三俣山・扇ガ鼻

2020年10月20日


有給休暇を取得して平日山行。
紅葉のくじゅうを歩くことにした。
大曲から入山し、すがもり越から三俣山へ。
北峰の紅葉はピークを迎えていた。
大鍋に下り紅葉を眺めながら昼食。
すがもり越に下り、北千里浜経由で久住分かれへ。
扇ガ鼻東端から望む肥前ガ城の紅葉を眺める。
最後は星生山西壁の紅葉。
日が傾いてくると紅葉が映える。
時間が気になり急いで下山。
日が沈む直前の5時過ぎに下山した。

3:30牧ノ戸に自転車を置く→3:40大曲着→4:20大曲→5:10~5:30すがもり越→5:55~7:00三俣山西峰稜線
→7:20本峰→8:05~8:25北峰→9:30~11:15大鍋(昼食)→11:40本峰→12:05西峰→12:30すがもり越
→北千里浜→13:30久住分かれ→13:35~14:00久住山避難小屋前→西千里浜→14:25扇ガ鼻分岐
→14:40~15:10扇ガ鼻(東端)→15:25扇ガ鼻分岐→16:55沓掛展望台→17:15牧ノ戸→自転車で大曲に下る




九重連山の山頂付近の紅葉がピークを迎えた週末。
だがなかなか思うように山行できない。
ゴマさんたちが山行した18日(日)は休日出勤。
なぜか毎年この日曜日にこの休日出勤が組まれてくる。
その前日の17日(土)は予定を入れなかったのにも関わらず、雨。
そこで、20日(火)に有給休暇を取得して平日山行することにした。
まさかのときのために保険を掛けていたのが功を奏した。
職場のみなさんも私のくじゅう愛をよく理解してくれており、
快く送り出してくれた。感謝!


九重連山の紅葉は見たいところが多すぎて困ってしまう。
大船山、三俣山、黒岳、肥前ガ城、星生山。
だがそれを1日で全部見るのはムリだ。
そこで、大曲から入山し、三俣山へ向かい、
久住分かれから扇ガ鼻に立ち寄って牧ノ戸に下ることにした。
このルートだと三俣山・肥前ガ城・星生山の3つの紅葉を見ることができる。
ちょっと長いルートにはなるが、なんとかなるだろう。
というか、なんとかする!


早朝3時過ぎに牧ノ戸駐車場に立ち寄る。
ここに下山時用の自転車を置くためだ。
道路脇の温度表示は5℃になっている。
チェーンロックをかけるわずかな時間に凍えてしまった。

大曲に下った3時半、すでに駐車場は満車。
しかたなく少し下ったところに路駐する。
まだ早いのでしばらく時間調整し、4時20分に入山した。


順調に歩いてすがもり越に到着。
時刻はまだ5時過ぎ。
今日は西峰の稜線で日の出を迎える予定なので、
コンビニで買ったおにぎりを食べながら
ここで少し待機することにした。



私が休憩している間に次々と登山者が西峰へと登っていく。
中央やや左の3つの灯りは登山者のヘッドライト。
そのすぐ上に北斗七星が見える。
右には金星も見えている。


5時半に西峰にとりついた。
夜明けは6時20分頃。時間には余裕がある。
ゆっくり登っていく。

西峰の稜線に着くと風が吹いていて寒い。
そこで岩陰で風を避けながら夜明けを待つことにした。



左に南峰、中央に大船山が見える。
だが残念ながら低い雲があり黎明を隠している。



夜明けが近づき明るくなってくると、雲海が広がっているのがわかった。



雲間から光芒が伸びている。
夜明けが近い。



6時38分、雲の上から朝日が昇ってきた。



朝日に染まるススキ


さあ、今日の目的である北峰に向かおう。



ケルンのそばで立ち止まり、マルワイさんにLINEしてみた。
今日は牧ノ戸のいつもの場所に車を発見。
今、どこにいるのだろう。
すぐに返信が来た。「今確認しました」とある。
ん?私の姿を確認したということだろうか。



南峰にいるというので撮影してみた。
確かにこちらからも豆粒のような人の姿が見える。
たぶんあれがマルワイさんだ。
小鍋に向かうということは、北峰あたりで会えるかな?


本峰めざして歩いていく。



今季初めての霜柱



本峰に到着した。
はたして紅葉はどうだろうか。



本峰から北峰を見下ろす。
しっかり紅葉しているぞ。



急な斜面を慎重に下っていく。



小さな岩によじ登り紅葉を撮影。




紅葉の北峰を見上げる。
青空がうれしい。



途中何度も立ち止まり紅葉を眺める。



北峰に到着した。



紅葉越しに大船山を望む。



今年もこの紅葉を見ることができて幸せだ。


行動食を食べながら紅葉を眺める。
いつまでも見ていられるが、次に向かおう。


実はこの後、ルートを間違えてしまった。
見知らぬ男性と2人で下っていたのだが、どうも方向が違う。
その男性にお願いしてYAMAPで確認してもらった。
やはりルートからはずれている。
テープはあるが、どうやら指山に下るルートに迷い込んだようだ。
引き返して正しいルートにもどった。




下りながら北峰を振り返る。



紅葉越しに大船山を望む。



ここは小鍋壁。
なんと鮮やかな紅葉だろう。



紅葉を堪能しつつ大鍋に下ってきた。


マルワイさんがいるかもと思い探してみたが、いない。
LINEを送っても既読にさえならない。
どこかですれ違うと思ったのに…

後で判明したのだが、このときマルワイさんは既に本峰に向かっていた。
どうやら私がルートを間違えている間に北峰へと向かったようだ。
しかもスマホの調子が悪く、ネットにつながらなかったらしい。

