大船山【朝駆け】

2020年1月13日


3連休の3日目(成人の日)。
急遽大船山に朝駆けすることになった。

2時15分に吉部駐車場に到着してゴマさんたちと合流。
急いで準備して2時半に出発。
段原に到着し避難小屋で時間調整して山頂をめざす。
山頂には猛烈な風が吹いている。
それでもガスの晴れ間に見える黎明が美しい。
朝日に染まる霧氷やガスを夢中で撮影する。
御池は下ると凍結している。霧氷もきれい。
だがここでも風が吹いており、寒い。
そこで避難小屋で昼食を食べることに決定。
小屋で昼食。やがてマルワイさんとりこさんも到着した。
食事を終え、周囲の霧氷の撮影会。
段原から北大船山まで足を伸ばして絶景を撮影。
段原へとゆっくり下っていく。
坊がつるに下り、避難小屋で休憩し下山。
白く装った山々を振り返りながら下った。

2:25吉部→3:10暮雨の滝(通過)→3:35坊がつる北端→坊がつる野営場→4:00大船山取り付き
→5:30段原→5:40~6:20避難小屋→6:45~9:00大船山頂・御池→9:25~11:25避難小屋
→11:30~12:30段原・北大船山→13:30~14:00坊がつる(避難小屋)→15:30吉部




成人の日を含む3連休。
1日目はいつもの休日出勤。
2日目は雨模様で山行を見送った。
3日目の当初の予定は特になく、とりあえず牧ノ戸から入山するつもりでいた。
2日目の夕方、みなさんとLINEで情報交換すると、
ゴマさんたちは2時半に吉部から入山し大船山に朝駆け。
マルワイさんとりこさんは6時に今水から入山し大船山に向かうという。
みなさん霧氷ねらいだそうだ。そうなれば私も大船山に行きたい。
だが吉部2時半は12時より前に起床しなければならず、私には無理。
マルワイさんとりこさんのスピードで登るのも大変だ。
そこで、今水から5時に入山するつもりで7時半に就寝した。
ところが深夜になぜかぽっかり目が覚めた。
時計を見ると、吉部2時半に間に合う時間だ。
そこで急遽吉部をめざすことにした。

なんとか2時15分に吉部駐車場に到着。
みなさんも先ほど到着したばかりらしい。急いで準備する。
ゴマさんは「どうせ追いつかれるから」と一足先に出発。
ムギさんを先頭に、あずきさん、ミッチさん、私の順で歩き始めた。
杉林の急登を越え順調に歩いていく。
ムギさんの歩くペースはずいぶん速く感じるが、それでもゴマさんになかなか追いつかない。
結局坊がつるの野営場でやっと追いついた。

周囲の山々にはガスがかかっている。
このガスが晴れてくれるのを祈るしかない。
そんな私たちに朗報が1つ。
今日吉部に来るまで、ミッチさんはすべての信号が青だったそうだ。
その運がまだ続いているはず(信じるものは救われる)。

4時に野営場の端から大船山に取り付く。
大船山はどこから登ってもしんどい山だが、
吉部からのルートだと坊がつるから段原までがきつい。
私はいつも「段原までがんばる」と自分に言い聞かせて登っている。
そんな状況なのに、前を歩くミッチさんから鼻歌が聞こえてきたのには驚いた。
さらに驚くことに昨夜ミッチさんは寝付けず、睡眠時間なしに歩いているという。
そしてなぜか「体が軽い」らしい。一体どうなっているんだろう?(笑)

ようやく段原に到着すると、暗闇の中だが大船山方面のガスが晴れて山頂が見える。
みなさんのテンションが一気に上がった。
だが山頂に向かうには早い。山頂で長時間待つのは大変だ。
そこで避難小屋に向かい時間調整することになった。

避難小屋に到着すると、ミッチさんが先ほどスマホで撮影した大船山の写真を見せてくれた。
実は私も撮影してみたのだが、失敗していた。
スマホで撮影できてニコンで撮影できないはずはない。
そこでカメラの設定を慎重に確認し、段原にもどった。



ISO12800 f4 露出補正+1 シャッタースピード1/6秒
月明かりの中、手持ちでこれだけ撮影できれば十分だ。さすがはニコン!


