大船山

2020年11月23日


3連休の最終日。久しぶりに大船山に向かうことにした。
ガラン台下の三叉路に駐車しガラン台へ向かう。
ガラン台登山口に到着すると大船山は大きな雲に覆われていた。
柳ヶ水分岐から東尾根方面をめざす。
前セリから東尾根へ。
周囲はガス。ひたすらゆっくり登っていく。
ところが山頂直前、木々の上に青空が広がっている!
急いで山頂に上がると、そこには絶景が広がっていた。
少しずつ流れて晴れていくガスを眺めながら昼食づくり。
やがて昼食ができあがる頃にはすっきりと晴れた。
風景を眺めながらコーヒーを飲む。
しばらくすると再びガスが押し寄せてきた。
そこで下山することにした。
ガラン台ルートを淡々と下っていく。
鳥居窪でガスの山頂を見上げながら2杯目のコーヒーを飲む。
ガラン台登山口で振り返ると大船山頂はまだガスの中だった。

6:50三叉路→コンクリート道→7:50ガラン台登山口→8:00柳ヶ水分岐→8:30前セリ分岐
→8:35前セリ(東尾根取り付き)→10:35~12:35大船山頂(昼食)→13:05展望岩→13:25~13:55鳥居窪
→14:00入山公墓前→14:20柳ヶ水分岐→14:35ガラン台登山口→コンクリート道→15:15三叉路




3連休の初日に初めての高崎山に登った。
中日の22日(日)は翌週に控えた仕事を早めに仕上げようと、一人職場に向かった。
誰もいない職場でパソコンに向かい、文書をほぼ仕上げた。
これで心置きなく山行できるというものだ。


天気予報では、22日(日)の夜から朝にかけて九州を寒冷前線が通過するという。
その翌日の23日(月)は晴れる予報になっている。
となると23日はもしかすると雲海が見られるかもしれない。
そこで、久しぶりに大船山に向かうことにした。
それもできれば今水から入山したい。
7月豪雨以来入山できていないルートがどうなっているか、この目で見てみたい。


早朝5時過ぎにガラン台下の三叉路に到着。
マルワイさんからこの駐車場までは通行できると聞いていた。
だが「これより先、関係者以外立入禁止」の表示がある。
2箇所で土石流が発生したとも書いてある。
さすがにこれではムリと判断。
今水からの入山をあきらめ、ガラン台に向かうことにした。



右の今水駐車場へ向かう道は封鎖されている。
左のガラン台に向かうルートに向かう。



朝まで降っていた雨に濡れた落ち葉を踏みながら登っていく。



歩いていくと雲間から朝日が射してきた。



ちょうど1時間かけてガラン台登山口に到着した。
この場所だと正面に大船山が見えるはずなのだが…
一面のガスに覆われて全く見えない。

今朝まで雨が降っていたのだからこれは仕方がない。
昼前に晴れるという天気予報を信じて行くしかない。



ここから登山道らしくなる。
一面の落葉を踏みながら歩く。



柳ヶ水分岐に到着。
小休憩して行動食を食べながら思案する。
展望があれば直進するのだが、今日はたぶん山頂に着くまでガスだろう。
そこで、予定通り東尾根を登ることにした。



前セリ分岐に向かう途中、開けた場所で見上げるとわずかに青空が覗いた。
右には黒岳(天狗岩)がなんとか見える。
写真左側に大船山があるのだが、そちらはガスだ。



前セリ分岐を過ぎ、前セリで小休憩。ここは東尾根の分岐。
右に行けば風穴。東尾根は写真中央の斜面を登っていく。


時刻はまだ8時半。きっと晴れるのは昼前だろうから、急いでもしかたがない。
そこで、ひたすらゆっくり登ることにした。



途中、開けた場所から黒岳を望む。
だがこちらもガス。これではなあ…
ガスではテンションが全く上がらない。
当然歩くペースも上がらない。



狭い尾根を登っていく。



山頂が少しずつ近づいてくる。
ここは晴れていれば米窪が見えるポイント。
だがガスで全く見えない。

このガス、本当に昼前に晴れるんだろうか。
まさか、「山頂に着いたけど展望が全くありませんでした」なんてことはないよな…



一番の急登の場所を慎重にクリア。


急登を登り終えてようやく平坦な道になった。山頂はもうすぐだ。
山頂が見えるポイントで木々の向こうを見てみたが、やはり深いガス。
このガス、すぐには晴れそうにない。
「山頂では展望がありませんでした」というのが現実的になってきた…



