三俣山
2020年2月11日
くじゅうに雪が残っているうちにと、三俣山に向かうことにした。
大曲を6時に出発。多少急ぎつつ登る。
すがもり越到着6時50分。朝日に間に合うかどうか微妙な時間。
案の定、稜線に着くまでに朝日が昇ってきてしまった。
気を取り直して西峰山頂へ。小休憩の後、本峰へ向かう。
本峰に向かうつもりだったが、気が変わってⅣ峰に立ち寄る。
雪景色を眺めながらしばし休憩。
本峰を経由して南峰へ。
今日はいつものテラスではなく、山頂で昼食。
コーヒーを飲み、南峰を後にする。
2回目のⅣ峰に立ち寄り、またも風景を眺める。
休憩後はのんびりと下山。
すがもり越で2杯目のコーヒーを飲み、大曲へと下った。
5:55大曲→6:50すがもり越→7:35~7:55三俣山西峰→8:25~8:50Ⅳ峰→9:00~9:15本峰
→9:35~11:25南峰(昼食)→11:40~12:00Ⅳ峰→12:40~13:10すがもり越→13:50大曲
前回(2月8日)の山行の後、そのトラブルは起きた。
帰宅しガレージに停めた車の後部座席から荷物を取り出したときのこと。
カメラバッグを手に取り持ち上げたとき、バッグが傾き、カメラが車外に滑り落ちてしまった。
ガレージの床は当然コンクリート。「ガシャ」という実に嫌な音がした。
見ると、カメラは広角レンズを下にして落下したため、保護フィルターが粉々に割れている。
悪いことに、カメラからフィルターの枠が外れない。回転しないのだ。
これでは新しいフィルターをつけられないことになる。
しかもよくよく見ると、レンズにわずかながら傷がついているのを発見。正直へこんだ…
大船山の東尾根で体力が奪われ集中力がなくなっていたのか…
だがこれも自分のやってしまったこと。仕方がない。
さて、カメラをどうするか。
3日後の2月11日には次の山行を予定している。当然カメラが必要だ。
だがこの傷の入ったレンズで撮影する気にはならない。
と言って広角レンズなしの山行も考えられない。
そこで、思案の結果、新しいカメラを購入することにした。
というのも、昨年末からNIKONのミラーレスカメラ「Z6」を購入しようかと迷っていた。
マルワイさんからは「早く買って使い勝手を教えて」と言われていたのだが、踏ん切りがつかなかった。
ところが2月1日の山行でマルワイさんがその「Z6」を持っているではないか!
しかもちょっと触らせてもらうと、これがまたいいときている(当然か)。
そこで、この際思い切って買ってしまうことにした。
なんだか壊れたカメラ(レンズ)に背中を押されたような感じだ。
そういうわけで急遽大分市の某店に向かった。幸い在庫があり、即決で購入。
購入したのはZ6に加え、Z6対応の広角レンズ(14-30mm f/4)。実はこの広角レンズも欲しかった。
XQDカード(Z6はSDカードが使えないため)、保護フィルター。
今まで使用してきたマクロレンズ(FX)を取り付けるためのマウントアダプターも購入した。
今までのカメラを下取りしてもらった上に、ちょうどキャッシュバックが2月6日から始まったばかり。
よし、これで11日に山行できるぞ。
マルワイさん、やっぱり買ってしまいました(笑)
というわけで、今回の山行からカメラはZ6での撮影である。
さて、今回の山行。
くじゅうの雪はまだ融けていないはず。
2月12日(水)からは雨、しかも気温が高くなるという予報になっている。
雪山を歩くにはもしかすると最後のチャンスかもしれない。
(もちろんそうであってほしくないが…)
そこで、久しぶりに三俣山をのんびり歩くことにした。
ところで三俣山はいったいいつ以来なのだろう。
そう思い山行記録を見て驚いた。なんと10月22日以来だ。
その日は紅葉のピークだった。まさかそれ以来とは。
確かにここのところ牧ノ戸からの入山がほとんど。それと大船山。
三俣山は私の好きな山なのに。
どこかから「くじゅうならどの山でも好きでしょ」と聞こえてきそうな気がした(笑)
