星生山・中岳・天狗が城【朝駆け】

2019年11月30日


天気の良い土曜日。
早朝4時に牧ノ戸駐車場に到着し、マルワイさんと一緒に出発。
目的地は未定のまま、とりあえず扇ガ鼻分岐まで向かう。
扇ガ鼻分岐で相談し、星生山に向かうことにした。
山頂に到着したが、体が寒さに慣れていないためかかなり寒い。
やがて黎明が始まった。
ところがここで忘れ物が判明。それでもなんとか工夫して撮影。
風を避けて待っているうちにようやく朝日が昇ってきた。
さらに、ささやかだが今冬最初の霧氷を撮影。
久住山避難小屋前でゴマさんたちと合流し一緒に御池をめざす。
御池はほんのわずか周囲に氷が張っているのみ。
だがなぜか撮影会が始まった。
撮影会が終わり、中岳へ。
みなさん思い思いに昼食づくり。私は冬定番のうどん。
食べ終わり、コーヒーを飲んで腰を上げる。
修さん・みっちさん・ムギさんは稲星山を経由。
私とゴマさんとマルワイさんは天狗が城を経由して久住山避難小屋前へ。
待ちかねて草の上に寝転がってお昼寝していると、ようやくみなさんが到着。
総勢8人で小屋に入り、デザートタイム。どれも山中とは思えない本格派だ。
みなさんで一緒に下山。いろんな話題を聞きながら下っていく。
最後に第1展望台で8人が並んで記念撮影し、牧ノ戸に下った。

4:05牧ノ戸→4:25沓掛展望台→5:15扇ガ鼻分岐→5:25星生山分岐→5:45~8:05星生山(朝食)
→8:50久住山避難小屋前→9:20~10:00御池→10:20~12:05中岳(昼食)→12:25天狗が城
→13:10~14:25久住山避難小屋(デザート)→14:55扇ガ鼻分岐→15:50沓掛展望台→16:15牧ノ戸




先週の土曜日はいつもの休日出勤。晴れた空を恨めしく眺めた。
翌日の日曜日は雨模様。当然山行できるはずがない。
2週間も山行できないとテンションが下がってしまう。
職場でふーみんと「霧氷が見たいね」などと話せるのがせめてもの救い。
そんな状況で週末を迎えたが、土曜日は晴れ、日曜日は雨模様という予報。
そこで土曜日の休日出勤を取りやめにして山行することにした。
普段残業して頑張っているんだから、ばちは当たらないだろう。


前日は勤務日なので、朝駆けは無理だとあきらめていた。
ところが深夜12時半になぜかすっきり目が覚めた。
4時に牧ノ戸駐車場到着。朝駆けするには微妙な時間だ。
まずはマルワイさんの車をチェック。するとどうだろう。
ルームライトが点いている!まだ入山してないんだ!

2人で一緒に出発。中岳方面だと黎明に間に合いそうにない。
そこで扇ガ鼻か星生山のどちらかに向かうことにして入山した。

上空にはすばらしい星空が広がっている。
途中立ち止まってマルワイさんに星座を聞いてみた。
オリオン座、双子座、シリウス、冬の大三角形。
オリオン座は知っていたがそれ以外は初めて見た。
(私をよく知っている人は驚くかもしれないが本当のことである)


やがて扇ガ鼻分岐に到着。
短い相談の結果、星生山に向かうことにした。
私は星生山の朝駆けは初めて。

西千里浜の中程から星生山に向かう。
このルートを登るのは本当に久しぶり。
いったいいつ以来だろう。
もしかすると2008年2月10日以来ではなかろうか。

山頂に到着するとまだ黎明が始まっていない。
それにしても寒い。まだ体が秋仕様なのだろう。
そこで南側で風を避けることにした。
寒さとともに空腹を感じる。
車中でハンバーガーとおにぎりを食べたのに…。
そこで、夜明け前に朝食を食べることにした。



お湯を沸かして注ぐことわずか3分。
アルファ米は熱湯で15分だが、これは早くていい。さすがモンベル!