ところが、御池の横を通っているときのこと。
木々の影が地面に伸びていることに気づいた。
日射しが射しているぞ。



振り仰ぐと木々を透かして青空が見える。
これはガスが晴れたのかも。


こうなるとのんびり登っていくなんてことはできない。
早く山頂に着きたくて、あえぎつつ登っていく。
もちろんテンション上がりまくり(笑)。


そして5分後、山頂に到着。
するとそこには絶景が広がっていた。







それがこの風景。









一面の雲海の上にくじゅうの山々が浮かんでいる。

3時間45分かけて登ってきたからこそ見える風景。
この感動を表現することばを私は知らない。








段原方面に目をやると、雲海の中。
阿蘇方面も雲海で見えない。
周囲360度すべて雲海。
その中でくじゅうの山々だけがぽっかり山頂を覗かせている。


じっと眺めていると、ガスが流れくじゅうの山々が姿を現してきた。



ガスは三俣山の右側(吉部方面)から坊がつるに流れ込み、佐渡窪方面で消えていく。
それが徐々に薄くなってきた。



段原も姿を現した。


この風景を眺めながら昼食としよう。



今日の食材。
白菜、しめじ・長ネギ、牛肉。
ちなみに牛肉は奮発して値段の高いものを130g。
大船山に登るときはいつもいい肉を買ってくることにしている。
だって大船山だもの。



まずはフライパンに少量の水を入れ、牛肉としめじ・長ネギを煮る。
ポーションの半分程度を入れて下味を付ける感じ。



うどんを作っている最中にもどんどんガスが晴れていく。



コッヘルでうどんをゆで、ポーションで味付け。
さきほどの具材を載せて肉うどんの完成。
この肉うどん、実においしかった。



しかもこの展望付き!



残りの汁に塩にぎりと卵を入れて雑炊を作った。
これまたおいしかった。


風景を眺めながらコーヒーを味わう。



ところが、すっきりと晴れていたのに、コーヒーを飲んでいるうちに再びガスがやってきた。
晴れて気温が上がったため、雲海の雲が上がってきたのだろう。



とうとうくじゅうの山々がほぼ隠されてしまった。
晴れてから再びガスに覆われるまで約2時間。
その間、私はずっと山頂にいたことになる。
絶妙のタイミングで登ってきたんだなあ…


今日の大船山もすばらしい山だった。
そろそろ下ることにしよう。



冬枯れの御池を撮影。



山頂を振り返る。
さあ、下山しよう。



石仏に手を合わせる。
今日もいい山でした。ありがとうございます。



鳥居窪まで下ってきた。
山頂を振り返るとガスがかかっている。



腰を下ろして今日2杯目のコーヒーを飲む。
私の最近のコーヒーはこの「coffee5」のドリップバッグ。

「coffee5」はコーヒーももちろんおいしいが、
マスターやその奥さんを含めた店の雰囲気が、実に穏やかで落ち着ける。
佐伯市にお住まいの方、佐伯市に立ち寄ることができる方、
ぜひ一度尋ねてみてください。
土日のお昼過ぎなら私もカウンターに座っているかも。



鳥居窪の石仏にも手を合わせた。


さあて、下山することにしようか。



柳ヶ水分岐まで下ってきた。
これで東尾根~山頂~ガラン台ルートと周回したことになる。
ここからは登ってきた道を辿って戻るだけだ。



ガラン台登山口まで下ると、朝はガスであまり見えなかった黒岳が、青空をバックにきれいに見えていた。



それとは対照的に大船山はガスの中。
ススキ越しに山頂を振り返った。



長いコンクリート道を下っていく。
だが心の中には山頂で見た絶景がまだ残っていて、
長い道のりも全く気にならなかった。


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