そんなこととは知らない私は、しかたなく一人で昼食を食べることにした。



今日の食材。
右上は藻塩。以前テント泊でお会いしたOさんにいただいたもの。
豚肉、キャベツ・人参・椎茸、もやし。



まずはフライパンで塩こしょうとにんにくを効かせて野菜炒めをつくる。



次にコッヘルで麺をゆでて味をつける。



麺の上に野菜炒めをのせれば本格的なチャンポンの完成だ。
右はデザートのいちじく。



紅葉を眺めながら食べるチャンポンもいちじくも実においしかった。


食後のコーヒーを飲みながら周囲の紅葉を楽しむ。




紅葉はもちろんいいが、青空がすばらしい。
こんな日に来ることができて幸せだ。


ずっと眺めていたいが、今日はまだ道のりが長い。
そろそろ腰を上げよう。


お鉢巡りであればここから南峰に向かうのが本当かもしれないが、今日はパス。
少しでも早く三俣山を下りたいので、本峰へと登り返すことにした。



急登を登って本峰に戻ってきた。
ここから西峰へと向かう。



ところどころにリンドウが咲き残っていた。



西峰に到着。



稜線に下り、わずかに咲き残ったリンドウ越しに久住山方面の山々を撮影。



稜線から北千里浜を見下ろす。
この後、あそこを歩いて久住分かれまで歩くことにしている。
長い道のりだが頑張ろう。



すがもり越に下ってきた。
大船山を望むと、遠目にも段原付近が赤く色づいているのが見える。
今日は大船山も良かっただろうな。



北千里浜に下り、淡々と久住分かれをめざす。



徐々に勾配がきつくなってきた。
ところがこの辺りで左腿の筋肉が泣きをいれてきた。
しかたなく小休憩。



歩き始めるときれいなリンドウの一株が励ましてくれた。




久住分かれはもうすぐ。腿の筋肉よ、頑張れ!



ようやく久住分かれに上がってきた。
北千里浜と三俣山を振り返る。
あそこから歩いてきたんだよな。



新築工事中の久住山避難小屋。
中は見えないが、外観を見る限りほぼ完成しているようだ。
この冬、何度もお世話になることだろう。
工事関係者のみなさん、こんな山の上で本当にご苦労さまでした。



岩の上に腰を下ろし、久住山と阿蘇五岳を眺めながら小休憩。



リンドウ越しに久住山を振り返る。



地塘の上の紅葉がきれいに色づいている。
下山時に見る予定の西壁の紅葉が楽しみだ。



扇ガ鼻分岐から扇ガ鼻の台地まではわずか10分ほどの登り。
普段ならなんてことない登りだが、今日は少し違う。

悲鳴を上げつつある腿の筋肉に活を入れながら登っていく。



扇ガ鼻の東端に向かうと、久住山が見えてきた。
めざす肥前ガ城の紅葉はもうすぐだ。



肥前ガ城の紅葉にようやく出会えた。
まさに絶景。息をのむとはこういうときに使うのかと思う。



微妙に色が違う鮮やかな赤にところどころ緑色が混ざり、まさに今がピーク。
三俣山の紅葉もすばらしかったが、肥前ガ城の方が上かもしれない。


腰を下ろしてこの風景をただ眺める。


20分経ち、時間が気になってザックを背負った。
だが立ち去るには惜しい。まだ見ていたい。
ザックを背負ったまま、さらに10分間眺め続けた。


いつまでも見ているわけにはいかない。
そろそろ下ることにしよう。


腰を上げ、扇ガ鼻分岐へと下っていく。
すると登ってきた人を見てびっくり!なんとマルワイさんだ。
どうやらスマホの調子が悪く、連絡がつかなかったという。
私が大鍋で昼食を食べているのを本峰から見下ろしていたそうだ。
今から東端に向かうそうなので、後で合流することにした。



扇ガ鼻分岐から下っていくと星生山の西壁の紅葉が見えてきた。
ここもピークを迎えているぞ。


マルワイさんと2人で腰を下ろせる場所を探しながら下っていく。
もちろん西壁の紅葉がきれいに見られる場所であることが条件だ。



いい場所を見つけ、腰を下ろして西壁の紅葉を見上げる。


マルワイさんが下ってくるのを待ちながらコーヒーを入れて飲む。
やがてマルワイさんも合流。2人で話をしながらこの紅葉を眺める。



少しずつ陽が傾き、紅葉が燃えるような赤色に変化した。


もっと見ていたいのはもちろんだが、残念ながら下山すべき時刻をとうに過ぎている。
後ろ髪を引かれる思いを断ち切って下山することにした。


マルワイさんが先になり急ぎ足で下っていく。



沓掛の岩場で山々を振り返った。
夕暮れが近づいてきたためか、山々の雰囲気が見慣れたものとは違って見えた。



きれいに色づいたもみじを見上げる。



夕暮れの斜光を受けたススキ越しに沓掛山を望む。



牧ノ戸に下山したのは日が沈む直前だった。



朝置いておいた自転車にまたがり大曲に下る。



車を走らせているとすばらしい夕焼けが広がっていた。


山行記録にもどる

inserted by FC2 system