大船山

2020年10月11日


くもりの予報の日曜日、吉部から大船山に向かった。

6時過ぎ、雨合羽を着て入山。急登を過ぎ淡々と歩いていく。
暮雨の滝に下って小休憩。その後登山道にもどり再び歩き始める。
坊がつるの北端で見上げると周囲は深いガスに覆われていた。
野営場でミッチさんと合流し、2人で山頂をめざす。
山頂に到着するとガスが時折晴れ、紅葉した御池が見えた。
晴れるのを待ちながら昼食。今日は豪華な焼肉丼。
食後のコーヒーを飲み、御池に下る。
予想以上に紅葉していてよかった。これで青空があれば…
時間切れとなり、ミッチさんと2人で下山する。
いろんな話をしながら楽しく歩くことができた。

6:15吉部→7:05~7:25暮雨の滝→8:00坊がつる北端→8:15坊がつる(避難小屋)→8:30大船山取り付き→9:305合目→10:05段原
→10:10避難小屋→10:40~13:15船山(昼食)・御池→13:30段原→14:35~14:50坊がつる→15:15坊がつる北端→大船林道→16:15吉部




今回は私にとっての記念登山。
何の記念かというと、九重連山の登山回数がちょうど500回目なのだ。
なお、時々九重連山以外にも「浮気」しているが、それは除いての回数。
2004年4月3日に久住山に初めて登ってから丸16年と半年。
単純に計算すると年間30回ほど登ったことになる。
登り始めた頃は3~4年続けられればと思っていた。
まさかこんなに登り続けることになるとは思わなかった。
それほど九重連山に魅力があるということだろう。

さて、そんな500回記念の登山の今回、目的地は大船山。
ちょうど山頂直下の御池が紅葉しているはず。
500回記念にふさわしい風景を見たい。

私は大船山へは今水から入山することが多い。
だが今年は7月の豪雨の影響で今水からの入山はできないらしい。
そこで、吉部から入山することにした。


5時半に吉部駐車場に到着。
上空はくもり。これは予報通りなので織り込み済み。
だが弱い霧雨が降っているのは予想外だった。
まさか500回目の記念登山のスタートが雨とは…(T_T)
だがここまで来たからには行くしかない。
かつて、「今日は晴れないだろう」とあきらめたのに、
ネットで確認すると晴れていた、なんてことが何度もあった。
そんなときのへこみ様はまさに「登山あるある」だと思われる。
今回はそんな思いをしなくて済むようにしたいと思っていた。


明るくなった6時過ぎ、雨合羽を着て出発。



まずはいつものように急登を登る。
まだ夜が明けて間もない時間帯、しかもくもり空、霧雨も降っている。
暗い急登を慎重に登っていく。


急登を登り終え、あとはほぼ平坦な道を淡々と歩いていく。


やがて暮雨の滝の分岐に到着。
今日は急ぐ必要がない。何しろいつ晴れるかわからない。
そこで、急がないならと滝に下ることにした。



雨に煙る暮雨の滝


滝から元の登山道にもどったとき、ミッチさんからLINEが届いた。
大曲から大船山に向かっているのだそうだ。
今日はどこかでミッチさんと合流できるかもしれないな。



坊がつるの北端に到着し、輪地切り越しに山々を望む…のはずだが、
ご覧の通り山は全く見えない。
このアングルだと正面に大きく三俣山、中央から左に中岳や白口岳が見えているはず。
ぜひみなさんの心の目で見て下さい(笑)。


当然大船山も深いガスの中。
このガス、本当に昼頃になれば晴れるのだろうか。


大曲から入山したミッチさんと野営場の手前で合流。
こんなときスマホは実に便利。いい時代になったものだ。



野営場にはテントが並んでいる。
私もこの季節にテント泊してみたいが、働いている間はむりだろうな…
退職後の楽しみということにしておこう。



避難小屋で小休憩。
来る途中のコンビニで買ったおにぎりを食べる。
ではミッチさん、大船山に向かいましょうか。


単独登山であれば一人で黙々と登っていくだけ。
でも今日はミッチさんと一緒。
二人でいろんな話をしながらゆっくり登っていく。
私からは7月豪雨の後、通ってはいけないところを突っ切った話。
ミッチさんもいろんな話をしてくれる。
こんなふうに話しながら歩くのも実にいいものだ。