食べているうちに黎明が始まった。
急いで食べ終え、撮影に向かう。


ところがここで重大な忘れ物に気がついた。それは三脚。
黎明を撮影するには三脚が欠かせない。
光量がわずかなため、シャッタースピードが極めて遅くなるからだ。
もちろん手持ちでの撮影など不可能。
そこで、平らな岩の上にカメラを置いて撮影することにした。



なんとか撮影できた黎明。
右が久住山。その左は稲星山。ほぼ中岳に見えているのは天狗が城と中岳。
その左にほんのわずか山頂が見えているのは大船山だ。



拡大してみた。
このグラデーションがたまらない。


徐々に明るくなってくる。



まだ暗いためシルエットの三俣山。
その向こうには雲海が広がり、由布岳の双耳峰が見える。



こちらもまだ暗い中の阿蘇五岳。



7時ぴったりに朝日が昇ってきた。




朝日射す三俣山。



大船山のシルエット。
その向こうには一面の雲海。



遠く雲仙普賢岳を望む。



涌蓋山方面を撮影。
私の立つ星生山の影が伸びている。


もう星生山頂での撮影は終わりか…と思った頃、「霧氷があるよ」と教えてもらった。
北西側にあるらしい。早速見に行く。



ささやかだが、確かにこれは霧氷だ。
今日はマルワイさんと「霧氷のムもないね…」と言いながら来たので、これはうれしい。



この冬初めての霧氷を三俣山とともに撮影。



同じ霧氷を逆光で。



ささやかでも、「やっと霧氷の季節になったんだ」と思えた。


ずいぶん時間が経ってしまった。すでに8時前。
そろそろ久住分かれへと向かいましょうか。



尾根道を歩いていくマルワイさん。
早朝なので歩く方向から朝日が射し、まぶしくて風景を眺めづらい。
そう言えばこんな感覚、あまりしたことがない。



歩いていく尾根道にも日陰には霧氷がある。
だが撮影している間にもどんどん落ちていく…。


途中、西千里浜を歩くゴマさんたちをマルワイさんが見つけた。
どうも引き返しているような様子…。
どうやらマルワイさんがLINEで送った霧氷の写真に引かれ、星生山に向かおうと思っているようだ。
そこで大声で呼びかける。「どんどん落ちてますよ~」
ゴマさんたちが登ってきたところで、たぶんみな落ちてしまっていることだろう。


久住山避難小屋前でゴマさん・ムギさん・ミッチさんと合流。
マルワイさんと私を含めて5人一緒に御池をめざす。



空池のほとりから天狗が城を見上げる。
雲一つない青空がうれしい。


やがてお楽しみの御池に到着。
もちろんわずかでも氷が張っていないかと期待してのこと。
だがやはりまだ寒さが今ひとつなのだろう、氷はほんのわずかだった。



風がほとんどなく、湖面に天狗が城が映っている。



南東側の岸辺には一面にすごい立派な霜柱が並んでいる。
するとみなさんザックを置き、撮影会が始まった。



マルワイさんとゴマさんはマクロレンズで撮影中。
私は冬はマクロを持ってこないので、今日も持っていない。
これからは冬でも持ってくることにしよう。



逆光で撮影してみた。
少しはマクロ風になったかも。


さて、みなさんの撮影会も終わったようだ。
中岳に向かおう。



いつものアングルで撮影した風景の中にマルワイさんとムギさんがいる。



岩の上に立って私の影とともに。
空の澄み切った青と湖面に映った藍色がいい。



上の写真を撮影する私をミッチさんが撮影してくれた。
ミッチさんありがとうございます。
サックを赤色にして正解だったかな。



鞍部より中岳を見上げる。



近くを歩いているムギさんが「雪が残ってるよ」と言うので
木の根本付近をのぞき込むと、確かにこれは雪のようだ。
いつかわからないが最近初雪が降ったのだろう。


中岳山頂に到着。まずは風景の撮影だ。



大船山の周囲には雲海が広がっている。
その一部が坊がつるに流れ込んでいく。



大船山を拡大してとらえた。
まるで海に浮かぶ孤島のようだ。



久住山方面を撮影。
こちらもガスが上がってきている。


みんなで座る場所を探し、山頂から少し離れた広い場所に腰を下ろした。
賑やかな昼食タイムの始まりだ。



私の食材。
白菜・長ネギ・椎茸、エビ入りすり身、卵、揚げ玉。



栄養満点のうどんが完成。




マルワイさんはなんと3種類のホットサンドを焼き上げた。
しかも羊羹とクリームチーズという、思いつかない取り合わせ。
私も1ついただいたが、これが実においしかった!



