白口岳・稲星山・久住山

2020年2月23日


3連休の中日。気持ちよく晴れる予報。
吉部より入山し、まずは坊がつるをめざす。
坊がつる野営場のマンサクは咲き始めたばかり。
法華院山荘前を通過し、鉾立峠から白口岳へ登っていく。
山頂の岩場の風下に腰を下ろし、大船山を見ながら昼食を食べ、コーヒーを飲む。
ところがここまでのんびりし過ぎてしまい、時間が気になってしまった。
そこで、あえぎつつ稲星山を経由して久住山に向かう。
久住山の後も急ぎ足で久住分かれから北千里浜を経由して法華院山荘へ。
坊がつるで2杯目のコーヒーを飲み、再び急ぎ足となって下山した。

6:15吉部→7:05~7:15暮雨の滝→7:45坊がつる北端→8:10~8:35坊がつる野営場→8:50~9:00法華院山荘
→9:25~9:35鉾立峠→10:40~11:50白口岳(昼食)→12:05稲星越→12:20~12:25稲星山→12:40神明水→12:55~13:10久住山
→13:25久住分かれ→北千里浜→14:30法華院山荘→14:45~15:05坊がつる野営場→15:15坊がつる北端→大船林道→16:10吉部




3連休の初日はいつもの休日出勤。
残り2日を心置きなく過ごすべく、午後も職場に残り休日出勤に励んだ。
3連休の中日は気持ちよく晴れる予報。

さて、どこからどう歩こうか。
前回の山行では沓掛山のマンサクが咲き始めていた。
だとすると標高がほぼ同じ坊がつるでも咲き始めているはず。
そこで、吉部から入山してとりあえず坊がつるまで行き、
そこでその後のルートを決めることにした。
ルートの候補は2つ。1つは大船山。
もう一つは鉾立峠→白口岳→稲星山→久住山→北千里浜という周回ルート。
大船山に霧氷があるかどうかがポイントだ。


吉部は佐伯市の自宅からは最も遠い登山口。
いつもと同じ時刻に出発したため、吉部駐車場に到着したときは既に6時。
急いで準備を整えて出発した。



ヘッドライトを点けて杉林の急登を登っていく。
(この写真はライトを消して撮影したもの)



夜明けの時刻を過ぎ、明るくなった林を歩いていく。



暮雨の滝に少し寄り道。


まだ春色が見つかるはずもない登山道を淡々と歩いていく。
やがて大船林道と合流し、坊がつるの北端に近づいてきた。



坊がつるの北端に到着すると、すばらしい青空が広がっていた。


山頂付近を見ると、期待していた霧氷はない。
となると今日は大船山ではなく、周回ルートに決定。



野営場手前の登山道脇のベンチで休憩していると、朝日が大船山の右から昇ってきた。



朝日を浴びた三俣山を望む。
そういえば南峰への急登をしばらく登ってないな…


野営場に向かい、ねらいのマンサクを探す。
ところがなかなか見つからない。しばらく歩き回り、ようやく見つけた。



咲き始めたばかりのマンサクを撮影。
背景は白口岳である。



今日は久しぶりにマクロレンズを持ってきた。
これから花の季節になり、マクロレンズの出番が増えてくることだろう。


よし、これで今日のねらいの1つはクリアしたぞ。



木道を歩き、法華院山荘に向かう。



法華院に着いたが、長居するわけではないので、談話室でなく右に写っているベンチ(?)に腰を下ろして小休憩。
お父さんに連れられた小さな(3、4才だろうか)女の子が元気に歩いていく(写真左端に写っている)。
ちょうど私の前を歩いているとき、「エイエイオー!」と言ったのがかわいかった。
今日はどこまで行くのだろう。まさか大船山?



この風景を眺めながら行動食を食べる。


よし、鉾立峠に向かおう。



鉾立峠のベンチに腰を下ろし、白口岳を見上げながらここでも小休憩。


やがて気合いを入れ直して白口岳への急登に向かう。
この急登、決して急いではならない。マイペースでゆっくり登っていく。



途中、何度も足を止め息を継ぐ。




登っていくと雪が残るようになった。
急登なので足が滑って登りにくい。アイゼンを着けることにした。


山頂下の岩場の手前に男性が3人佇んでいる。近くにはデポされたザックもある。
心配して「どうかしたんですか?」と尋ねると、「落とし物を…」という返事。
どうやら飛ばしていたドローンが落下してしまい、探しに行っているらしい。
「よかった」と聞こえたから見つかったようだ。



山頂直下の岩場に到着。ここを越えれば山頂だ。
気を緩めず、一歩一歩慎重に登った。



白口岳山頂に到着。
鉾立峠から1時間5分。記録を見ると7年前は55分だった。
それだけ年を取ったということかな。



大船山、平治岳、坊がつる、三俣山を望む。
右下に先程までいた鉾立峠が見える。

できればこの風景を眺めるポイントで昼食にしたいところ。
だが今日は強い風ではないが冷たい風が吹いており、さすがに凍えてしまいそうだ。
そこで、山頂標識のある岩の陰に風を避けて腰を下ろした。



