彦岳(番外編)

2020年8月9日


よく晴れた日曜日に佐伯市の低山、彦岳に登ることになった。
スーパーマーケットの駐車場でふーみん、Iさんと待ち合わせ。
途中、林道に向かう道が通行止めで回り道するトラブルもあったが、
なんとか6時半に七合目登山口に到着。すぐに出発した。
ゆっくり登ったのだが、それでもわずか40分で山頂に到着。
風景を眺めたあとは朝食作り。3人分の朝食を作った。
朝食の後はお楽しみのコーヒータイム。
この日がこんなに早く来るとは思わなかったな。
2時間ほど山頂で休憩して下山。
下山後は3人でソフトクリームを味わった。

6:40七合目登山口→7:20~9:15彦岳→9:45七合目登山口




今回はくじゅうではなく、番外編。
私の地元佐伯市にある低山、彦岳に登った。
彦岳は私が毎年元旦に初日の出を見に登っている山。
その山になぜ登ったのか、その理由から書いておこう。

前回の山行記録にもほんの少し匂わせているのだが、
最近、私の山の弟子であるふーみんに幸せな出会いがあった。
そこでふーみんに「いつか一緒に山に行けるといいなあ」と言っていたのだが、
それが今回、意外にも早く実現したというわけだ。

ところが「どの山にしようか」と相談したときに困った事態が発覚した。
というのは、Iさんの勤務する職場では「市外に出てはいけない」という
行動制限(自粛指示?)が出されているそうなのだ。
全国的に感染者が広がりつつある新型コロナウイルスだが、
佐伯市でも数名の感染者が出たため、そんな行動制限をする職場もあるようだ。

市外に出てはいけないとなると、登る山は佐伯市限定となってしまう。
そこで候補は2つしかない。元越山か、彦岳か。
なお、佐伯市民の方がいらしたら「城山があるじゃないか」と思われるかもしれないが、
私は城山は「丘」だと思っているので(笑)、除外させていただく。
結局、最近全く登山していないふーみんが「体力が心配なので…」と選んだのが
彦岳だったというわけである。


ということで今回の山行。
夏真っ盛りの今、くじゅうでも午前10時を過ぎると暑い。
それが低山となればなおさらのこと。
なるべく早い時間に登り始め、暑くなる前に下山したい。
そこで、待ち合わせの時刻を5時半とした。
私がコンビニで食材の1つを購入して待ち合わせ場所に着くと、
すでにふーみんの車が到着しており、2人で待っていた。
これまで何度か一緒に山に登っているが、ふーみんはかなりの割合で遅刻。
あるときには待っている間に警察から職質を受けたことさえある(笑)。
今回遅刻せずに来たのはIさん効果に違いない。

私の車に乗ってもらい、出発。
七合目までは毎年車で向かっているのでよくわかっているはずだった。
ところが、林道に向かう途中「工事中により通行禁止」の看板が…。
仕方なく農道を通って上浦方面に向かい、迂回することにした。
この農道から七合目へ向かう迂回路は、数年前一度だけ走ったことがある。
そのときのことを思い出しながら車を走らせる。



上浦方面へと農道を走っていると朝日が昇ってきた。
ちょうど豊後二見ヶ浦の海が輝いている。
素直に到着して登っていればこの風景は見られなかった。


ところがこのあと、「彦岳へ」という小さな看板の指示を私が見誤り、
気がつけばどうやら四浦半島へ向かっているようだ。
そこで途中でUターンするはめになってしまった。
そんな時間のロスもあり、七合目登山口に到着したのは6時半。
すぐに準備して出発した。



ここが登山口。
毎年元旦に登るときは真っ暗だが今日はご覧の通り。
夏草が生い茂っているかもと心配していたがそんなこともなかった。


私が先頭を歩き、続いてIさん、ふーみんの順。
登山道は木を埋めた階段状になっており、とても歩きやすい。
勾配は少し急だが、大したことはない。
私としては比較的ゆっくり登っていく。

ところが、しばらく歩いて振り返ると、Iさんがずいぶん遅れて登ってくる。
最初は「普段は全然運動していません」と言っていたからなあ…
体力がないのかもしれないな、と思ったのだが、それは全くの間違いだった。

Iさんは、自分の後ろを登ってくるふーみんの歩く速さに(遅さに)合わせているのだと気づいた。



のんびりゆっくり歩いていくと、くじゅうでは見慣れない花に出会った。
ネットで調べてみるとヒオウギという花だと判明。



登山口から40分で山頂に到着。
ここには以前お社が建っていたのだが、台風で壊れてしまった。



唯一残された小さな祠にお参りするふーみん。
私もお参りして1つだけお願いした。
そのお願いは…ナイショにしておく。



山頂からの風景。
今日は雲がほとんどなく、すばらしい天気。
少し霞んでいるが、山々ははっきり見えている。
もちろん眼下の佐伯市街地もよく見える。



2人が並んで風景を眺めているのをこっそり後ろに回り込んで撮影した。
こんな2人を撮影したかったんだよな。

ところがこの直後、ふーみんに気づかれた。
「あ!師匠が盗撮してる!」
何もそんな言い方しなくてもいいじゃないか(笑)


木陰になっているベンチに3人並んで腰掛けて朝食作り。



今日は私が朝食を振る舞うと前からふーみんに伝えておいた。
写真中央にあるのは鶏肉とエリンギとニンニク。


ガスを2個並べて2つ同時に調理する。
さらに時間差でお湯を沸かす。
さすがに1人では忙しすぎるので、2人にも手伝ってもらった。



ベーコンとエリンギの洋風炊き込みご飯の半熟卵のせ、
鶏肉のトマトソース煮、春雨スープの完成。



くじゅうではないが、風景を眺めながら、さわやかな風を感じながらの食事はおいしかった。


次はいよいよお楽しみのコーヒータイム。



ふーみんが3人分のコーヒーを入れてくれている。

実はこのケトルは先日ふーみんの誕生日に私がプレゼントしたもの。
ふーみんがIさんと出会ってすぐの頃のことだ。
いつの日かこのケトルで3人一緒にコーヒーを飲めたらいいなあ…と思っていたが、
まさかこんなに早く実現するとは思わなかった。
くじゅうでないのがちょっとだけ残念だけれど、
それは次回のお楽しみということで。

なお、コーヒーとネルはふーみんが佐伯市の coffee5 で買ったものである。
こんな風に付け足しで書くとふーみんに怒られそうだな…(笑)


時間を気にせずのんびりと食べ、ゆっくりと味わい、楽しく話をした。
気がつけば山頂到着後、ほぼ2時間が経っている。
別に急ぐわけでもないけれど、暑くなる前に下ろう。


下山時も同じ順番で下っていく。
そして今度も同じように私とIさんの距離は少しずつ離れていく。



なんとこんなところでアサギマダラに出会うとは!


わずか30分ほどで下山。
おいしいソフトクリームがあるというので、私の車でそのまま弥生へと向かう。


「弥生道の駅」の道向かいに最近できたというアイスクリーム屋に到着。



衝撃のネーミングのソフトクリームをIさんにいただいた。
なめらかで味が濃い、おいしいソフトクリームだった。
なお、店長さんによれば、女性が注文するとき言いよどむのがおもしろいそうである。


待ち合わせの駐車場にもどって解散。
Iさん、これに懲りずにまた山に登りましょう。
今度はぜひくじゅうへ。

そして、ふーみんをよろしく。


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