天狗が城・中岳・星生山【朝駆け】

2020年12月26日


山仲間のみなさんと一緒に1日遅れのクリスマス山行に向かうことにした。
今回は牧ノ戸からの朝駆け。ホワイトクリスマスを期待していた。

3時40分に入山。上空には星が見える。
ところが西千里浜あたりからはガス(またか)。
仕方なく避難小屋で小休憩する。
御池手前まで行くとガスが晴れてきた。
天狗が城山頂で朝日を迎えた。
ところが期待していた霧氷が全くない(どうして?)。
中岳山頂で合流し、ゴマサンタと一緒に記念撮影。
御池に下ってミーパパさんと合流。
ミーパパさんが背負ってきたソリで遊ぶみなさんを撮影。
そろそろお腹が空いてきた。池の小屋で朝食タイム。
今日のメインはゴマさんお手製の巨大なクリスマスケーキ。
ミーパパさんからは焼き菓子とエスプレッソをいただいた。
再び御池に下り、氷の撮影。不思議な泡の宿題をもらった。
久住分かれまで下ると、すばらしい青空。
このまま下るのはもったいないと星生山へ。
断崖の岩に立つミーパパさんやミッチさんを撮影して山頂へ。
西千里浜からはぬかるみ始めた足下に注意しながら下る。
ずいぶん疲れを感じながらの下山となった。

3:40牧ノ戸→4:00沓掛展望台→5:00扇ガ鼻分岐→5:30~5:55久住山避難小屋→6:20~7:30天狗が城
→7:50~8:15中岳→8:25~8:55御池→9:00~10:15池の小屋(朝食)→10:20~11:25御池
→11:40久住分かれ→12:50~13:00星生山→13:25扇ガ鼻分岐→14:15沓掛展望台→14:30牧ノ戸




12月25日は言わずと知れたクリスマス。数日前から山仲間のみなさんと相談する。
できれば25日の当日に山行したいのだが、前日24日には雪でなく雨が降ったようだ。
雨の翌日の登山道は悲惨な状況が予想される。それに午前中は天気があやしい。
そこで、1日遅れではあるけれど、26日にクリスマス山行することにした。
ゴマさんはサンタの衣装を着て登るという。そこで私も百均で帽子を購入した。


早朝3時過ぎに牧ノ戸駐車場到着。のんびりと装備を調える。
やがてゴマさん・あずきさん、ミッチさんが到着した。
今回はムギさんはお休み。マルワイさんは仕事だそうだ。
3時40分、4人で入山した。

沓掛の岩場を過ぎ順調に歩いていく。
今日は私が先頭。朝駆けなので少しだけ急ぎ足。
みなさんもそのペースに合わせてくれる。
上空には星が見えている。


ところが西千里浜付近でガスが発生しているのに気がついた。
思わずみなさんから「またガス?」の声。
前回の大船山でもガスに合ったばかり。もうガスはいいよ…
星生崎下に着いたが久住山は見えない。星も見えない。
これじゃへたをするとホワイトクリスマスどころか、
ホワイトアウトクリスマスになっちゃうよ…
しかたなく久住山避難小屋に入ることにした。



寒いのでコンビニで衝動買いしたこれを食べることにした。
ガスでお湯を沸かすと時間がかかってしまう。
そこでポットに入れてきた紅茶(砂糖入り)を入れてみた。
紅茶の香りも砂糖の甘さも全く気にならず、辛くておいしかった。


私より一足先に小屋を出た3人を急ぎ足で追いかける。
今日は中岳と言っていたので、とりあえず御池をめざす。
久住分かれを過ぎたあたりで周囲のガスが晴れてきた。
ガスが晴れたのなら前回の中岳とは違う山頂で朝日を眺めたい。
そこで天狗が城の下で姿の見えたゴマさんに「天狗に行きます」と伝えた。
狭いくじゅうのことだし、山頂ならLINEで連絡できるし、大丈夫でしょ。


天狗が城山頂にはすでに数人の方が到着していた。
すぐに空いている場所に三脚を立てて撮影の準備をする。



6時30分、今日最初の1枚。
すでに黎明は始まっていた。
中岳の向こうに曙色から始まるグラデーションが広がっている。



中岳の右上に光っているのは明けの明星の金星だ。



黎明の曙色は祖母傾山系の方まで広がっている。



7時05分。大船山の上空の雲がわずかに染まり始めた。



夜明けが近い。



由布岳の上空の雲もほんのり染まっている。



7時13分に朝日が昇ってきた。



天狗が城の北斜面と三俣山がモルゲンロートしている。


ただ、今日はこの斜面が一面の霧氷のはずだった。
少なくとも昨日の「くじゅうの空」では白く見えていた。
(もっともその画像で見えていたのは三俣山だが)
この寒さだというのになぜ霧氷は1日で跡形もなく消えてしまったのだろう。



星生山頂も朝日で染まった。



凍結した御池と久住山


日の出直後の曙色が色あせていく。
天狗が城山頂での撮影はひとまず終了。
ゴマさんたちのいる中岳に向かうことにしよう。



天狗が城山頂を振り返る。


ところが、中岳に向かったと思っていたゴマさんたちは、中岳には向かわなかったようだ。
「今、慰霊碑の近くにいます」とLINEが届いた。



慰霊碑の近くを望遠で撮影。
いるいる、ゴマさんたちだ。
中岳山頂で落ち合うことにして、私は一足先に中岳に向かう。



中岳山頂からのいつもの風景。



3人が中岳に近づいてきた。
先頭があずきさん、次がミッチさん。
一番後ろにいるのがゴマサンタだ。



中岳山頂で合流し、ゴマサンタご一行の記念撮影。
昨日帽子を買っておいて正解だった。



大船山と平治岳を眺めて御池に下る。
(予定ではこの手前の斜面も霧氷で白いはずだったのに…)