キャベツ・白ネギ・椎茸、もやし、うずらの卵、豚肉。



野菜たっぷりのチャンポンが完成。



食べようとしたとき、鉾立峠から数人のグループが到着した。
ところがこのグループのテンションが異様に高いのだ。
「やった~!」「白口岳に到着で~す!」「すばらしいです!!」という感じ。
最初は元気のいい若者かと思ったのだが、どうも違うようだ。
食べながら背後の様子を窺うと(私は山頂標識に背を向けている)、
どうやらテレビ局の撮影のようだ。それも民放の。(N○Kだとこんな大げさなリアクションではないはず)
そうすると先ほどのドローンはその撮影のためのものだったのだろう。
撮影隊は休憩することなく次の山めざして進んでいった。


静かになった山頂でチャンポンを食べ、コーヒーを味わう。
さて、そろそろ腰を上げようか。


ところで今は一体何時頃なんだろう。
というのも私は登山中、あまり時間を気にしない。
早めに入山し、のんびり歩いてゆっくり下山できるようなルートを選んでいる。
ところが今日は普段と違い、長いルートとなる予定。
それなのに入山も遅かった上に、ここまでのんびり歩き、ゆっくり休憩した。

改めて時刻を確認すると、すでに11:50。
ここから稲星山→久住山→久住分かれ→北千里浜→坊がつる→吉部と歩く予定だ。
頭の中でその所要時間をざっと計算してみる。
すると、いつもの調子でのんびり歩くと下山が5時近くになることが判明してしまった。

さてどうしようか。
最短はここで鉾立峠に引き返すことだが、それは撤退するようでいやだ。
その次に早いのは東千里浜から御池を経由して久住分かれに向かうルートだが、
御池は前回も通ったし、今日は霧氷もないだろうからそれも避けたい。
何より今年はまだ久住山に行っていないので、ぜひ行きたい。

そう思っているとき、マルワイさんからLINEが届いた。
「時間が気になるんですよね~」と返信すると、
「明日、休みでしょう」と返ってきた。(にかっとした絵文字つき)
その一言に背中を押され、稲星山に向かうことにした。
急げばなんとかなるだろう。



今から向かう稲星山を望む。
急ぐと言っても下りで急ぐのは危険。しかも時間もそんなに短縮できない。
多少急ぎつつも慎重に下っていく。



稲星越を通過。
ここからの登りを急ぐ。
普段はのんびりマイペースだが、今日はあえぎつつ登っていく。


稲星山に到着する直前に再びマルワイさんからLINE。
「今日はゴマさんが近くにいるだろうから、一緒に下山して送ってもらったら?」とある。
だがそれはできない。ゴマさんは今日、牧ノ戸から朝駆けしたはず。
牧ノ戸まで一緒に下って吉部に送ってもらうと、当然坊がつるには立ち寄ることができない。
実は今日は訳あってもう一度坊がつるに行く予定なのだ。
マルワイさんにはその「訳」を伝えなかったが、たぶんわかっていたはず。
これを読んでいるみなさんも、察しのいい方はおわかりではないだろうか。
(わからない方は最後まで読んでいただければ…)



稲星山に到着し、とりあえず風景を撮影する。



久住高原とその向こうの阿蘇五岳を望む。



大船山方面を振り返る。
手前に見えるのは先程までいた白口岳だ。



ガメラ岩と大船山。



東千里浜を見下ろす。
山々が一望できて気持ちいいが、のんびり眺めている余裕はない。
これから一旦神明水に下り、左端に山頂がわずかに見える久住山に向かう。



その神明水を見下ろす。
その向こうの登りはけっこうしんどそうだ…



神明水ではグループ登山の方がのんびり昼食を食べていた。
そのそばを通り抜け、久住山に向かって登っていく。
ここもまたあえぎながらだ。



ようやく久住山の山頂が見えた。



今年初めての久住山。
さすがにここは休憩して風景を眺めたい。
わずかな時間だが岩に腰を下ろして休憩した。



阿蘇五岳を拡大して捉えた。
左奥に見えるのはどこの山だろうか。



わずかな休憩を終え、久住分かれへと下っていく。



久住分かれから北千里浜へと下る。
ここはあまり頻繁に歩いていないので、一体どれくらい時間がかかるか、正直読みづらい。



急ぎ足で歩いていくと、三俣山が近くなってきた。
春と冬が同居しているような風景。



正面に大船山が見えてきた。
その山頂のすぐ右にゴリラ岩が見える。



法華院までの下りは日陰なのであちこちに雪がガチガチの氷になって残っている。
さすがにこれはアイゼンを着けなければ。



やれやれ法華院まで下ってきた。
時刻を確認すると2時半。予想より30分も早い。
これなら「吉部に5時」なんてことにはならない。



木道を朝とは逆に歩き、再びの野営場に向かう。



朝撮影したマンサクを、今度は大船山とともに撮影。
このアングルで撮影したかった。
(朝は太陽との角度の関係で撮影できなかったので…)


坊がつるを3時に出発できればと思ってここまで急いできた。今は2時45分。
15分あればコーヒーが飲める。そこで腰を下ろして休憩することにした。



マンサクと大船山を眺めながら今日2杯目のコーヒーを味わう。


さて下山しよう。



坊がつるの北端で白口岳と稲星山を振り返る。
久住山や北千里浜は見えないので、心の中で振り返り吉部へと下った。


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