早朝6時前に大曲に到着。すぐに装備を調えて出発。
出発時に大曲から三俣山を手持ちで撮影。
(ISO12800、f/4、シャッタースピード1/2秒、露出補正-1)
薄く残っている雪を踏みつつ、多少急いで登っていく。
というのも、もしかすると西峰の稜線で朝日が見られるかもと思ってのこと。
間に合えばのことだが、「なんちゃって朝駆け」ということになる。
ガレ場にも雪が積もっており、多くの人が踏み固めてくれたルートをたどっていく。
登りながら振り返ると、雪の星生山の上空に月が浮かんでいる。
大曲から55分かかってすがもり越に到着すると、大船山の東の空が染まっていた。
その空を撮影。
うまく撮れないのでいろいろと設定をいじっているうちに5分かかってしまった。
時刻は6時56分。はたして朝日に間に合うだろうか。
あえぎつつ登った…と書きたいところだが、「まあ間に合えばいいや」程度のことなので、
多少急ぐ程度で登っていく。
案の定、まだ稜線に着いていないのに朝日が昇ってきてしまった。
朝日に染まるのが雪だったらなあ…
残念ながら「なんちゃって朝駆け」失敗である。
その後、10分ほど登ってようやく稜線に到着。白い雪と青空を見上げる。
久住山方面の山々を振り返る。
もしかするとこの手前の雪が染まっていたかもしれないな…
仕方がない、これも自分がのんびり歩いたためだ。
気を取り直して西峰山頂に向かう。
西峰山頂に到着。
白い雪原越しにこれも白く装った星生山を望む。
北西側に目を転じると、三俣山の影が伸びていた。
小休憩ののち、本峰に向かう。
三俣山にはいくつかの枝道がある。
そこで、誰も歩いていない道を選んだ。
雪は前回の大船山でも踏んできたが、
何度でも楽しい。
いつもなら本峰に向かい、南峰(昼食)→Ⅳ峰と回るのだが、
気が変わり本峰との鞍部からⅣ峰に向かってみた。
Ⅳ峰に到着すると、実にきれいな雪景色が広がっていた。
山頂の岩陰に微風を避けて腰を下ろし、この風景を眺める。
今日は三俣山に来て正解だったな。
さて、本峰に向かおう。
本峰山頂より北峰を望む。
右に平治岳、遠くに由布岳が見えている。
その由布岳を拡大して捉えた。
小休憩し、南峰に向かう。
南峰に向かう登路には1人の先行者の足跡が残っていた。
南峰に到着し、ここでも久住山方面を望む。
左に祖母傾山系が見える。
いつもならテラスで昼食にするのだが、今日はここで昼食。
それほどこの風景はすばらしい。
白菜・長ネギ・椎茸、天ぷら盛り合わせ。
天ぷらを載せただけというお手軽な天ぷらうどんの完成(笑)。
この風景を見ながらの天ぷらうどんはおいしかった。
食後のコーヒーをじっくり味わう。
星生山を拡大してみた。
左には阿蘇の噴煙が西風に流されているのが見える。
かなり大量に黒い噴煙が上がっているようだ。
下山する前にいつものテラスに向かう。
やはり大船山にはあいさつしておかないといけない。
テラスより大船山と平治岳を望む。
数日前登った東尾根を思い出した。
ただ、あのときはガスで展望がなかった。
今日はその分を取り返したような気がするな。
再び南峰山頂に戻り、下ることにする。
一度山頂に立ったⅣ峰にもう一度向かう。
この風景、いつまでも見ていられる。
カメラで撮影した後は、ただじっと風景を眺める。
そうすることで、風景が心の中のフィルムに焼き付けられるような気がする。
さて、そろそろ下山することにしようか。
西峰の稜線まで下ると山々が近くに見えてきた。
すがもり越に下り、2杯目のコーヒーを飲む。
手前は吹雪まんじゅう。
名前はともかく、今日の風景に似合うのではと思って買ってきた。
三俣山を振り仰ぎながら下っていく。
もしかするとこれほどの雪は今季これが最後かもしれない。
そう思いつつ、雪の感触を味わいながら大曲へと下った。
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