ほぼ全面凍結した御池。
手前の2箇所だけ融けてしまっている。


御池に下り、遅れて6時に入山した(といってもそれが普通だ)ミーパパさんと合流。



ミーパパさんが背負ってきたソリで早速遊ぶ。
引いているのはミーパパさん、乗っているのはミッチさん。
あずきさんもゴマさんも乗せてもらっていた。
以前私もソリを引いたことがあるけど、かなりしんどかった記憶がある。
ミーパパさん、元気だなあ。


さて、そろそろご飯にしませんか。
私は天狗が城の下あたりで風を避けて…と思ったのだが(何しろこんないい天気なので)
そのあたりまで行って振り返ったら誰もいない。(あれ、みんなどこに行ったんだ?)
もしかすると池の小屋?まさかねえ、こんないい天気なのに。でも他に行くところはないし…



池の小屋の前に来ると中から笑い声が聞こえる。やっぱりここだ!


中には仲間4人と、すでに休憩中だった単独女性が1人。
ゴマさんがその女性に話しかけた。YAMAPをしているAMさん。
この日のAMさんの活動日記

いつものように賑やかな朝食づくりが始まった。



今日は鶏肉のトマト煮。


フライパンにオリーブオイルをひき、鶏肉に塩とこしょうをふって炒める。
ある程度火が通ったらトマト煮のソースを入れてしばらく煮る。
(ソースを入れて煮込むだけなので超簡単)
最後に融けるチーズをのせ、バジルをふりかければ完成。



鶏肉のトマトソース煮。
今日は1日遅れとは言え、一応クリスマスということで。



これでフランスパンだったらかっこいいのだが、私は日本人。
ご飯にのっけて丼(どんぶり)にしてしまった。
食べてみるとドリア風でおいしかった。


さて、私が調理している間、すぐ隣ではゴマさんがメインのケーキを手作り中。
その巨大さといい、トッピングの量といい、まさにすごいとしか言いようがない。



まさかこんなケーキを山で作れるなんて!
まさにクリスマスケーキ!



ここは山です。これがその証拠の写真です(笑)。
でもそう言わなければ信じてもらえないようなできばえ。



ていねいに切り分けた分をいただいた。
おいしかったのだが、一部凍っていたのには驚いた。
でも考えてみればここは氷点下。
冷凍庫とまではいかないが、凍って不思議はない温度。
ゴマさん、クリスマスケーキごちそうさまでした。



ミーパパさんからは「シュトーレン」という焼き菓子とエスプレッソをいただいた。
シュトーレンって全く初耳だったので調べてみた。
「ドイツ発のクリスマス定番の焼き菓子」なのだそうだ。
今日のはミーさんお手製だとか。実に穏やかで優しい味だった。
ミーさん、ミーパパさん、ごちそうさまでした。


片付けに手間取っているうちにみなさん御池に下っていった。
私も遅れて下ることにした。



池の小屋前から御池を見下ろす。
雪も霧氷もないが、青空があればうれしい。


賑やかなみなさんとは離れ、湖面の端っこを歩きながら氷を撮影する。



まるで鯨のような姿。
わずか3点ほどの支えだけで立っている。
なぜこんな形に仕上がったんだろう?



ここにも。これはニモ?



これは小さな「御神渡り(おみわたり)」のようなものだろうか。
御神渡りの本家は諏訪湖だそうだが。



こんなふうにしてできるんだな。



氷の上に立ってのぞき込むと泡が放射状に広がっているように見える。



斜めから拡大してみた。
空気の柱ができているのが見える。
下が細く、上に向かうにつれて大きくなり、最上部は丸く膨らんでいる。
ミッチさんに「どうしてこんな風になるの?」と尋ねられたが、
いくら考えてもまるっきりわからなかった。



氷の上で5人そろって記念撮影。



御池から中岳を振り返り、ゆっくり下ることにした。



久住分かれにて。



同じく久住分かれより。


今日は青空が実に気持ちいい。
時刻はまだ11時40分。このまま下るのはもったいない。
そこで、星生山を経由して下ることにした。
ゴマさんだけ西千里浜を下ることに。



ソリを背負ったミーパパさんが先頭になり、ゆっくり登っていく。



ミーパパさん、よくそんなところに立てますね…



見下ろすと真下に赤い服を着たゴマサンタが見えた。「お~い」



ミーパパさんにつられてあずきさんも挑戦。
「九歩さんも行ったら?」と誘われたが、「いや、やめとく!」(きっぱり)



今度はミッチさんがあんなところに…



これは私。(ミッチさん撮影)



星生の窓より扇ガ鼻を望む。
西千里浜にいるゴマさんが見える(もうサンタじゃないけど)



星生山頂までもう一息。



星生の小窓付近を登っていく。



小窓より。



星生山頂より山々を眺める。
この風景、何度見てもいい。



こちらの風景も好きだ。


しばらく休憩したいところだが(できればコーヒーを飲んで)、
今日は先を歩いているゴマさんに追いつかなければ。



わずかな休憩で下ることにした。



青空を見上げる巨大な鳥。
君に今日のこの青空はどんな風に見えているのだろう。



扇ガ鼻分岐にて星生山を振り返った。


登山道は早くもぬかるみ始めている。
気をつかいながら下っていく。



びっしり着いたアセビの花芽越しにゴマさんの待つ沓掛山を望む。


今日はいつもよりザックが重く感じられる。
それでも気持ちよく山行できたことに感謝しつつ牧ノ戸に下った。


一緒に山行したみなさんの活動日記もぜひご覧下さい。
ミーパパさん
ゴマさん
ミッチさん


山行記録にもどる

inserted by FC2 system