天狗が城・中岳・稲星山・久住山【朝駆け】

2020年11月15日


天気のよい日曜日。何もないくじゅうの山々を歩くことにした。

深夜にぽっかり目覚め、三俣山の予定から朝駆けに変更。
3時半に牧ノ戸を出発。淡々と歩いていく。
天狗が城山頂に着くと単独女性が黎明を眺めていた。
私も三脚を立てて撮影を始めたのだが、朝日の昇る位置が気になる。
そこで中岳山頂に移動することにした。あえぎつつ到着。
中岳山頂で夜明けを迎え、朝食とコーヒー。
いつも以上にのんびり過ごし、腰を上げて稲星山へ向かう。
稲星山頂でものんびり。少し眠くなってきた。
久住山へ向かい。山頂で非常食を食べ、昼食。
コーヒーを飲んで下山する。
避難小屋前で最後の休憩をし、のんびりと下った。

3:30牧ノ戸→3:50沓掛展望台→4:50扇ガ鼻分岐→5:25久住分かれ→5:55~6:15天狗が城
→6:25~8:30中岳(朝食)→8:40中岳下→8:55~9:30稲星山→9:40神明水→10:05~11:20久住山(昼食)
→11:40~12:05久住山避難小屋前→12:30扇ガ鼻分岐→13:15沓掛展望台→13:25牧ノ戸




土日とも天気の良さそうな週末。
土曜日はいつもの休日出勤。
その夕方、山仲間のLINEでゴマさんから「明日はどちらの山?」と聞かれた。
ゴマさんは土曜日は高崎山の紅葉を見てきたそうで、日曜日は藤河内渓谷とのこと。
私は「何もない三俣山かな~笑」と返信。その後食材を購入して帰宅した。
ところが深夜、目覚ましも鳴っていないのに、午前0時に眼が覚めた。
(あえて断っておくが、尿意で眼が覚めたのでははない。念のため。)
この時間なら朝駆けに間に合いそうだ。そこで予定を変更した。


3時過ぎに牧ノ戸駐車場に到着。
気温は7℃。この季節にしては拍子抜けするほど温かい。
準備を整え、3時半に入山した。


順調にコンクリート道を登っていく。
沓掛展望台に上がって見上げると一面の星空。今日も天気は良さそうだ。
それにしても温かい。しっかり防寒対策をしてきたが、必要なさそうだ。


扇ガ鼻分岐を通過。西千里浜を通過。特に何もなし。
久住分かれも通過。天狗が城への登りをマイペースで登る。
やがて天狗が城の山頂に到着した。

山頂には女性が1人、特等席に座っていた。
その横のスペースに三脚を立てようとすると、その女性から
「ここに立てませんか?」と声をかけられた。
だがそこは先頭に到着した人の権利。
「ここは早い者勝ちですから」とお断りした。
三脚を立てながら話をしてみた。すると…
その女性は京都の方。なんと今日が誕生日だという。
もちろん「おめでとうございます」と声をかけた。
この誕生日のため、京都を木曜日に出発し、金曜日に入山。
法華院山荘に2泊したという。
昨日(土曜日)は星生山に朝駆け。
そして今日の誕生日は天狗が城に朝駆けというわけ。
「忘れられない誕生日になりそうですね」と私。
「今日下山して京都に戻られるんですか?」
ところがその返事に驚かされた。
「今日も法華院山荘に泊まります。月曜も休みを取っているので」
「誕生日だから、これくらい休んでもいいかな、と思って」
なんという優雅な誕生日!
私も60歳の誕生日はこうありたいと思った。



そんな話をしながら撮影した最初の1枚。



中岳と大船山の向こうに完璧な黎明が広がっている。


だが黎明を見ていて気になることがあった。
朝日がどうも中岳の向こうから昇ってくるような気がする。
そこで女性にその心配を伝え、「中岳に移動します」と言って移動した。

