技術は教えておかねばなるまい。



1時間かけて北峰に到着。
赤い標識が掛けられている。
ミッチさんによれば、本峰山頂からこの標識が見えるそうである。



ふーみん大満足の図。



修さん撮影。
修さんに言われるままにポーズを取ったが、
これは一体なんの図だろう…?



大鍋を見下ろす。今年ここが紅葉する頃にまた来られるだろうか。


さて、本峰に向かいましょう。
ここからは一旦鞍部に下り、本峰への急登を登ることになる。



急登を慎重に登るふーみん。
三点支持をきちんと守っている。
修さんが上から的確な指示を出してくれた。



今日2回目の本峰に到着し、歩いてきたお鉢巡りのルートを確認する3人。


ここまで来たなら、最後にⅣ峰にも行きましょう。



Ⅳ峰にはすぐに到着。
これでふーみんは最初の三俣山登山で5つのピークをコンプリート。


では下りましょうか。



下山中、修さんが見つけてくれたピンクのリンドウを撮影。



西峰の肩から下山中、ススキ越しに久住山方面の山々を撮影した。


無事に大曲に下山。最後までふーみんは元気だった。
青空の三俣山とリンドウに、楽しい会話、そして食事。
3度目の登山は十分過ぎるほど満足だったのではないかな?
私にとっても多くのリンドウと出会え、みなさんと笑いながら楽しく歩くことができ、すばらしい1日となった。




一緒に山行したみなさんの記録もぜひご覧下さい。
ゴマさん(ブログ) ※タイムラグあり

ゴマさん
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