ゴマさんとムギさんは焼きカレー。なんとも豪快だ。


コーヒーを飲み、賑やかな昼食が終了。
ここで修さん・ミッチさん・ムギさんは稲星山へ、私たちは天狗が城へ。
その後は久住山避難小屋で合流する予定。



ほどなく天狗が城山頂に到着し御池を見下ろす。
左上の岸辺がほんのわずか白くなっている。
私たちが撮影した大量の霜柱がまだ融けずに残っているのだろう。



天狗が城の北斜面越しに三俣山を望む。
この斜面が一面の霧氷に覆われる季節はもうすぐだ。


今日はゴマさんが時折ミーさん・ミーパパさんと連絡を取っており、天狗が城の下で落ち合うことになっている。
天狗が城の下まで下って2人が御池から下ってくるのを待つものの、なかなか姿が見えない。
そこでゴマさんがその場に残り、私とマルワイさんは一足先に久住山避難小屋に向かうことにした。



久住分かれより三俣山を望む。


避難小屋前に到着。岩に腰を下ろして休憩。
ところが何もすることがないものだから、眠くなってしまった。
そこで草の上に寝転がって昼寝を決め込む。



そんな私を、そばにいたマルワイさんに撮られてしまった。
だがこれはどう見ても昼寝の姿に見えない。
まさに行き倒れの人そのものじゃないか!


しばらくしてゴマさんたちが到着。
私も目が覚め、ミーさん・ミーパパさんとあいさつを交わす。


総勢8人で避難小屋に入り、デザートタイムの始まり。


まずはミーさんが本物のお抹茶を点ててくれる。



ここが山中であることを忘れるほど、抹茶もお茶請けのお菓子も上品でおいしかった。


次はミーパパさんのこれも本物のエスプレッソコーヒー。



これがエスプレッソメーカー。
しくみを聞きながらコーヒーができるのを待つのも楽しかった。



ほどほどに苦みの効いたコーヒーもおいしかった。



最後はゴマさんが自宅で焼いて持ってきてくれたリンゴケーキ。


おいしく飲んで食べ、楽しい時間を過ごした。
そろそろ下山しましょう。



避難小屋の中は山中だとは思えない状況だったが、
一歩小屋を出ればやはりここはくじゅう(あたりまえだ)。
久住山を見上げ、牧ノ戸に下る。



西千里浜を歩いていく。
今日はどこまでも青い空が広がっている。



みなさんの後を下っていく。



第1展望台まで下り、楽しい山行の締めくくりとしてみなさんで並んで記念写真を撮影し、牧ノ戸へと下った。




さて、帰宅して写真を整理しているときのこと。
一部の画像の拡張子が「.JPG」でなく、「.NEF」になっている。
どうやら撮影の途中で操作を誤り、RAWで保存する設定にしてしまったようだ。
そう言えば撮影しながら「おや?」と思って設定をもどしたことを思い出した。
RAWでの撮影は、朝日が昇った後から御池を後にして中岳に向かうところまで。
霧氷や御池の写真が含まれている。

ところが困ったことに、私はいつもJPGで撮影しているため、RAWを現像したことがない。
現像ソフトも使ったことがなく、パソコンにもインストールしていない。
確かカメラを買ったときにCDが付いてたよな、と思ったが、どこにあるかもわからない。
そこで、HPで変換できるかも、と思って探してみた。すぐに見つかり、変換を始めた。
ところがである。そんなとき、我が家が停電した。(嘘だと思うかもしれないが本当のこと)
停電はすぐに復旧したが、困るのは我が家のネット環境。
どういう不具合かわからないが、一度停電するとネットが復活するのに数時間はかかる。
以前も原因を調べてみたが結局わからず、今は復活するまでひたすら待つことにしている。
結局ほぼ1日ネットにつながらず、ほとほと困ってしまった。

そんな状況の中、ふと思いついたのがスマホを利用してテザリングすること。
だがそれもHPに画像をUPして変換するのではデータ量が半端ないことになってしまう。
思案の結果、解決策にようやく気づいた。NIKONの現像ソフトをダウンロードすればいい。
というわけで、日曜日の夕方にようやく写真をすべてJPGに変換することができた。
自分のうっかりとはいえ、カメラに振り回されるはめになってしまった。
だが、RAWを現像できるようになったってことで、まあよしとしよう。




一緒に歩いたみなさんの記録もぜひどうぞ。
ゴマさん
ムギさん
マルワイさん
ミッチさん
修さん
ミーさん
ミーパパさん


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