あえぎながら中岳に到着。
まだ朝日は昇ってきていない。よかった間に合った…



改めて黎明を撮影。



稲星山のシルエットの向こうに祖母傾山系。



夜明けが近づいてきた。
目をこらすと大船山の左奥にわずかに山が見える。
きっと四国だろう。今日は空気の透明度がすばらしい。



6:42、朝日が昇ってきた。



朝日に染まる枯れススキ



モルゲンロートする山々。




朝日が昇ってしまったらお腹が空いてきた。朝食の時間だ。
今日はそもそも朝駆けする予定ではなかったため、昼食のつもりで準備してきた。



野菜たっぷりのチャンポンが完成。




食べ終えたら風景を眺めながらコーヒータイム。
中岳の巨大な影が伸びている。



雲一つないすばらしい青空と山々を眺める。



完全な逆光だった大船山にも少しずつ斜光が当たるようになってきた。


中岳に到着してほぼ2時間経った。そろそろ腰を上げよう。



次は稲星山へ向かう。



中岳下の鞍部から稲星山を見上げる。
ずいぶん距離があるように見えるが、時間はたっぷりある。のんびり歩こう。



山頂に到着



稲星山の山頂はなぜか巨石はなく、砂礫が広がっている。
その向こうに阿蘇五岳を望む。



手前に白口岳、その向こうに大船山と平治岳を望む。
遠く由布岳もくっきり見えている。



その山々をガメラ岩越しに撮影した。


岩陰で風を避けながら休憩。すると眠くなってしまった。
確かに今日は睡眠不足だからな…
一睡もせずに歩けるマルワイさんはすごいと改めて思う。



撮影する自分の影とともにくじゅうの山々を撮影。
次は左に見えている久住山だ。



下りはなんてことはないが、その後の登りがなあ…



ちょうど神明水で久住山から下ってきたグループとすれ違った。
稲星山に向かう方がなだらかで楽だと思いますよ。



登り終えるとめざす久住山が見えてきた。



山頂に到着。



まずは開放感あふれる久住高原側の風景を眺める。



拡大してみた。
阿蘇山の右奥に雲仙普賢岳が見えている。



目を左に向けると祖母傾山系。


この風景を見ながら休憩。
するとお腹が空いていることに気づいた。
朝食を食べてから3時間しか経っていないが、行動食では足りなさそうだ。
そこで昼食タイムとした。だが朝食でチャンポンは食べてしまっている。
そこで、いつもザックの底に入れてある非常食を食べることにした。



mont-bellのサーモンチーズリゾッタ。
お湯を注いでわずか3分でできあがり。


食後はこれも今日2回目のコーヒータイム。



まだ時刻は11時。午前なんだとびっくり。
することもないので自撮りしてみた。
今日は朝駆けなので三脚を持ってきている。
セルフタイマーでカメラに収まる。
でも立ち姿がイマイチだなあ…



多くの人で賑わう山頂を後にして下ることにした。



久住分かれにて




久住山避難小屋が完成している。
入れるのかと期待して近づいてみた。すると…



「11月末まで使用できません」の張り紙がある。
あと半月か…待ち遠しいなあ。
こんな立派な避難小屋ができてよかった。
冬期のお昼時などは多くの登山者で賑わうことだろう。
でも人が多いのが苦手な私なんかは池の小屋に行くかもしれないな。



トイレと避難小屋の間に小さな建物があるので何だろうと近づいてみると、
「携帯トイレ専用ブース」だそうだ。
赤字の部分には次のように書いてある。
「このブースは、通常のトイレではありません。
携帯トイレ(専用処理袋)をお持ちでない方は利用できません」


避難小屋の前の岩に腰を下ろして最後の休憩。


さて、のんびりゆっくり下ることにしようか。



星生崎を見上げる。
前回自撮りのときに立った岩はどの岩だろう。



西千里浜を下っていく。



沓掛の岩場まで下り尾根道を振り返る。
この風景が真っ白になる日が来るのが待ち遠しい。



牧ノ戸に下るとマユミの赤い実が青空に映えてきれいだった。


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