時間調整を終え、黎明に間に合うよう6時20分に小屋を出た。
尾根道を歩いて行くと、山頂に近づくにつれ風が強くなってくる。
それでも東の空に黎明が始まっているのが見え、期待が高まる。

やがて山頂に到着。よろけてまっすぐ歩けないほどの暴風だ。
強風にガスが流れていく。
極寒の中、カメラを構える。



一瞬のガスの晴れ間に黎明を撮影。


カメラを構えているのだがとにかく寒い。
顔が痛い。指先が凍える。
それでも周囲の撮影を。



霧氷の滝の向こうにガスの晴れ間から鳴子山が見える。



わずかに段原が見えた。



ガスの晴れ間に御池を撮影。もうすぐ夜明けだ。



ようやく7時17分に朝日が昇ってきた。



ガスが朝日に染まる。



霧氷も朝日に染まっている。
この風景を大船山の山頂で見られるなんて。
大船山のこの風景、ずっと私には無理だと思っていた。
今日、目が覚めてよかった。




鳴子山にも朝日が射してきた。



すっかり明るくなり、霧氷越しに御池を望む。


山頂に到着して1時間経った。
この寒さの中、みなさんよく耐えたと思う。もちろん絶景があったおかげだ。
とはいえあまりにも寒いので、風がないことを期待して御池に下ることにした。



霧氷越しに御池を見下ろす。



やはり御池は凍結していた。湖畔の木々の霧氷がきれいだ。
湖面にしわが寄っているようになっているのは風が強かったためだろうか。





氷は十分に厚いので乗っても心配はない。
ただ中央付近は薄そうに見えたのでやめておいた。



山頂方面を振り返る。霧氷と青空のコントラストがいい。



霧氷を逆光で撮影してみた。



朝日が少しずつ差し込んでくる。
青空も広がり、まさに絶景。


できればこの風景を見ながら食事をとりたいところだが、残念ながら風が強い。
この風では凍えながら食べることになるし、お湯もなかなか沸かないかも。
そこで避難小屋で食事をとることに決定。



山頂下の台地に上がったが、残念ながらガスで久住山方面の山は見えなかった。



台地から山頂を見上げる。



山頂に到着するとブロッケンも出現!
みんなで歓声を上げながら撮影する。



山頂を下り尾根道を歩き避難小屋をめざす。



避難小屋にもどってきた。
この避難小屋は去年の秋にできたばかり。
今日のような風の強い日にはこの小屋の存在は実にありがたい。


さっそく食事の準備にとりかかる。



まずは食材。
白菜・白ネギ・しいたけ、鶏のつみれ。



つみれの入ったうどんが完成。
やっぱり寒い冬にはうどんがいい。



ゴマさんとムギさんはこんなものを見つけてきていた。
使い捨てのバーベキューセットだそうだ。
中には燃料と着火剤が入っていて、網もある。
火を点けるだけでバーベキューができるというすぐれもの。



ただ、小屋の中ではさすがに煙やにおいがこもって大変。
そこで小屋の外でバーベキュー。
肉もただ持ってきただけではなく手が込んでいる!



お裾分けをいただいた。本当においしかった!


やがてマルワイさんとりこさんが到着。
7人となりさらに賑やかになった。


食事の後は風景の撮影だ。
避難小屋の外に出てみると、ガスが晴れすっきりと青空が広がっていた。



まずは霧氷の広がる大船山を撮影。



久住山方面の山々のガスもほぼ取れた。



北大船山と三俣山。



場所を移動し霧氷越しに大船山頂を望む。



段原より北大船山の中腹に立っているとゴマさんとりこさんをパチリ。
手を上げている二人が見えるだろうか。


さて、十分霧氷の風景を楽しんだので、そろそろ下りましょう。



下りながらも霧氷越しに大船山を振り返る。



いろんな話をしながら下っていく。
(ただし私はほとんど聞き役)



坊がつるに下ってきた。



大船山ばかりに気を取られていたが、霧氷で白くなった平治岳も美しい。
これを見てミッチさんが一言。「ガトーショコラみたい」。
正直ピンとこなかったのでネットで検索して納得。



こちらも霧氷で装った三俣山を見上げる。


みなさんと一緒に避難小屋に入り、最後の休憩。



りこさんが持ってきてくれた餡餅をマルワイさんが焼いてくれた。
周りはこんがり、中はしっとり。おいしかった!


名残はつきないけれど、また来ることがあるはず。
ぼちぼち下山しましょう。



白い大船山頂を何度も何度も振り返りながら吉部へと下った。




一緒に山行したみなさんの記録もご覧下さい。
ゴマさん
ムギさん
ミッチさん
マルワイさん
りこさん




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