天狗が城・中岳
2007年9月9日
 この土日、できれば2回目のテント泊を計画していた。しかし、前日の土曜日は家族との予定が急に入り、テント泊を断念。さらに日曜日は午後2時から仕事が入ってしまった。逆算すると、牧ノ戸に遅くとも10時までには下山しなければならない。そういうわけで、またも早朝登山となった。
 8月16日のときの反省を生かし、牧ノ戸を2時50分に出発。さすがに前にはだれもいない様子。それどころか後ろにも見えない。ずいぶん歩いて扇ケ鼻分岐で振り返ったときにようやくライトが2つ見えた。時間に余裕があるのでゆっくり歩き、2時間で天狗が城に到着。やはり今日は一番乗りだ。三脚とカメラをセットしたのち、寒いので上着を着込む。セーターを持ってきて正解だった(私は寒がりなので)。
 夜明けは前回と違って雲があったため、かなり赤く染まってくれた。星生もモルゲンロートとまではいかなかったが、それなりに満足。撮影を終え周りを見回してみると、御池が鏡のようになっているのに気づいた。「九重連山の光と影」さんの9月6日の山行記録で、鏡に映る天狗が城などのすばらしい写真を見たばかりだったので、思わず御池に直行しようかとも思ったが、坊がつるのテントの様子も知りたくて、とりあえず中岳をピストン。すぐに御池に下った。まだ御池は鏡の状態で、きれいに撮影することができた。
 今日は白口岳のリンドウの開花状況をチェックするつもりだったが、時間が気になり御池のほとりで朝食を食べ、そのまま下山することにした。御池の鏡のような湖面に映る風景を独り占めしながらの朝食となった。
 下山する頃になると微風が吹き始め、湖面にさざ波ができてきた。さらにはガスも寄せてきて、久住山付近はあっというまにガスの中。
 下山中は花の撮影。ところが普段1Gを使っているのに、今日は間違えて256MのCFを入れてきてしまったため撮影枚数が少ない。撮影した画像の中から選んで削除しながらの撮影で思いの外時間がかかり、最後は焦ってしまった。
 沓掛展望台から牧ノ戸へ下る間、「大量」の小学生(小国町の小学生のようだ)とその保護者らしき大集団とすれ違った。岩場で会わなくてよかったとほっとしたが、あの子どもたちが頂上に着く頃、ガスは晴れただろうか。
2:50牧ノ戸出発→3:10沓掛展望台→4:00扇ケ鼻分岐→4:25久住分かれ→4:50〜6:15天狗が城→6:40中岳→6:50〜7:50御池→9:40牧ノ戸
5:25撮影。これから赤く染まることを祈りつつ・・・。
中岳山頂にも夜明けを待つ人がいる。
今日の朝焼け。下に見えているのは大船山。
今日の夜明け(454KB)
わずかに緑色の光も見えた。
三俣山に平治岳、その間、はるか遠くに由布岳。
6時01分。太陽が雲の上から昇ってきた。
今日の夜明け2(465KB)
逆光の中のススキ。
星生に日が差した。硫黄山の噴煙がかすかにピンク色と言えば言えなくもないかもしれないと自分に言い聞かせる。
星生山と噴煙(442KB)
天狗が城の上から御池を見下ろして驚いた。湖面が鏡になっている!
(この写真は中岳との鞍部にあるテラス状の岩から撮ったもの。「ようこそ九重連山へ」さんが「定点観測」されている場所だ)
いたるところに咲いているイタドリ。白と赤がある。
中岳に到着。本当はパスして御池に直行しようと思ったが・・・。
坊ガツルのテントが気になった。
テントが並んでいる。写真を拡大して数えてみると38もあった。昨夜はさぞにぎやかだったことだろう。
中岳は上の3枚の写真を撮っただけで、ザックも降ろさずに下山。山頂滞在時間わずか3分。早く御池へ向かわねば。風が吹いてきたらと思うと気が気でない。
御池は静かに待っていてくれた。
鏡のような湖面を見せる御池(499KB)
今日はここで朝食とした。おこわができるまでの時間を利用して御池の撮影会だ。
まずは、「九重連山の光と影」さんが「だれか挑戦してみて下さい」ということなので、挑戦してみた。『湖面一直線完全鏡』。ちょっと暗くなってしまいましたが、どうでしょうか?
湖面に映る天狗が城。
この写真は御池のほとりで中岳を撮影したものですが、なんだか変だと思いませんか?
本当はこれ。180°回転したのが上の写真です。
ようやくおこわができた。
湖面に映る風景を独占しながらの朝食。最高だ。
時間も気になってきたので下山する。御池のほとりを高巻き。イタドリとススキと天狗が城。
このころから微風が吹いてきて湖面にさざ波が立ち始めた。
西千里浜を歩く。ススキと、ガスかかる星生山。
ワレモコウとススキがかすかに揺れる。
ホクチアザミ
登路脇にリンドウのつぼみを見つけた。もうすぐ私たちの目を楽しませてくれることだろう。
沓掛展望台より久住山方面を望む。かなりのガスにおおわれてしまった。
牧ノ戸へと下る間、多くの方とすれ違った。特に小国町の小学生の人数は半端じゃなかった。あいさつを返すのにも骨が折れた。
たぶん多くの子が初めての久住登山だと思うが、果たしてガスは晴れただろうか。「登ってよかった」という思いを抱いた山登りになったことを祈りたい。
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