中腹で見つけた紅葉




さすがに最後はお互い無口になりながら段原に到着。
周囲は真っ白だ。



山頂方面を望むと、かすかに山頂が見えた(気がした)。



急いで行く必要もないので、避難小屋で小休憩。
行動食を食べ、厚手のウインドブレーカーを着込んだ。



ここは山頂直下。
ガスの中だがきれいな紅葉が迎えてくれた。



ようやく山頂に到着した。
吉部入山から約4時間半。



さっそく山頂から御池を見下ろす。
ガスで見えないが、紅葉しているようだ。
手前の紅葉はピークを迎えている。
これでガスが晴れてくれれば…



待っているとわずかにガスが薄くなり御池の対岸が見えた。
やはり紅葉している。


これはしばらく待つしかなさそうだ。
そこで山頂の岩にミッチさんと並んで腰を下ろし、昼食にする。



今日の食材。
牛肉とホルモン、キャベツにタマネギ。
焼肉のたれはスーパーで見つけてきた。



風防を立てて風を避け、肉を焼く。
周囲ににおいが広がってしまうが、まあいいか。



肉を焼いている最中にガスが晴れてきた!
肉はそっちのけでカメラを構える。
いい感じに紅葉しているぞ。



とりあえず紅葉の写真を撮影できたので一安心。
心を落ち着かせ、まずはノンアルのビールで乾杯だ。



今はガスで展望がないけれど、まあよしとしよう。
500回も歩いてきた自分に乾杯!



その後はタマネギとキャベツを焼き、肉とホルモンを焼いて
豪華な焼肉丼が完成した。


食後はミッチさんと一緒にコーヒータイム。
…なのだが、コーヒーを入れている最中にガスが晴れてきた。



やったー!お待ちかねの青空だー!



わずかな青空が覗き、弱いながらも日射しが届いた。


のんびりコーヒーを飲む。
だがあまりにもゆっくりし過ぎたため、時刻はすでに12時半。
私たちにとって13時が下山のタイムリミット。
晴れるかどうかわからないが、御池のほとりに下ることにした。



御池のほとりに下り対岸の紅葉を眺める。
紅葉は予想より進んでいて十分にきれいだ。





もしかするとガスで真っ白かも…と思って登ってきたので、
こんな紅葉が見られたらもう十分だ。
…と自分に言い聞かせて山頂にもどることにした。
もちろん青空がバックにあればもっときれいなのはわかっているが、
天気はどうしようもない。



山頂に戻る途中、御池を見下ろした。



山頂直下の色鮮やかな紅葉越しに御池を振り返る。


山頂にもどり、ミッチさんと一緒に下ることにした。



御池の方に比べると段原方面はまだ真っ白だ。
ガスの中を下っていく。


下山時もミッチさんとたわいもない話で盛り上がる。
その中でも私たちの山仲間がどんないきさつで知り合ったのかという話題が面白かった。
結局、結論としてはゴマさんの存在が大きいということに落ち着いた。
ゴマさんは絵ももちろん上手だが、人とつながることに関しては天才かもしれない。(ちょっとほめすぎ?)



いろんな話をしているうちに坊がつるに下ってきた。



よかった、まだリンドウが咲いていた。



花弁の一部だけが白くなっている。
これは突然変異したものだろうか。



ススキ越しに大船山を振り返る。
あんな遠くまで登ったんだよな…


すっきりと晴れることはなかったが、御池の紅葉を見ることができ、
500回記念の山行を十分楽しむことができた。
同行してくださったミッチさん、ありがとうございました。


次の山行は501回目となる。
これからも新たな気持ちで山行を続けよう。
でもさすがに1000回はムリだよな。


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